管理者 John は、Cluster 1 および Cluster 2 で VXLAN を設定します。この設定では、John は各クラスタを vSphere Distributed Switch にマッピングします。クラスタをスイッチにマッピングすると、そのクラスタ内の各ホストが論理スイッチで使用可能になります。
手順
- [ホストの準備 (Host Preparation)] タブをクリックします。
- Cluster1 で、[VXLAN] 列の [設定 (Configure)] を選択します。
- [VXLAN ネットワークの] ダイアログ ボックスで、クラスタの vSphere Distributed Switch として dvSwitch1 を選択します。
- ACME 転送 VLAN として使用する dvSwitch1 に対して 10 と入力します。
- [転送属性の指定] で、dvSwitch1 の最大転送ユニット (MTU) を 1600 のままにします。
MTU は、それ以上小さなパケットに分割しなくても 1 つのパケットで伝送することができる最大データ量です。管理者 John は、VXLAN の論理スイッチのトラフィック フレームのサイズがカプセル化のために若干大きくなっており、そのため各スイッチの MTU を 1550 以上に設定する必要があることを認識しています。
- [vmknic IP アドレス指定 (VMKNic IP Addressing)] で、[IP アドレス プールの使用 (Use IP Pool)] を選択し、IP アドレス プールを選択します。
- [VMKNic チーミング ポリシー (VMKNic Teaming Policy)] で [フェイルオーバー (Failover)] を選択します。
管理者 John は、平常時でも障害時でも、論理スイッチのパフォーマンスを一定にして、ネットワークのサービス品質を維持しようと考えています。このため、チーミング ポリシーとしてフェイルオーバーを選択することにしました。
- [追加 (Add)] をクリックします。
- ステップ 4 ~ 8 を繰り返して、Cluster2 で VXLAN を設定します。
結果
管理者 John が Cluster1 と Cluster2 を適切なスイッチにマッピングした後、それらのクラスタのホストが論理スイッチ用に準備されます。
- VXLAN カーネル モジュールと vmknic が Cluster1 と Cluster2 の各ホストに追加されます。
- 論理スイッチに関連付けられている vSwitch 上に特別な dvPortGroup が作成され、VMKNic がそのグループに接続されます。