ここでは、NSX Edge で発生する、重要度が「メジャー」、「重大」、「高」のシステム イベント メッセージについて説明します。このようなイベントでアラームが発生すると、システム イベントの重要度が表示されます。

イベント コード イベントの重要度 アラーム コード イベント メッセージ 説明
30011 該当なし 稼動中の Edge が見つかりません。ネットワークが中断している可能性があります。

NSX Edge 仮想マシンは、この状態から自動的にリカバリします。イベント コード 30202 または 30203 のトラップを確認してください。

アクション:『NSX トラブルシューティング ガイド』の「Edge アプライアンスのトラブルシューティング」を参照してください。

30013 重大 130013 NSX Manager が NSX Edge (vmId : {#}) の状態の不整合を検出しました。強制同期する必要があります。

NSX Edge 仮想マシンが不良状態で正しく機能していない可能性があることを NSX Manager がレポートしています。

アクション:問題のある状態が検出されると、自動的に強制同期が始まります。自動での強制同期に失敗した場合は、手動で強制同期を適用してください。

30014 メジャー 該当なし NSX Edge と通信できませんでした。

NSX ManagerNSX Edge メッセージ バスと通信します。このイベントは、NSX ManagerNSX Edge の通信が切断されていることを示しています。

アクション:『NSX トラブルシューティング ガイド』の「Edge アプライアンスのトラブルシューティング」を参照してください。

30027 情報 130027 NSX Edge (vmId : {#}) がパワーオフされました。

NSX Edge 仮想マシンがパワーオフされました。

アクション:情報通知のイベントです。

30032 130032 仮想マシン ID が {#} の NSX Edge アプライアンスが vCenter Server インベントリ内に見つかりません。

NSX Edge 仮想マシンが、vCenter Server から直接削除された可能性があります。この操作はサポートされていません。NSX の管理対象オブジェクトは、vSphere Web Client の NSX 用インターフェイスを使用して追加または削除する必要があるためです。

アクション:Edge を再デプロイするか、新しい Edge をデプロイしてください。

30033 130033 NSX Edge VM (vmId:{#}) が NSX Manager の健全性チェックに応答しません。詳細については NSX Manager のログを確認してください。

NSX Edge 仮想マシンが、NSX Manager によって送信された健全性チェックに応答していません。

アクション:NSX Edge 仮想マシンがパワーオン状態であることを確認し、NSX Manager のログを調査します。

30034 重大 130034 稼動中の Edge が見つかりません。ネットワークが中断している可能性があります。

Edge 仮想マシンが、NSX Manager によって送信された健全性チェックに応答していません。

アクション:Edge 仮想マシンが起動していることを確認してください。Edge ログを収集して、VMware テクニカル サポートにお問い合わせください。

30037 重大 該当なし {#} に変更された Edge ファイアウォール ルールは、{#} に使用できなくなりました。

ファイアウォール ルールに無効な GroupingObject(IPSet、securityGroup など)が含まれています。

アクション:ファイアウォール ルールを再確認して、必要に応じて更新を行ってください。

30038 重大 該当なし NSX Edge アプライアンスが起動しました。{EdgeId #}、{vmName #} は、仮想マシンの非アフィニティ ルールに違反しています。

NSX Edge 高可用性では、アクティブ Edge 仮想マシンとスタンバイ Edge 仮想マシンが別々のホストに展開されるため、vSphere ホストに対して自動的に非アフィニティ ルールを適用します。このイベントは、これらの非アフィニティ ルールがクラスタから削除され、両方の Edge 仮想マシンが同じホスト上で稼動していることを示しています。

アクション:vCenter Server で非アフィニティ ルールを確認してください。

30046 重大 該当なし 事前ルールの発行が {EdgeID#}、仮想マシン: {#}、世代番号 {#} で失敗しました。詳細はログを参照してください。詳細はログを参照してください。強制同期が必要な場合があります。

NSX Edge のファイアウォール ルールが同期されていない可能性があります。このエラーは事前ルール(分散ファイアウォールのユーザー インターフェイスまたは API で設定)でエラーが発生した場合に生成されます。

アクション:組み込みのリカバリ プロセスで自動的に問題が解決しない場合は、手動で強制的に同期してください。

30100 重大 該当なし NSX Edge は強制的に同期されました

NSX Edge 仮想マシンが強制的に同期されました。

アクション:強制同期を行っても問題が解決しない場合は、NSX ManagerNSX Edge のテクニカル サポート ログを収集して、VMware テクニカル サポートにお問い合わせください。

