NSX Advanced Load Balancer は、TACACS+ (Terminal Access Controller Access Control System) を使用する NSX Advanced Load Balancer ユーザーの認証と認可をサポートします。TACACS+ は、認証とアカウンティングを処理するオープン標準プロトコルです。
TACACS+ プロファイルの作成
NSX Advanced Load Balancer では、TACACS+ の設定は認証プロファイルで指定されます。TACACS+ 認証プロファイルを作成するには、次の手順を実行します。
の順に移動します。
[作成] をクリックして、[認証プロファイルの作成] 画面を表示します。
[タイプ] で [TACACS_PLUS] を選択します。
[TACACS+] タブで [追加] をクリックし、TACACS+ サーバの IP アドレスを入力します。
注:複数のサーバを追加できます。最初のサーバが応答しない場合、NSX Advanced Load Balancer は次のサーバを試行します。このサーバからの応答もがない場合、NSX Advanced Load Balancer は次のサーバへの接続を試みます。各サーバへの試行は 1 回行われます。すべてのサーバへの接続が失敗またはタイムアウトした場合、要求は失敗します。
TACACS+ サーバの [ポート] を入力します。デフォルトでは、この値は 49 です。
TACACS+ サーバ共有シークレット キーに [パスワード] を入力します。
すべての認証および認可クエリで使用される [TACACS+ サービス] のタイプを選択します。
[認可属性] で [追加] をクリックし、[名前] と [値] で、ホストを識別するための属性値ペアのセットを入力します。TACACS+ サーバは、これらの属性に基づいてユーザー レベルの認可を構成します。Cisco Access Control Server (ACS) では通常、NSX Advanced Load Balancer ユーザーを識別して認可するために、「サービス」と「プロトコル」の認可属性値が入力されることを想定しています。TACACS+ サーバからの認可属性を使用して、ユーザーをさまざまなロールやテナントにマッピングできます。
属性が必要な場合は、[必須] をオンにします。
[保存] をクリックします。
認証と認可
TACACS+ を使用する NSX Advanced Load Balancer ユーザーの認証と認可は、次のように行われます。
NSX Advanced Load Balancer から TACACS+ サーバへの AUTHEN START パケット。次を含みます。
action=login
authen_type=ascii
service=
user=
remote_addr=
TACACS+ サーバから NSX Advanced Load Balancer への AUTHEN REPLY パケット。GETPASS タイプの状態が含まれ、「パスワード」というテキストでユーザー メッセージ フィールドにパスワードを指定する必要があることを示します。
NSX Advanced Load Balancer から TACACS+ サーバへの AUTHEN CONTINUE パケット。ユーザーからの実際のパスワードを含むユーザー メッセージ フィールドが含まれます。
TACACS+ サーバから NSX Advanced Load Balancer への AUTHEN REPLY パケット。次を含みます。
パスワードが有効でユーザーが許可されている場合の SUCCESS 状態
FAILED 状態
NSX Advanced Load Balancer から TACACS+ サーバへの AUTHOR START パケット。次を含みます。
ユーザーの名前
ユーザーのリモート アドレス
認可属性の名前、値、必須かどうか
「abc」という名前の属性が必要で、値は「xyz」であることを示す認可属性文字列「abc=xyz」
「abc」という名前の属性がオプションで、値は「xyz」であることを示す認可属性文字列「abc*xyz」
TACACS+ サーバから NSX Advanced Load Balancer への AUTHOR REPLY パケット。次のいずれかが含まれます。
PASS_ADD または PASS_REPL 状態。これにより、正常に認証されたユーザーが属性値ペアを追加または置き換えることを許可します。
FAIL 状態。ユーザーが認可されていないことを示します。
暗号化
TACACS+ パケットはすべて暗号化され、12 バイトのヘッダーは暗号化されずに渡されます。暗号化は TACACS+ 標準の一部であり、すべての TACACS+ サーバと互換性があります。
エラー処理
このプロセス中に応答パケットの [状態] フィールドにエラーが示された場合、ユーザー ログインは拒否され、失敗します。