このセクションでは、NSX Controllerの障害の原因特定と、コントローラのトラブルシューティングに関する情報を提供します。 コントローラ クラスタ アーキテクチャについて NSX Controller クラスタはスケールアウト型の分散システムで、各コントローラ ノードには、そのノードが実装できるタスクの種類を定義した一連のロールが割り当てられます。高い回復性とパフォーマンスを実現するため、コントローラ仮想マシンは 3 つの異なるホストにデプロイする必要があります。 NSX Controller のデプロイに関する問題NSX Controller は、NSX Manager によって OVA 形式でデプロイされます。コントローラ クラスタを使用することで高可用性が実現します。コントローラをデプロイするには、NSX Manager、vCenter Server、および ESXi ホストに DNS と NTP が設定されている必要があります。固定 IP アドレス プールを使用して、各コントローラに IP アドレスを割り当てる必要があります。 ディスク遅延のトラブルシューティング [管理 (Management)] タブでディスク遅延アラートを確認できます。NSX Controller は、遅延の小さいディスクで実行する必要があります。 NSX Controller クラスタの障害いずれかの NSX Controller ノードで障害が発生しても、正常に動作しているコントローラがまだ 2 つあります。クラスタの過半数が維持されているため、制御プレーンは機能し続けます。 NSX Controller が切断されたNSX Controller仮想マシンが vCenter Server からパワーオフされた場合、またはコントローラ仮想マシンが vCenter Server から削除された場合、[インストールとアップグレード (Installation and Upgrade)] > [管理 (Management)] ページの [ステータス (Status)] 列のステータスには、[同期されていません (Out of sync)] と表示されます。 制御プレーン エージェント (netcpa) の問題NSX Data Center for vSphere では、制御プレーン エージェント (netcpa) がローカル エージェント デーモンとして動作し、NSX Manager やコントローラ クラスタと通信します。[通信チャネルの健全性 (Communication Channel Health)] 機能は、中央制御プレーンからローカル制御プレーンへのステータスを NSX Manager に定期的にレポートする健全性チェックで、NSX Manager のユーザー インターフェイスに表示されます。このレポートは、NSX Manager から ESXi ホスト netcpa チャネルへの稼動ステータスを検出する、ハートビートとしても機能します。この機能は、通信障害時のエラーの詳細を示し、チャネルが誤ったステータスになるとイベントを生成するほか、NSX Manager からホストへのハートビート メッセージを生成します。