NSX Advanced Load Balancer SE は、コントローラから命令を受け取って実行することで、NSX Advanced Load Balancer 内のすべてのデータ プレーン操作を処理します。

SE は、ロード バランシング、およびすべてのクライアント側とサーバ側のネットワーク通信を実行します。アプリケーション トラフィック フローからリアルタイム テレメトリ データを収集します。

一般的なロード バランシング シナリオでは、クライアントは仮想サービス(SE によって NSX Advanced Load Balancer でホストされる IP アドレスとポート)と通信します。仮想サービスは、多数のプロファイルを介して内部的に接続を渡します。SE はクライアントの TCP 接続を終了してプロキシに送信し、SSL/TLS 接続を終了し、HTTP トラフィックの HTTP 要求をプロキシに送信できます。要求が検証されると、内部でプールに転送され、使用可能なバックエンド サーバが選択されます。

その後、新しい TCP 接続が SE から送信されます。この接続では、内部ネットワーク上の SE の IP アドレスをクライアント要求の送信元 IP アドレスとして使用します。リターン トラフィックも同じパスに従います。クライアントは、バックエンド サーバの IP アドレスではなく、仮想サービスの IP アドレスのみと通信します。



データ プレーンの高可用性

NSX Advanced Load Balancer SE グループは、次の HA モードをサポートしています。

  • Elastic HA:SE で障害が発生した後の個々の仮想サービスの高速リカバリを実現します。モードによっては、仮想サービスがすでに複数の SE 上で実行されている場合や、別の SE に速やかに配置される場合があります。次のモードのクラスタ HA がサポートされています。

    • アクティブ/アクティブ

    • N + M

  • Legacy HA:2 デバイス ハードウェアのアクティブ/スタンバイ HA 構成の動作をエミュレートします。アクティブな SE が、その SE に配置された仮想サービスのトラフィックを送信します。ペアのもう 1 つの SE は VS 用のスタンバイであり、アクティブな SE が正常に稼動している間はトラフィックを送信しません。