分散論理ルーター インスタンスが作成されているか、制御プレーンがアクティブであるかを最初に確認します。
- NSX Manager のシェルで、show cluster all を実行して、クラスタ ID を取得します。
- show cluster cluster-id を実行して、ホスト ID を取得します。
- show logical-router host hostID dlr all verbose を実行して、ステータス情報を取得します。
nsxmgr# show logical-router host host-id dlr all verbose VDR Instance Information : --------------------------- Vdr Name: default+edge-1 Vdr Id: 1460487509 Number of Lifs: 4 Number of Routes: 5 State: Enabled Controller IP: 192.168.110.201 Control Plane Active: Yes Control Plane IP: 192.168.210.51 Edge Active: No
重要:
- このコマンドは、指定された ESXi ホストにあるすべての分散論理ルーター インスタンスを表示します。
- 「Vdr Name」は、「テナント」+「Edge ID」で設定されます。この例では、「テナント」が指定されていないため、「default」という単語が使用されています。「Edge ID」は「edge-1」ですが、これは NSX のユーザー インターフェイスで確認できます。
- ホストに多くの分散論理ルーター インスタンスがある場合に、ユーザー インターフェイスの [NSX Edge] に表示される「Edge ID」を検索することで、正しいインスタンスを探すことができます。
- 「Vdr Id」は、ログなどをさらに検索するときに使用します。
- 「Number of Lifs」は、個別の分散論理ルーター インスタンス上の LIF を表示します。
- ここでは「Number of Routes」が 5 になっています。この内訳は、直接接続している 4 つのルート(各 LIF に 1 つ)とデフォルトのルートです。
- 「State」は分散論理ルーター 制御プレーンの状態を示し、「Controller IP」に正しいコントローラの IP アドレスが表示され、「Control Plane Active」が「Yes」と表示されます。分散論理ルーターが動作するには、コントローラが稼動している必要があります。上記は、正常な分散論理ルーター インスタンスの出力です。
- 「Control Plane IP」は、ESXi ホストがコントローラとの通信に使用する IP アドレスを示します。これは、常に ESXi ホストの管理用 vmknic(通常は vmk0)に関連付けられる IP アドレスとなります。
- 「Edge Active」は、このホストで分散論理ルーター インスタンスの制御仮想マシンが実行されているかどうか、そして有効な状態であるかどうかを示します。
- 有効な分散論理ルーター制御仮想マシンを配置し、NSX L2 ブリッジが有効な場合に、ブリッジを実行するために使用される ESXi ホストを決定します。
- また、このコマンドには、概要を即座に生成する「簡易版」があります。「Vdr Id」は、ここでは 16 進数の形式で表示されます。
nsxmgr# show logical-router host host-id dlr all brief VDR Instance Information : --------------------------- State Legend: [A: Active], [D: Deleting], [X: Deleted], [I: Init] State Legend: [SF-R: Soft Flush Route], [SF-L: Soft Flush LIF] Vdr Name Vdr Id #Lifs #Routes State Controller Ip CP Ip -------- ------- ----- ------- ----- ------------- ------ default+edge-1 0x570d4555 4 5 A 192.168.110.201 192.168.210.51
「Soft Flush」は、LIF ライフサイクルの短期的に発生した一時的な状態を示し、通常、正常な分散論理ルーターでは表示されません。