NSX-T Advanced または Enterprise ライセンスを購入したユーザーは、既存の NSX-T ロード バランサの代わりに NSX Advanced Load Balancer-Basic Edition を展開できます。
NSX Advanced Load Balancer Controller のインストール
NSX Advanced Load Balancer Controller OVA は、My VMware お客様ポータルからダウンロードできます。SE の作成は、NSX Advanced Load Balancer Controller によって処理されます。
NSX Advanced Load Balancer Controller の展開
vSphere Web Client を使用して vCenter Server にログインします。次の手順に従って、クライアントを使用して NSX Advanced Load Balancer Controller の OVA ファイルを展開します。
上部のメニューで [ファイル] オプションをクリックし、[OVF テンプレートの展開] を選択します。
[OVA テンプレートの展開ウィザード] の手順に従います。
ディスク フォーマットとして [シック プロビジョニング (Lazy Zeroed)] を選択します。
[ネットワーク マッピング] で、宛先ネットワークのポート グループを選択します。このポート グループは、NSX Advanced Load Balancer Controller が vCenter Server と通信するために使用します。
管理 IP アドレスとデフォルト ゲートウェイを指定します。DHCP の場合は、このフィールドを空白のままにします(本番環境では静的 IP アドレスのみを使用する必要があります)。
[Sysadmin ログイン認証キー] フィールドは空白のままにします。
仮想マシンをパワーオンします。
上記の手順を繰り返して、3 台の NSX Advanced Load Balancer Controller 仮想マシンを展開し、NSX Advanced Load Balancer Controller クラスタのセットアップを作成します。
NSX Advanced Load Balancer Controller 初期設定の実行
初期展開の完了後、NSX Advanced Load Balancer Controller のユーザー インターフェイスを使用して設定を変更またはカスタマイズできます。ブラウザで NSX Advanced Load Balancer Controller の IP アドレスに移動します。
システムの起動中に、503 状態コードまたは次のメッセージを含むページが表示されます。
コントローラの準備ができていません。数分後に再試行してください。 約 5 ~ 10 分間待機してからページを更新します。セットアップ ウィザードについては、次の手順に従います。
NSX Advanced Load Balancer Controller 初期設定を実行するには:
基本的なシステム設定を構成します。
管理者アカウント。
注:ユーザー アカウントがロックアウトされた場合、管理者パスワードのリセットには有効なメール アドレスが必要です。
DNS および NTP サーバの情報
E メールまたは SMTP の情報の構成
Orchestrator 統合用に [Orchestrator なし] オプションを選択します。
[マルチテナントのサポート] で [いいえ] を選択してセットアップを完了します。
NSX Advanced Load Balancer-Basic Edition の準備
NSX Advanced Load Balancer Controller は、デフォルトでは Enterprise Edition で起動します。ライセンス階層を変更する前に、Basic Edition でサポートされていない機能を削除します。
構成監査の実行
configuration audit API を実行して、削除する必要がある Enterprise Edition 機能を特定します。
ライセンス階層の変更を許可する前に、すべての構成違反を修正する必要があります。
フレッシュ インストール直後に実行される configuration audit API の出力例を次に示します。
[admin:cntrl]: > show configuration audit tier basic +--------------------+---------------+--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------+ | Object Type | Name | License Violations | +--------------------+---------------+--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------+ | ServiceEngineGroup | Default-Group | Field ServiceEngineGroup.ha_mode cannot have HA_MODE_SHARED as its value in BASIC license tier. Allowed value(s): HA_MODE_LEGACY_ACTIVE_STANDBY. | | | | Field ServiceEngineGroup.hm_on_standby cannot have True as its value in BASIC license tier. Allowed value: False. | | | | Field ServiceEngineGroup.app_cache_percent cannot have 10 as its value in BASIC license tier. Allowed value: 0. | | | | | +--------------------+---------------+--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------+
上記の出力からわかることは次のとおりです。
デフォルトのサービス エンジン グループ (Default-Group) のデフォルトの HA モードは N+M です。NSX Advanced Load Balancer Basic Edition は、レガシーのアクティブ/スタンバイ HA モードのみをサポートしており、これを変更する必要があります。
NSX Advanced Load Balancer Basic Edition は構成可能なキャッシュ メモリをサポートしていないため、この値をゼロに編集する必要があります。
NSX Advanced Load Balancer Basic Edition はスタンバイ SE からの健全性監視をサポートしていないため、これを無効にする必要があります。
NSX Advanced Load Balancer Controller が使用され、その他の機能が構成されている場合、上記のコマンドを実行すると、続行する前に無効にする必要がある機能が表示されます。
レガシーのアクティブ/スタンバイへのサービス エンジン グループの設定
NSX Advanced Load Balancer Controller を Basic Edition 階層に構成する前に、Basic Edition の制限に準拠するようにサービス エンジン グループを再構成する必要があります。ブラウザのコントローラ IP アドレスを使用して、NSX Advanced Load Balancer ユーザー インターフェイスにログインします。
[Default-Group] を編集して、次の手順を実行します。
の順に移動し、[高可用性モード] から [アクティブ/スタンバイ] オプションを選択します。
[スタンバイ SE での健全性の監視] チェック ボックスを選択解除します。
[キャッシュ用メモリ] の値として 0 を設定します。
[保存] をクリックします。
構成監査 API を実行して、構成エラーがないことを検証します。
[admin:ctrl]: > show configuration audit tier basic License audit passed successfully [admin:ctrl]: >
Enterprise Edition から Basic Edition へのライセンス階層の変更
詳細については、「Enterprise Edition から Basic Edition へのライセンス階層の変更」を参照してください。