NSX Data Center では、ホストの全体的な健全性ステータスを診断できます。ホスト全体の健全性ステータスには、ホストの物理 NIC、トンネル、ホストと制御プレーン間の接続、ホストと管理プレーン間の接続のステータスが含まれます。
ホストの健全性ステータスを監視するには NSX API を使用します。この診断機能は、vCenter Server の UI では使用できません。
- 物理 NIC のステータス
- トンネルのステータス
- 制御プレーンのステータス
- 管理プレーンのステータス
次の表では、これらのサブステータスについて説明します。
サブステータス | 説明 |
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物理 NIC のステータス |
このステータスは、物理レイヤーから取得されます。物理 NIC がリンク集約グループ (LAG) に属している場合、ステータスは「接続中」、「切断」、「低下」のいずれかになります。
物理 NIC が LAG に属していない場合、ステータスは「接続中」か「切断」のいずれかになります。 |
トンネルのステータス |
これは、ホスト間の VTEP から VTEP へのトンネル接続のステータスです。トンネルのステータスは、「接続中」、「切断」、「低下」のいずれかになります。
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制御プレーンのステータス | これは、ホストと NSX Controller 間の接続のステータスです。 |
管理プレーンのステータス | これは、ホストと NSX 管理プレーン間の接続のステータスです。 |
- すべてのサブステータスが「接続中」になっている場合、ホスト全体のステータスは「接続中」になります。
- いずれかのサブステータスが停止している場合、ホスト全体のステータスは「切断」になります。
- 1 つ以上のサブステータスが「低下」になっている場合、「接続中」または「切断」のサブステータスがあれば、ホスト全体のステータスは「低下」になります。
ホストの健全性ステータスの監視の有効化
NSX 6.4.6 以前では、グローバル BFD を有効にすると、トンネルの遅延とトンネルの健全性の監視が同時に有効になります。トンネルの遅延とトンネルの健全性の監視を個別に有効または無効にすることはできません。
NSX 6.4.7 以降では、グローバル BFD 構成 API には、トンネルの健全性とトンネルの遅延の監視を個別に有効または無効にする 2 つのパラメータが追加されています。
BFD が無効になっている場合、トンネルの遅延とトンネルの健全性の監視を有効にすることはできません。BFD が有効になっている場合、トンネルの健全性とトンネルの遅延の監視を個別に有効にすることができます。これにより、柔軟性が向上し、ネットワーク内のホスト数が増加してもパフォーマンスの問題を回避することができます。
グローバル BFD パラメータの設定方法については、『NSX API ガイド』を参照してください。
ホストの健全性ステータスの表示
- GET <NSX_Manager_IP>/api/2.0/vdn/pnic-check/configuration/global
- GET <NSX_Manager_IP>/api/2.0/vdn/host/status
- GET <NSX_Manager_IP>/api/2.0/vdn/host/{hostId}/status
- GET <NSX_Manager_IP>/api/2.0/vdn/host/{hostId}/tunnel
- GET <NSX_Manager_IP>/api/2.0/vdn/host/{hostId}/remote-host-status
パラメータの説明や API 応答の例など、これらの API の詳細については、『NSX API ガイド』を参照してください。