30102 130102 NSX Edge (vmId : {IP Address}) の状態の不整合を検出しました。強制同期する必要があります。

NSX Edge 仮想マシンで内部エラーが発生しています。

アクション:組み込みのリカバリ プロセスで自動的に問題が解決されない場合は、手動で強制的に同期してください。

30148 重大 該当なし NSX Edge CPU 使用量が増加しました。{#} 上位のプロセス: {#}。

NSX Edge 仮想マシンの CPU 使用率が高い状態が一定期間続いています。

アクション:『NSX トラブルシューティング ガイド』の「Edge アプライアンスのトラブルシューティング」を参照してください。問題が解決しない場合は、NSX ManagerNSX Edge のテクニカル サポート ログを収集して、VMware テクニカル サポートにお問い合わせください。

30153 メジャー 該当なし AESNI 暗号化エンジンが稼動しています。

AESNI crypto engine is up.

アクション:必要ありません。

30154 メジャー 該当なし AESNI 暗号化エンジンが停止しています。

AESNI crypto engine is down.

アクション:必要ありません。これは想定される動作です。

30155 130155

Insufficient CPU and/or Memory Resources available on Host or Resource Pool, during resource reservation at the time of NSX Edge deployment.

ホストまたはリソース プールの CPU またはメモリ リソースが不足しています。

使用可能なリソースと予約済みのリソースを確認するには、[ホーム (Home)] > [ホストおよびクラスタ(Hosts and Clusters)] > [クラスタ名(Cluster-name)] の順に移動し、[モニター (Monitor)] > [リソースの予約 (Resource Reservation)] ページの順に移動します。

使用可能なリソースを確認したら、アプライアンスの設定でリソースを再度指定します。この設定は、リソースの予約制限で継承されます。

30157 重大 130157 NSX Edge {Edge ID} によって、MAC アドレス {MAC address} の重複した IP アドレス {IP address} が検出されました

ネットワーク上の別のデバイスで NSX Edge インターフェイスの IP アドレスが検出されました。

アクション:ネットワーク上の他のデバイスを調査してください。

30180 重大 該当なし NSX Edge のメモリがなくなりました。この Edge を 3 秒後に再起動します。上位 5 つのプロセス: {#}。

NSX Edge 仮想マシンのメモリが不足しています。リカバリを行うため、再起動が開始されました。

アクション:『NSX トラブルシューティング ガイド』の「Edge アプライアンスのトラブルシューティング」を参照してください。問題が解決しない場合は、NSX ManagerNSX Edge のテクニカル サポート ログを収集して、VMware テクニカル サポートにお問い合わせください。

30181 重大 130181 NSX Edge「{EdgeID#}」仮想マシン名「{#}」のファイル システムは読み取り専用です。

NSX Edge 仮想マシンのバッキング ストレージ デバイスで接続の問題があります。

アクション:バッキング データストアで接続の問題があるかどうかを確認し、修正してください。接続の問題が解決した後、場合によっては手動で強制的に同期する必要があります。

30202 メジャー 該当なし NSX Edge {EdgeID#} HighAvailability の切り替えが発生しました。{#} という名前の仮想マシン {#} は ACTIVE 状態に移行しました。

高可用性フェイルオーバーが発生し、NSX Edge セカンダリ仮想マシンの状態がスタンバイからアクティブに切り替わりました。

アクション:操作は必要ありません。

30203 メジャー 該当なし NSX Edge {EdgeID} HighAvailability の切り替えが発生しました。{#} という名前の仮想マシン {#} は STANDBY 状態に移行しました。

高可用性フェイルオーバーが発生し、NSX Edge プライマリ仮想マシンの状態がアクティブからスタンバイに切り替わりました。

アクション:操作は必要ありません。

30205 重大 130205 高可用性が設定された NSX Edge {EdgeID} でスプリット ブレインが検出されました。

ネットワーク障害のため、高可用性設定の NSX Edge 仮想マシンが他の仮想マシンの状態を確認できません。この場合、いずれの仮想マシンも他のマシンがオフラインであると判断し、アクティブ状態に切り替わろうとします。このため、ネットワークに障害が発生する可能性があります。

