このセクションでは、Microsoft Azure に NSX Advanced Load Balancer Controller を展開する手順について説明します。

NSX Advanced Load Balancer は、Azure Marketplace で BYOL (Bring Your Own License) サービスとして利用できます。

  1. Azure Marketplace (https://azuremarketplace.microsoft.com/) にアクセスし、Azure 認証情報を使用してログインします。または、https://portal.azure.com. で Azure の認証情報を使用してログインできます。

  2. Marketplace のリンク:Azure Marketplace の NSX Advanced Load Balancer ページに移動します。

  3. [今すぐ入手する] をクリックして、展開プロセスを開始します。Azure ポータルを介して展開を実行する場合は、新しい仮想マシンを作成し、NSX Advanced Load Balancer を検索します。検索の結果、NSX Advanced Load Balancer 仮想マシンが表示されます。

    図 1.

次の手順に従って、展開を開始します。

  1. [基本] タブで必要な情報を入力します。[OK] をクリックして、次のタブに進みます。

  2. 展開規模に関する考慮事項に基づいて、適切な仮想マシン サイズを選択します。次の表に、コントローラと SE がインストールされている仮想マシンの最小要件を示します。

    コンポーネント

    メモリ

    vCPU

    ディスク

    コントローラ

    24 GB

    8

    128 GB

    サービス エンジン

    2 GB

    2

    15 GB

    コントローラの場合は、次のインスタンス タイプを推奨します。

    展開規模

    インスタンス タイプ

    メモリ

    vCPU

    ディスク(最小)

    DS4V2

    28 GB

    8

    128 GB

    DS5V2

    56 GB

    16

    128 GB

    F32SV2

    64 GB

    32

    128 GB

    推奨されるハード ディスク サイズの詳細については、「 ディスク容量の割り当て」を参照してください。
    注:

    コントローラは、Standard_D16ds_v5 または Standard_D8ds_v5 に作成できます。

  3. [設定] タブで、次のオプションを選択します。

    1. [可用性セット]:コントローラには可用性セットを使用することをお勧めします。

    2. [ストレージ]:管理対象ディスクの場合は [はい] を選択します。

    3. [仮想ネットワーク]:新しい VNet を作成するか、または既存の VNet を使用します。

    4. [サブネット]NSX Advanced Load Balancer Controller の管理 IP アドレスの割り当て元のサブネットを選択します。

    5. (オプション)パブリック IP アドレス:既存または新規のパブリック IP アドレスをコントローラ仮想マシンに割り当てます。

    6. [ネットワーク セキュリティ グループ(ファイアウォール)]:既存または新規のネットワーク セキュリティ グループを適用して、コントローラへのトラフィックを制限します。

  4. [OK] をクリックし、[購入] をクリックして最終検証、を実行し、展開を開始します。

  5. (オプション)Controller クラスタを作成します。

Controller クラスタを作成するには、次のようにします。

  • Microsoft Azure Marketplace から展開する場合は、ここにある JSON テンプレートを使用します。

  • ダウンロード版の VHD から展開する場合は、ここにある JSON テンプレートを使用します。

NSX Advanced Load Balancer Controller の初期構成

Controller が起動したら、Web ブラウザを使用して構成することができます。FQDN は、この場合 avicontrollerpubip.westus.cloudapp.azure.com と同様に、テンプレート実行の出力として説明されます。

次の手順に従って、初期構成を完了します。

  1. 管理者アカウントの認証情報(ユーザー名:admin)を入力します。

    図 2.
  2. DNS および NTP 設定を指定します(後で編集できます)。

    図 3.
  3. Controller からのアラートに使用するメール アドレスを指定します(後で設定できます)。

    図 4.
  4. [Orchestrator なし] を選択して、初期構成を完了します。

  5. [マルチテナントをサポート][いいえ] をクリックして、続行します(マルチテナントは後で有効にすることができます)。

  6. セットアップが完了すると、ブラウザで NSX Advanced Load Balancer Controller ダッシュボードが自動的に更新されます。

  7. 次に、NSX Advanced Load Balancer で Microsoft Azure クラウドを構成します。

    詳細については、「NSX Advanced Load Balancer Cloud Connector の構成」を参照してください。

  8. NSX Advanced Load Balancer Controller でクラウドを構成したら、仮想サービスを構成する手順を実行します。

    詳細については、「仮想サービスの構成」を参照してください。

注:

完全な冗長性を確保するには、NSX Advanced Load Balancer Controller クラスタを作成します。Controller クラスタの作成はオプションの手順です。

2 つのコントローラ ノードを追加して、3 ノードの NSX Advanced Load Balancer Controller クラスタを作成できます。