すべての NSX Data Center for vSphere コンポーネントを正しくバックアップすることは、障害が発生した場合にシステムを正常動作の状態にリストアするために重要です。
NSX Manager のバックアップには、コントローラ、論理スイッチ、ルーティング エンティティ、セキュリティ、ファイアウォール ルール、および NSX Manager ユーザー インターフェイスや API でユーザーが設定したその他のすべてを含む、あらゆる NSX Data Center for vSphere 設定が含まれます。vCenter Server データベースと仮想スイッチのような関連要素は、別々にバックアップする必要があります。
少なくとも、定期的に NSX Manager と vCenter Server のバックアップを作成することをお勧めします。バックアップの頻度とスケジュールは、ビジネス上のニーズと操作手順によって異なる場合があります。設定の変更を何度も行う場合は、頻繁に NSX バックアップを作成することをお勧めします。
NSX Manager のバックアップは、オンデマンドで作成することも、時間単位、日単位、または週単位で作成することもできます。 バックアップ チェックサム ファイルは SHA256 アルゴリズムで生成されます。
次の場合にバックアップを作成することをお勧めします。
- NSX Data Center for vSphere または vCenter Server をアップグレードする前。
- NSX Data Center for vSphere または vCenter Server をアップグレードした後。
- NSX Controller クラスタ、論理スイッチ、分散論理ルーター、Edge Services Gateway、セキュリティおよびファイアウォール ポリシーを作成した後など、0 日目に NSX Data Center for vSphere コンポーネントをデプロイして初期設定を行った後。
- インフラストラクチャまたはトポロジを変更した後。
- 2 日目に大きな変更を行った後。
任意の時点でシステム全体をロールバックできるように、NSX Data Center for vSphere コンポーネント(NSX Manager など)のバックアップを vCenter Server、クラウド管理システム、操作ツールなどの他の連携コンポーネントのバックアップと同時に行うことをお勧めします。