NSX Advanced Load Balancer DNS 仮想サービスは、次の機能を実装できる汎用 DNS インフラストラクチャです。

NSX Advanced Load Balancer DNS 仮想サービスは、主に次の機能を実装します。

  • DNS ロード バランシング

  • 手動または静的 DNS エントリのホスティング

  • 仮想サービス IP アドレス DNS のホスティング

  • GSLB サービス DNS エントリのホスティング

注：

NSX Advanced Load Balancer は以下をサポートします。

  • 静的レコードおよび仮想サービスの AAAA レコードと、IPv6 クエリのパススルー/ロード バランシング。

  • DNS TXT（テキスト）レコードと MX（メール交換）レコード。

仮想サービスとしての NSX Advanced Load Balancer DNS

NSX Advanced Load Balancer DNS は、アプリケーション プロファイル タイプが System-DNS で、ネットワーク プロファイルがパケットごとのロード バランシングを使用する仮想サービスを実行します。

DNS サービスは緑色で表され、次の図に示すように左端のサービス エンジンでホストされます。一致するエントリが見つかった場合、DNS 仮想サービスが DNS クエリに応答します。一致するエントリが見つからず、プール メンバーが構成されている場合、DNS 仮想サービスは要求をバックエンドの DNS プール サーバ（青色で表示）に転送します。

DNS 仮想サービスは A/A、A/S、および N+M をサポートし、アクティブ/スタンバイ モードで構成された DNS 仮想サービスに対して健全性モニタリング サポートが追加されます。

NSX Advanced Load Balancer は、複数の DNS 仮想サービスで構成できます。



NSX Advanced Load Balancer DNS 仮想サービスは、1 つ以上のサブドメイン（ゾーン）の権限を持つ DNS サーバとして機能し、すべての分析ログとクライアント ログがサポートされます。

サブドメイン（ゾーン）の権威ネーム サーバの NSX Advanced Load Balancer 展開シナリオ

このシナリオでは、企業ネーム サーバは、1 つ以上のサブドメインを NSX Advanced Load Balancer DNS サービスに委任します。この DNS サービスは、サブドメインの権威 DNS サーバとして機能します。次の例では、avi.acme.com と gslb.acme.com がサブドメインです。通常、企業ネーム サーバには、NSX Advanced Load Balancer DNS サービス (10.100.10.50) を参照する NS レコードがあります。これらのサブドメインに対するクライアント クエリは NSX Advanced Load Balancer に直接送信されますが、acme.com の外部にあるすべての DNS 要求は、代わりに外部の「.com」ネーム サーバに送信されます。

ドメインのプライマリ ネーム サーバの NSX Advanced Load Balancer 展開シナリオ

このシナリオでは、企業ネーム サーバへのパススルーを使用するドメインのプライマリ ネーム サーバがあり、 NSX Advanced Load Balancer DNS はサポートするように構成されているゾーンに応答します。 NSX Advanced Load Balancer DNS レコードに一致しない DNS クエリは、パススルーの目的で作成された仮想サービス プールを介して企業 DNS サーバにパススルー（プロキシ）されます。そのプールのメンバーは、企業ドメイン（この場合は acme.com）の外部にある DNS 要求を受信すると、それらを外部の「.com」ネーム サーバに送信します。