ハードウェア ゲートウェイの設定で、物理ネットワークを仮想ネットワークにマッピングします。マッピングを設定することにより、NSX が Open vSwitch Database (OVSDB) を利用できるようになります。

OVSDB データベースには、物理ハードウェアと仮想ネットワークについての情報が含まれます。ベンダーのハードウェアがデータベース サーバをホストします。

NSX 論理ネットワーク内のハードウェア ゲートウェイ スイッチは、VXLAN トンネルの終端となります。そのハードウェア ゲートウェイは、仮想ネットワークからはハードウェア VTEP として認識されます。VTEP の詳細については、『NSX インストール ガイド』と『NSX Network Virtualization Design Guide』を参照してください。

ハードウェア ゲートウェイの最小トポロジには、次のコンポーネントが含まれます。

  • 物理サーバ
  • ハードウェア ゲートウェイ スイッチ(L2 ポート)
  • IP ネットワーク
  • 4 個以上のハイパーバイザー。仮想マシンを持つ 4 個以上のレプリケーション クラスタを含む
  • 3 台以上のノードがあるコントローラ クラスタ

次に示すのは、ハードウェア ゲートウェイを利用するトポロジのサンプルで、HV1 と HV2 はそれぞれハイパーバイザーです。VM1 は HV1 上の仮想マシンです。VTEP1 は HV1、VTEP2 は HV2、VTEP3 はハードウェア ゲートウェイ上にあります。ハードウェア ゲートウェイのサブネットは 211 です。これは、2 つのハイパーバイザーのサブネット 221 とは異なります。

ハードウェア ゲートウェイのトポロジの概要

ハードウェア ゲートウェイの基盤となる構成では、次のコンポーネントのうちいずれかを利用できます。

  • 1 台のスイッチ
  • IP アドレスが異なる複数の物理バス スイッチ
  • ハードウェア スイッチ コントローラと複数のスイッチ

NSX Controller は、NSX Controller の IP アドレスから、ポート 6640 でハードウェア ゲートウェイと通信します。この接続を利用して、ハードウェア ゲートウェイの OVSDB のトランザクションを送受信します。