アップロード ポリシーは、ユーザー エンドポイントからデータ センターの CVD にアップロードするファイルおよびディレクトリを決定します。アクティベート プロセスは既存のアップロード ポリシーをエンドポイントに対して選択するので、エンドポイントをアクティベートする前にアップロード ポリシーを定義する必要があります。

CVD には一度に 1 つのアップロード ポリシーが指定されます。

ユーザーはファイルが保護されないか、エンドポイントに対してローカルか、または保護されるかどうかを定義することでアップロード ポリシーを作成できます。保護されたファイルはデータセンターの Mirage サーバにアップロードされます。

タスクを簡素化するため、CVD にアップロードされないファイルおよびディレクトリ名またはパターンだけを識別します。残りのファイルは CVD の一部であると考えられ、保護されます。

保護されないファイルのリストは、規則および例外のセットによって定義されます。

2 つのアップロード ポリシー領域を定義すると、関係するシステム フローに基づいてシステムで使用されます。

表 1. アップロード ポリシー領域
アップロード ポリシー領域 説明
[保護されない領域] 保護されないエンドポイント デバイスのファイルおよびディレクトリをリストしますが、保護されたときに定義した例外のサブセットが含まれます。デフォルトでは、Mirage はすべての他のファイルおよびディレクトリを保護します。
[ユーザー領域] CVD を戻すために [システムだけをリストア] オプションが使用される場合、リストアから除外され、そして現在の状態でエンドポイントに保持されているドキュメント ファイルなどのエンド ユーザー ファイルおよびディレクトリをリストします。デバイスの CVD スナップショットへのリストアを参照してください。

さらに、ユーザー領域を使用して基本レイヤやアプリ レイヤの情報をフィルタで除外します。

エンド ユーザーはユーザー領域をダウンロードすることも表示することもできません。

CVD に適用されるアップロード ポリシーはさまざまな項目で構成されます。

  • 最初の導入時に管理者のサポート用に弊社が提供する選択済み内蔵の工場ポリシー
  • 固有のバックアップおよびデータ保護の必要性に対処するためにポリシーに加えた管理者の変更

内蔵の工場ポリシーは、詳細なカスタマイズを行うための参照用で、システムが機能するために必要なすべての強制規則を含みます。管理者は強制規則を変更できません。

内蔵のポリシーを使用する前に、バックアップ ポリシーおよびデータ保護の必要性を満たしていることを評価します。たとえば、内蔵のポリシーは、.MP3 および .AVI ファイルを CVD にアップロードしません。

以下のカスタマイズ可能な組み込みのアップロード ポリシーのいずれかを使用して、Mirage および View が混在するシステムの管理に役立てることができます。

Mirage のデフォルト アップロード ポリシー
分散された物理デバイスの CVD を管理する Mirage サーバで使用します。
View の最適化されたアップロード ポリシー
仮想マシンの CVD を管理する Mirage サーバで使用します。このアップロード ポリシーは利便性のために提供されます。これは [Horizon View の最適化] チェック ボックスが選択されていることを除いて、 Mirage のデフォルト アップロード ポリシーと同じです。