アクション:ネットワーク インフラストラクチャ(仮想および物理)で障害が発生していないかどうか確認してください。特に、インターフェイスと 高可用性設定のパスを確認してください。

30206 重大 該当なし 高可用性が設定された NSX Edge {EdgeID} でスプリット ブレインが解消されました。

2 台の NSX Edge 高可用性アプライアンスが相互に通信できる状態にあり、アクティブとスタンバイの状態を再ネゴシエートしました。

アクション:「Troubleshooting NSX Edge High Availability (HA) issues」(http://kb.vmware.com/kb/2126560) を参照してください。

30207 重大 該当なし NSX Edge「{EdgeID}」でスプリット ブレインの解消が {value} 回試行されました。

2 台の NSX Edge 高可用性アプライアンスが再ネゴシエートを試み、スプリット ブレイン状態からリカバリしようとしています。

注: :このイベントでレポートされたリカバリ メカニズムは、 NSX Edge 6.2.3 より前のバージョンでのみ発生します。

アクション:「Troubleshooting NSX Edge High Availability (HA) issues」(http://kb.vmware.com/kb/2126560) を参照してください。

30302 重大 130302 ロード バランサ仮想サーバ/プール {virtualServerName]}、プロトコル {#}、サーバ IP アドレス {IP Address} の状態が停止に変わりました。

NSX Edge ロード バランサ上の仮想サーバまたはプールが停止しています。

アクション:『NSX トラブルシューティング ガイド』の「ロード バランシング」セクションを参照してください。

30303 メジャー 該当なし ロード バランサ仮想サーバ/プール {0}、プロトコル {#}、サーバ IP アドレス {IP Address} の状態が停止に変わりました。

NSX Edge ロード バランサ上の仮想サーバまたはプールで内部エラーが発生しています。

アクション:『NSX トラブルシューティング ガイド』の「ロード バランシング」セクションを参照してください。

30304 メジャー 130304 ロード バランサ プール {0}、プロトコル {#}、サーバ IP アドレス {IP address} が警告状態に変わりました。

NSX Edge ロード バランサのプールの状態が [警告 (warning)] に変わりました。

アクション:『NSX トラブルシューティング ガイド』の「ロード バランシング」セクションを参照してください。

30402 重大 130402 ローカル IP アドレス {IP address} からピア IP アドレス {IP address} への IPsec チャネルの状態が停止に変わりました。

NSX Edge の IPSec VPN チャネルが停止しています。

アクション:『NSX トラブルシューティング ガイド』の「Virtual Private Network (VPN)」セクションを参照してください。

30404 重大 130404 ローカル サブネット {subnet} からピア サブネット {subnet} への IPsec トンネルの状態が停止に変わりました。

NSX Edge の IPSec VPN チャネルが停止しています。

アクション:『NSX トラブルシューティング ガイド』の「Virtual Private Network (VPN)」セクションを参照してください。

30405 メジャー 該当なし ローカル IP アドレス {IP address} からピア IP アドレス {IP address} への IPsec チャネルの状態が不明に変わりました。

NSX Edge の IPSec VPN チャネルの状態を特定できません。

アクション:『NSX トラブルシューティング ガイド』の「Virtual Private Network (VPN)」セクションを参照してください。

30406 メジャー 該当なし ローカル IP アドレス {IP address} からピア IP アドレス {IP address} への IPsec チャネルの状態が不明に変わりました。

NSX Edge の IPSec VPN チャネルの状態を特定できません。

アクション:『NSX トラブルシューティング ガイド』の「Virtual Private Network (VPN)」セクションを参照してください。

30701 重大 該当なし 外部 DHCP サーバが提供されていないため、エッジ {EdgeID} の NSX Edge DHCP リレー サービスは無効になっています。サーバ IP アドレスまたは参照先のグループ オブジェクトを確認してください。

NSX Edge の DHCP リレー サービスが無効です。考えられる理由:(1) DHCP リレー プロセスが稼動していない。(2) 外部の DHCP サーバがない。リレーが参照していたグループ オブジェクトの削除が原因になっている可能性があります。

アクション:『NSX 管理ガイド』の「DHCP リレーの設定」を参照してください。

30902 重大 130902 BGP ネイバー {Neighbor ID} は停止しています。

NSX Edge BGP ネイバーの状態が停止に変わりました。

アクション:Edge CLI を使用して、ルーティングまたはネットワーク状態のトラブルシューティングを行います。

30903 重大 130903 BGP Neighbor {Neighbor ID} AS Mismatch {AS Number} is not matching.

