NSX Advanced Load Balancer サービス エンジンのデータ インターフェイスは、複数の VRF(仮想ルーティングおよび転送コンテキスト)に割り当てることができます。

Virtual Routing Framework (VRF) は、システム内のトラフィックを分離するための手法であり、ロード バランサ コミュニティ内では「ルート ドメイン」とも呼ばれます。

サポートされるクラウド タイプ

NSX Advanced Load Balancer は、サービス エンジンのデータ インターフェイスを、次のクラウド タイプ内の複数の VRF に割り当てることができます。

  • アクセス権なしのクラウド

  • Linux サーバ クラウド

  • vCenter Server 環境での VRF サポート

注:

DPDK が有効な SE の Linux サーバ クラウドでのみ、複数の VRF がサポートされます。

サポート対象のインターフェイス タイプ

次のタイプのデータ インターフェイスの VRF プロパティは、ユーザーが REST API、ユーザー インターフェイス、または CLI を使用して変更できます。

  • 物理インターフェイス

  • ポートチャネル インターフェイス

  • VLAN インターフェイス

次のタイプのデータ インターフェイスでは、VRF プロパティの変更はサポートされていません。変更を試みるとエラーが発生します。

  • ポートチャネル メンバー インターフェイス

  • 管理インターフェイス

インバンド管理との依存関係

インバンド管理を使用するようにサービス エンジンを構成できます。有効にすると、制御プレーンとデータ プレーンのトラフィックが同じインターフェイスを共有します。

  • インバンド管理が SE で有効になっている場合、その SE は複数の VRF をサポートしません。

  • SE で複数の VRF を有効にするには、インバンド管理を無効にして展開する必要があります。インバンド管理を無効にするための注意点は、管理インターフェイスがデータ プレーン トラフィックに使用されないので、このインターフェイスに VS が配置されず、このインターフェイスは、バックエンド サーバとの通信には使用されないことです。

インバンド管理を無効または有効にする方法については、『VMware NSX Advanced Load Balancer インストール ガイド』の「Linux サーバ クラウドへの NSX Advanced Load Balancer のインストール」トピックの「NSX Advanced Load Balancer サービス エンジンのインバンド管理の構成」セクションを参照してください。