UDP 高速パス プロファイルを使用すると、仮想サービスで UDP をサポートできます。NSX Advanced Load Balancer は、パケットをサーバに転送するときに、クライアントの宛先仮想サービス アドレスを宛先サーバに変換し、クライアントの送信元 IP アドレスを SE のアドレスに書き込みます。これにより、サーバ応答トラフィックが元の SE を対称的にトラバースします。
UDP 高速パス ネットワーク プロファイルを作成するには、次の手順を実行します。
手順
- [新しい TCP/UDP プロファイル:] 画面で、ネットワーク プロファイルの [名前] を入力します。
- [タイプ] として [UDP 高速パス] を選択します。
- 必要に応じて、[ダイレクト サーバ リターン] の詳細を入力します。
- [DSR の有効化] をクリックします。
- [DSR タイプ](L2 または L3)をクリックして、モードを選択します。
- [DSR のカプセル化タイプ] として [IPinip] を選択します。
- 次に示すように、[UDP 高速パス設定] を入力します。
- [NAT クライアント IP アドレス (SNAT)] を有効にすると、すべてのクライアント UDP パケットに対して送信元 NAT が実行されます。
[NAT クライアント IP アドレス (SNAT)]:デフォルトでは、NSX Advanced Load Balancer はクライアントの送信元 IP アドレスを SE の IP アドレスに変換します。これは、サーバ応答トラフィックが同じ SE をトラバースする必要のないコネクションレス プロトコルでは無効にできます。たとえば、Syslog サーバは応答なしでパケットをサイレントに受け入れます。したがって、応答パケットが同じ SE を経由するようにする必要はありません。SNAT が無効になっている場合は、セッション アイドル タイムアウトを小さい値に維持することをお勧めします。
- すべての UDP パケットを新しいトランザクションとして考慮するには、[パケットごとのロード バランシング] を有効にします。無効にすると、同じクライアントの送信元 IP とポートからのパケットは同じサーバに送信されます。
[パケットごとのロード バランシング]:デフォルトでは、NSX Advanced Load Balancer は同じクライアント IP:ポートからの UDP パケットのストリームをセッションとして扱い、単一のロード バランシングの決定を行い、後続のパケットを同じ宛先サーバに送信します。一部のアプリケーション プロトコルでは、各パケットは、異なるサーバに一意にロード バランシングできる個別のセッションとして扱う必要があります。DNS は、パケットごとのロード バランシングを有効にすると、NSX Advanced Load Balancer が各パケットを個々のセッションまたは要求として扱う 1 つの例です。
- [セッション アイドル タイムアウト](2 ~ 3600 秒)を入力します。これは、削除される前にフローがアイドル状態である必要がある時間です。
[セッション アイドル タイムアウト]:アイドル UDP フローは、指定した期間が経過すると終了(タイムアウト)します。後続の UDP パケットは、パーシステンス プロファイルが適用しない限り、新しいサーバにロード バランシングすることができます。
- [保存] をクリックします。