NSX Advanced Load Balancerの SE は、特定のアプリケーションを提供するために複数の仮想サービスをホストします。1 つの仮想サービスを複数の SE にまたがってスケーリングできます。各仮想サービスは、作成、更新、破棄される複数のオブジェクトで構成されます。これらの仮想サービス オブジェクトの一部は、スケールアウトされたアプリケーション インスタンス間で一貫した操作を行うために、すべての SE で使用できる必要があります。

現在のシステムは、コントローラを使用して、参加している SE 全体にこの情報を配布します。各 SE には、コントローラに接続するローカル REDIS インスタンスがあり、オブジェクトはコントローラを介して SE 全体で割り当てられ、同期されます。

このスキームには、スケール、統合時間などの制限があります。SE は、コントローラの関与なしにこの配布と同期を実行します。SE-SE のパーシステンス同期は、新しい分散アーキテクチャを介して行われます。VMware および LSC プラットフォームがサポートされます。それらの転送はポート 9001 上で実行されます。このポートは SE 間で開く必要があります。

ポートの詳細については、「ポートとプロトコル」を参照してください。

デフォルトのポートを変更する CLI コマンドは次のとおりです。

configure serviceenginegroup <> objsync_port

この機能を無効にする CLI コマンドは次のとおりです。

configure serviceenginegroup <>
no use_objsync 

いくつかのデバッグ コマンドは次のとおりです。

コマンド

説明

show virtualservice <> keyvalsummary

Keyval パーシステンスの概要

show virtualservice <> keyvalsummaryobjsync

Keyval パーシステンスの Objsync ビューの概要

show pool <> internal

プール パーシステンスの概要

show pool <pool_name> objsync filter vs_ref <vs_name>

プール パーシステンス オブジェクトの Objsync ビューのサマリ

注:
  • 「objsync_port」を介して 9001 ポートに変更を加える場合は、セキュリティ グループや ACL などを変更する必要があります。「NSX Advanced Load Balancer が管理目的の通信に使用するプロトコルとポート」を参照してください。

  • Azure での SE オブジェクトの同期では、4096 未満のポートを構成する必要があります。

  • IP パーシステンス、Cookie パーシステンス、KV パーシステンスなどの SE 間のデータ分散は、ObjSync という新しいインフラストラクチャを介して行われます。通信に使用されるデフォルトのポートはポート 9001 で、サービス エンジン グループ プロパティの objsync_port を介して設定できます。

    サポートされているクラウド = すべてのクラウド

    • 制限事項:objsync_port は、それぞれのクラウド環境のセキュリティ グループまたは ACL で開く必要があります。