BGP ネイバーの自律システム (AS) 番号が NSX Edge の AS 番号と一致しません。

アクション:BGP ネイバーで設定した AS 番号が NSX Edge の AS 番号と一致することを確認します。

30905 重大 130905 OSPF ネイバーは停止しています。送信元 IP アドレス:{IP address}、ルーター ID:{ID}。

NSX Edge OSPF のネイバー関係の状態が停止に変わりました。

アクション:ネットワークまたは設定の問題を調査します。

30906 重大 130906 OSPF MTU が一致しません。送信元のルーター ID:{Router ID}。設定された MTU:{Value}。送信元の MTU:{Value}。

MTU の不一致が原因で、NSX Edge OSPF のネイバー関係を確立できません。

アクション:両方の OSPF ネイバーで設定済みの MTU を調査し、MTU が一致しているかどうか確認します。

30907 重大 130907 OSPF エリア ID が一致しません。送信元のルーター ID:{ID}。設定されたエリア ID:{Value}。送信元のエリア ID:{Value}。

OSPF エリア ID が一致しないため、NSX Edge OSPF のネイバー関係を確立できません。

アクション:両方の OSPF ネイバーで設定済みのエリア ID を調査し、エリア ID が一致しているかどうか確認します。

30908 重大 130908 OSPF Hello タイマーが一致しません。送信元のルーター ID:{ID}。設定された Hello タイマー:{Value}。送信元の Hello タイマー:{Value}。

OSPF Hello 間隔が一致しないため、NSX Edge OSPF のネイバー関係を確立できません。

アクション:両方の OSPF ネイバーで設定済みの Hello 間隔を調査し、Hello 間隔が一致しているかどうか確認します。

30909 重大 130909 OSPF Dead タイマーが一致しません。送信元のルーター ID:{ID}。設定された Dead タイマー:{Value}。送信元の Dead タイマー:{Value}。

OSPF Dead 間隔が一致しないため、NSX Edge OSPF のネイバー関係を確立できません。

アクション:両方の OSPF ネイバーで設定済みの Dead 間隔を調査し、Dead 間隔が一致しているかどうか確認します。

31002 重大 131002 {user ID} および {server IP} の L2 VPN トンネルが停止しています。エラー メッセージ:{message}。

これはクライアント側のイベントです。

L2 VPN クライアントが L2 VPN サーバとのトンネルを確立できませんでした。構成に誤りがあるか、L2 VPN サーバにアクセスできない可能性があります。

アクション:問題を解決するには、次のいずれかの手順を行います。
  • サーバのアドレス、サーバのポート、暗号化アルゴリズムが正しく設定されているかどうか確認します。
  • L2 VPN Edge クライアントがアップリンク ポートでインターネットに接続し、L2 VPN Edge サーバに到達可能であることを確認します。
  • ファイアウォールによってポート 443 がブロックされていないことを確認します。
31004 重大 131004 {site} への L2 VPN トンネルが停止しています。エラー メッセージ:{message}。

このイベントはサーバ側のイベントで、次の状況が発生しています。

  • L2 VPN サーバでサイトを構成している。
  • L2 VPN クライアントとのトンネルが何らかの理由で停止している。
アクション:次の手順を実行してください。
  1. L2 VPN クライアントで、トンネル障害の原因を確認します。
  2. NSX Edge のテクニカル サポート ログをダウンロードして、L2 VPN 関連のログ ファイルを確認します。通常、L2 VPN サーバのログは次の形式になっています。
    {Date}NSX-edge-1-0l2vpn:[local0:info]INFO:{MESSAGE}
  3. すべての L2 VPN ログで、障害やエラー メッセージを確認します。
31005 重大 131005 {client IP} の {site} サイトへの L2 VPN トンネルが再接続しました。

このイベントはサーバ側のイベントで、次の状況が発生しています。

  • L2 VPN クライアントとのトンネルが稼動し、クライアントが再起動しています。
  • クライアントとのネットワーク接続がドロップし、タイムアウト期間内に再度リストアされました。

アクション:操作は必要ありません。