このシナリオでは、HTTP アプリケーション プロファイル タイプを使用して、NSX Edge でインライン ロード バランサを設定してます。
次の図は、インライン ロード バランサを使用するネットワークの論理トポロジを示しています。ネットワークの境界にある NSX Edge は、North-South のルーティングとロード バランシングの両方の機能を実行します。
このシナリオでは、
NSX Edge に次のインターフェイスが設定されている点に注意してください。
- アップリンク インターフェイス:192.168.100.30/24
- 内部インターフェイス:10.30.20.1/24
ロード バランサは、仮想 IP アドレス (VIP) に Edge 上のアップリンク インターフェイスを使用します。Edge の内部インターフェイスは、サーバ プール内のバックエンド Web サーバのデフォルト ゲートウェイとして機能します。
NSX Edge の外部クライアントから受信した HTTP トラフィックのロード バランシングを行い、VXLAN 5000 論理スイッチに接続している Web サーバにトラフィックを分散するとします。
以下では、NSX Edge にインライン ロード バランサを設定する手順について説明します。
前提条件
ネットワークには、NSX Edge サービス ゲートウェイが展開されている必要があります。
手順
- vSphere Web Client にログインします。
- の順にクリックします。
- NSX Edge をダブルクリックします。
- ロード バランサ サービスを有効にします。
- の順にクリックします。
- [編集] をクリックして、ロード バランサを有効にします。
- HTTP アプリケーション プロファイルを作成します。
- の順にクリックします。
- [追加] をクリックして、アプリケーション プロファイルのパラメータを指定します。
次はその例です。
オプション |
説明 |
タイプ |
[HTTP] を選択します。 |
名前 |
Web-App-Profile を入力します。 |
パーシステンス |
デフォルト値(なし)をそのまま使います。 |
- サーバ プールを作成します。
- の順にクリックして、[追加] をクリックします。
- プール パラメータを指定します。
次はその例です。
オプション |
説明 |
名前 |
Web-Server-Pool を入力します。 |
アルゴリズム |
[ラウンドロビン] を選択します。 |
モニター |
[default_http_monitor] を選択します。 |
透過的 |
このオプションを有効にすると、送信元クライアントの IP アドレスがプール内のバックエンド サーバから見えるようになります。 |
- メンバーをサーバ プールに追加します。
たとえば、プール メンバーに次の設定を指定します。
状態 |
名前 |
IP アドレス |
重み |
監視ポート |
ポート |
最大接続数 |
最小接続数 |
有効 |
Web-1 |
10.30.20.100 |
1 |
80 |
80 |
0 |
0 |
有効 |
Web-2 |
10.30.20.101 |
1 |
80 |
80 |
0 |
0 |
有効 |
Web-3 |
10.30.20.102 |
1 |
80 |
80 |
0 |
0 |
- [ステータスの表示] または [プール統計の表示] をクリックして、Web-Server-Pool プールのステータスが UP になっていることを確認します。
プールを選択して、このプールのすべてのメンバーのステータスが UP であることを確認します。
- 仮想サーバを作成します。
- の順にクリックして、[追加] をクリックします。
- 仮想サーバのパラメータを指定します。
たとえば、次の設定を指定します。
オプション |
説明 |
仮想サーバ |
仮想サーバを有効にします。 |
アクセラレーション |
このオプションは無効のままにします。 |
アプリケーション プロファイル |
前の手順で作成した [Web-App-Profile] を選択します。 |
IP アドレス |
Edge のアップリンク(外部)インターフェイスに設定した IP アドレスを入力または選択します。 このシナリオでは、[192.168.100.30] を選択します。 |
プロトコル |
[HTTP] を選択します。 |
デフォルト プール |
前の手順で作成した [Web-Server-Pool] を選択します。 |
接続の制限 |
0 を入力します。 |
接続速度の制限 |
0 を入力します。 |