Receive Side Scaling を使用すると、ブリッジのスループットを向上できます。NSX 6.4.2 以降では、Software Receive Side Scaling でもブリッジのスループットを向上できます。
Receive Side Scaling (RSS) テクノロジーを使用すると、異なる受信記述子キューに受信トラフィックを分散できます。各キューを異なる CPU コアに割り当てると、受信トラフィックのロード バランシングを行い、パフォーマンスを向上できます。
ただし、不明なユニキャスト トラフィックやマルチキャスト トラフィックで RSS は機能しません。これらのパケットは、最終的にデフォルトのキューに転送され、1 つの CPU コアで処理されるため、スループットが低下します。VLAN/VXLAN ブリッジを実行している ESXi ホストで受信されるパケットの大半はこのカテゴリに該当するため、ブリッジのスループットが低下します。
物理 NIC ベンダーの一部は、Default Queue Receive Side Scaling (DRSS) という機能をサポートします。DRSS を使用すると、複数のハードウェア キューを設定してデフォルトの RX キューをバックアップし、複数の CPU コア間で VLAN/VXLAN フローを分散できます。
DRSS(ixgbe、ixgben など)をサポートしない物理 NIC の場合、Software Receive Side Scaling (SoftRSS) を使用してブリッジ ネットワークのスループットを向上できます。
SoftRSS は、個々のフロー処理を複数のカーネル ワールドの 1 つにオフロードします。これにより、NIC からパケットを取得するスレッドでより多くのパケットを処理できるようになります。RSS の場合と同様に、SoftRSS 使用時のネットワーク スループットの向上は CPU 使用率と線形相関にあります。
詳細については、Software Receive Side Scaling の有効化を参照してください。