このドキュメントでは、Microsoft Azure 内で実行されているアプリケーション ワークロードのアプリケーション提供コントローラとして NSX Advanced Load Balancer をプロビジョニングおよび構成するプロセスについて説明します。

Azure は、ホスティングとコンピューティング、クラウド ストレージ、データ ストレージ、翻訳 API、予測 API などの開発ツールのホストを含めた、クラウド ベースのサービス セットをモジュール式で提供します。Azure における展開例を次の図に示します。

図 1.

Azure の NSX Advanced Load Balancer では、次の機能が提供されます。

  • NSX Advanced Load Balancer Controller は、Azure アプライアンス (VHD) として使用できます。

  • NSX Advanced Load Balancer Controller の展開後、Azure のアカウント情報と認証情報がこれに提供されます。次に、このコントローラを Azure インフラストラクチャに接続し、必要に応じてサービス エンジンが自動的にプロビジョニングされます。

  • SE では、制御トラフィックとデータ トラフィック(インバンド管理)に単一のインターフェイスを使用できます。

  • VIP アドレスは Azure IP アドレス管理から割り当てられます。

  • オプションのパブリック VIP は、プライベート VIP アドレスとともに仮想サービスに自動的に割り当てられます。

Azure への NSX Advanced Load Balancer の展開には、次のメリットがあります。

  • 単一の Controller クラスタで、複数の仮想ネットワーク (VNet) にわたってアプリケーションのサービスを管理できます。

  • 仮想 IP アドレスの自動割り当てと DNS の自動登録により、アプリケーションのロード バランシングを完全に自動化できます。

  • コントローラが Azure スケール セットのメンバーシップの変更を自動的に検出し、アプリケーションの自動スケーリングのプール メンバーシップを更新します。NSX Advanced Load Balancer は、総所有コスト (TCO) を抑えながら、インフラストラクチャに依存しない、俊敏性、弾力性、柔軟性に優れた包括的なソリューションを提供します。Azure における展開例を次の図に示します。

NSX Advanced Load Balancer - Microsoft Azure

図 2.

NSX Advanced Load Balancer Controller は Azure Marketplace から入手して、直接展開できます。

コントローラの展開後、Azure のアカウント情報と認証情報が提供されます。それから、コントローラを Azure インフラストラクチャに接続すると、必要に応じて SE が自動的にプロビジョニングされます。