このセクションでは、NSX Advanced Load Balancer Controller のメンテナンス操作中に必要な推奨手順と注意事項について説明します。
NSX Advanced Load Balancer Controller のシャットダウンまたは再起動
コントローラ仮想マシン (VM) は、ハイパーバイザーまたはパブリック クラウド コンソールを介して直接シャットダウンまたは再起動できます。コントローラがクラスタの一部である場合、コントローラは動作状態になるとクラスタへの再参加を試みます。コントローラは、クラスタのセットアップでの再起動操作にユーザーの介入を必要としません。
NSX Advanced Load Balancer Controller のコントローラ ディスク サイズの拡張
最初に構成されたコントローラのディスク サイズが不十分で、ディスク サイズの拡大が必要になるというシナリオがあります。コントローラ仮想マシンのディスクのサイズは、ハイパーバイザーまたはパブリック クラウド コンソールを使用して直接変更できます。コントローラがクラスタの一部である場合は、フォロワー ノード、リーダー ノードの順に変更を実行することをお勧めします。
コントローラ仮想マシンに新しいディスクを追加して全体的なディスク容量を増やすことはサポートされていません。
クラスタ内のすべてのコントローラに同じディスク サイズを構成することをお勧めします。
ディスク サイズを拡張するには、次の手順を実行します。
コントローラ仮想マシンをシャットダウンします。
ハイパーバイザーまたはパブリック クラウド コンソールを使用してディスク サイズを増やします。
コントローラ仮想マシンを起動します。
コントローラ仮想マシンに SSH 接続し、sudo df -h コマンドを使用して新しいディスク サイズを確認します。
上記の手順をまずフォロワー ノードで実行し、次にリーダー ノードで実行します。
NSX Advanced Load Balancer Controller のメモリと vCPU の拡張
最初に構成された vCPU またはメモリが不十分なため、割り当てで拡張が必要になるというシナリオがあります。関連する別の使用事例として、パブリック クラウドまたは OpenStack 展開のコントローラ仮想マシンに、別のフレーバーまたはサイズを選択する場合があります。リソースは、ハイパーバイザーまたはパブリック クラウド コンソールを使用して編集できます。
コントローラがクラスタの一部である場合は、フォロワー ノード、リーダー ノードの順に変更を実行することをお勧めします。
クラスタ内のすべてのコントローラに同じリソース パラメータを構成することをお勧めします。
NSX Advanced Load Balancer Controller の vCPU またはメモリを増やすには、次の手順を実行します。
コントローラ仮想マシンをシャットダウンします。
仮想マシンに割り当てられている vCPU またはメモリを増やします。
vCenter Server 環境で、設定を使用して割り当てを増やします。
フレーバーベースの選択の場合は、新しいフレーバーまたは仮想マシン サイズを選択します。
コントローラ仮想マシンを起動します。
上記の手順をフォロワー ノードで実行し、次にリーダー ノードで実行します。
コントローラ ディスクのキャパシティの拡張
クラスタ内のコントローラのディスク容量を増やすことができるプロセスを次に示します。
コントローラ フォロワーの 1 つをパワーオフします。
環境に適したツールを使用して、物理マシンまたは仮想マシンのディスク サイズを増やします。
そのマシンでコントローラをパワーオンします。
それがクラスタに参加していることを確認します。
2 番目のフォロワーに対して手順 1 ~ 4 を繰り返します。
Controller クラスタ リーダーをパワーオフします。すでにアップグレードされている 2 つのフォロワーのうちの 1 つが自動的に新しいリーダーになります。
3 番目と最後のコントローラについて、手順 2 ~ 4 を実行します。3 番目のコントローラが 2 番目のフォロワーとして参加している必要があります。