NSX Advanced Load Balancer は仮想化環境またはクラウド内に展開できますが、NSX Advanced Load Balancer が仮想化 Orchestrator(VMware vCenter Server など)との通信のために持つアクセス レベルは、システムの動作および構成方法に影響します。NSX Advanced Load Balancer が仮想化 Orchestrator と通信するレベルは、アクセス モードとして定義されます。

NSX Advanced Load Balancer は、Orchestrator の有無にかかわらず、複数の異なる環境(vCenter Server や OpenStack など)に展開できます。

アクセス モード

モード

説明

アクセス権なしモード

NSX Advanced Load Balancer は Orchestrator にアクセスできないか、Orchestrator がないベアメタルなどの環境にあります。

このモードではサービス エンジンのプロパティの追加、削除、または変更は、管理者が手動で変更を実行する必要があります。たとえば、管理者は、OVA をアップロードし、リソースとネットワークのプロパティを設定することで、vCenter Server などの Orchestrator を介して新しい SE をインストールする必要があります。

新しい仮想サービスが作成された場合、新しい仮想サーバをサポートするようにネットワーク設定を変更するために、vCenter Server への管理者アクセスが再度必要になる場合があります。サーバとネットワークは、自動的には検出できないため、手動で構成する必要があります。

このモードでは、クラウドまたは仮想化環境に関係なく、NSX Advanced Load Balancer クラウド設定は no orchestrator として構成されます。

書き込みアクセス モード

このモードでは、Orchestrator へのフル書き込みアクセス権が NSX Advanced Load Balancer に付与されます。NSX Advanced Load Balancer は、必要に応じて SE やその他のリソースを自動的に作成、変更、および削除して、トラフィックのニーズの変化に対応できます。

これは、クラウド環境で使用可能な場合に推奨される展開モードです。

Orchestrator にはパスワード アクセスが必要です。(例外は Amazon Web Services [AWS] です。AWS には、アクセス キー ID とシークレット アクセス キー、またはアクセス用に事前構成されたロールが必要です。)