このセクションでは、DNS ドメイン名に基づいて、サーバをプールに追加する手順について説明します。

サーバをプールに追加するには、次の方法があります。

  • IP アドレスまたは IP アドレス範囲によるもの

  • クラウド Orchestrator(ネットワークで選択)から取得したリストによるもの

  • IP グループ

  • DNS ドメイン名

サーバをドメイン名によって追加するには、次のように行います。

  • NSX Advanced Load Balancer Controller で有効な DNS サーバを構成します。

  • Web インターフェイスで、[管理 ] > [設定 ] > [DNS/NTP] の順に移動します。

  • 基本モードで、プールを作成するか、既存のプールを編集するか、新しい仮想サービスを作成します。[サーバ] タブで、IP アドレス、IP アドレス範囲、または DNS 名オプションを使用してサーバを選択します。[サーバ IP アドレス] フィールドに、有効なドメイン名を入力します。

    • DNS で名前を解決できない場合は、赤色で表示されます。DNS で名前を IP アドレスに解決すると、フィールドの下に表示されます。

    • DNS で複数の IP アドレスに解決されると、下に列挙されますが途中で切り詰められる可能性があります。

    • [サーバの追加] をクリックして、サーバをプールに追加します。

DNS による IP アドレスの手動変更のオーバーライド

ドメイン名によって追加されたサーバの場合、解決されたサーバの IP アドレスの手動変更は自動的に上書きされます。

アドレスの定期的な確認および更新

IP アドレスが変更された場合(1 つの名前で複数の IP アドレスが返される場合があります)、NSX Advanced Load Balancer Controller は DNS で再チェックすることにより、サーバの IP 情報を定期的に更新します。

DNS サーバから返される IP アドレスがすでにサーバに割り当てられている場合、変更はありません。ただし、次の場合はプールが更新されます。

  • サーバ ホスト名の DNS 解決による結果としての IP アドレス セットが、以前に受信したセットと異なっている場合、このホスト名に対応するプール メンバーは新しい IP アドレス セットで更新され、古い IP アドレスは削除されます。

  • DNS 解決によってタイムアウトが発生した場合、または DNS サーバの一時的な停止が原因で障害が発生した場合は、古い IP アドレス セットは保持されます。

  • DNS 解決の結果エラーが発生した場合(ドメインが存在しない、サーバからの応答がないなど)、ホスト名は IP アドレス「0.0.0.0」にマッピングされます。

タイムアウトまたはエラーが発生した場合、NSX Advanced Load Balancer は次の解決間隔でホスト名を解決しようとします。

DNS を使用した VIP の割り当てまたは更新

構成時に、仮想サービスの仮想 IP (VIP) アドレスを IP アドレスまたは DNS ドメイン名で指定できます。

DNS を使用した VIP 割り当てができるようにするには、有効な DNS サーバを使用するようにコントローラを構成する必要があります。

  1. [管理 ] > [設定 ] > [DNS/NTP] の順に移動します。

  2. ドメイン名を [DNS 検索ドメイン] フィールドに入力します。

    • DNS で名前を解決できない場合、入力した値は赤色に変わります。

    • DNS で名前を IP アドレスに解決すると、アドレスが一覧表示されます。

    • DNS で複数の IP アドレスに解決されると、VIP フィールドの下のリストにドロップダウン メニューが表示され、使用する IP アドレスを選択する必要があります。

コントローラは、名前解決が変更されたかどうかを確認するために、DNS で定期的に再チェックします。解決によって別のアドレスが返されると、コントローラは VIP アドレスを更新または変更します。

DNS の更新間隔の変更

DNS のデフォルトの更新時間は 60 分です。これは次の CLI を使用して変更できます。

: > configure controller properties dns_refresh_period 50
: > save