環境内のコントローラは、クラスタ レベルでアップグレードされます。コントローラ ノードに対してアップグレードが利用可能な場合は、NSX Manager にアップグレード リンクが表示されます。
メンテナンス期間中にコントローラをアップグレードします。
NSX Controller のアップグレードを行うと、各コントローラ ノードにアップグレード ファイルがダウンロードされます。コントローラのアップグレードは 1 台ずつ実行されます。アップグレードの進行中は、[アップグレードを利用可能 (Upgrade Available)] リンクはクリックできません。また、アップグレードが完了するまで、コントローラ クラスタをアップグレードするための API 呼び出しはブロックされます。
コントローラが削除されると、関連付けられている DRS の非アフィニティ ルールが削除されます。新しいコントローラ仮想マシンが同じホストに配置されないように、vCenter Server で新しい非アフィニティ ルールを作成する必要があります。
コントローラのアップグレードを開始する前に新しいコントローラを展開すると、それらは古いバージョンとして展開されます。コントローラのアップグレード後に新しいコントローラを展開すると、それらは新しいバージョンとして展開されます。クラスタに参加するためには、コントローラ ノードを同じバージョンにする必要があります。
前提条件
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すべてのコントローラが正常な状態であることを確認します。切断された状態のコントローラが 1 つでもあると、アップグレードは実行できません。切断されたコントローラを再接続するには、コントローラの仮想アプライアンスのリセットを試行します。[ホストおよびクラスタ (Hosts and Clusters)] ビューで、コントローラを右クリックし、[パワー (Power)] > [リセット (Reset)] の順に選択します。NSX Controller クラスタのトラブルシューティングに関する詳細については、『NSX トラブルシューティング ガイド』の「NSX Controller クラスタでの障害」を参照してください。
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有効な NSX Controller クラスタには、3 台のコントローラ ノードが含まれます。3 台のコントローラ ノードにログインし、[show control-cluster status] コマンドを実行します。
controller-node# show control-cluster status Type Status Since -------------------------------------------------------------------------------- Join status: Join complete 05/04 02:36:03 Majority status: Connected to cluster majority 05/19 23:57:23 Restart status: This controller can be safely restarted 05/19 23:57:12 Cluster ID: ff3ebaeb-de68-4455-a3ca-4824e31863a8 Node UUID: ff3ebaeb-de68-4455-a3ca-4824e31863a8 Role Configured status Active status -------------------------------------------------------------------------------- api_provider enabled activated persistence_server enabled activated switch_manager enabled activated logical_manager enabled activated directory_server enabled activated
- Join status で、コントローラ ノードが参加完了であることを確認します。
- Majority status で、コントローラがクラスタ マジョリティに接続していることを確認します。
- Cluster ID で、クラスタ内のすべてのコントローラ ノードのクラスタ ID が同じであることを確認します。
- Configured status および Active status で、すべてのコントローラ ロールが有効であり、アクティベーション済みであることを確認します。
- NSX Controller のアップグレード進行中に発生する運用上の影響を理解しておく必要があります。NSX のアップグレードへの影響 を参照してください。
- NSX Controller クラスタには、3 台のコントローラ ノードが必要です。3 台より少ない場合は、アップグレードを開始する前にノードを追加する必要があります。コントローラ ノードの追加方法については、『NSX インストール ガイド』で「NSX Controller クラスタのデプロイ」を参照してください。
手順
結果
アップグレードが完了すると、NSX Controller ノード セクションの各コントローラの [ソフトウェア バージョン (Software Version)] 列に、「6.4.buildNumber」と表示されます。[show control-cluster status] コマンドを再実行して、コントローラがマジョリティを作成できることを確認します。NSX Controller クラスタ マジョリティが作成されない場合は、コントローラと NSX Manager のログを確認します。
各アップグレードにかかる平均時間は 6 ~ 8 分です。アップグレードがタイムアウト期間(30 分)内に完了しない場合は、[アップグレード ステータス (Upgrade Status)] 列に [失敗 (Failed)] と表示されます。NSX Manager セクションで再び [アップグレードを利用可能 (Upgrade Available)] をクリックし、停止した時点からアップグレード プロセスを再開します。
ネットワークの問題が原因で 30 分のタイムアウト内にアップグレードに成功しない場合は、VMware サポートに連絡して問題の診断と解決を行ってください。
コントローラのアップグレードが失敗する場合は、コントローラと NSX Manager の接続を確認します。
1 つ目のコントローラは正常にアップグレードされ、2 つ目は失敗するというシナリオについて考えます。クラスタ内に 3 つのコントローラがあり、1 つ目のコントローラは新しいバージョンに正常にアップグレードされ、2 つ目のコントローラはアップグレード中であるとします。2 つ目のコントローラのアップグレードが失敗する場合は、このコントローラが切断された状態のままになっている可能性があります。さらに、1 つ目と 3 つ目のコントローラがそれぞれ異なるバージョンになる(一方はアップグレード済みでもう一方は未アップグレード)ため、マジョリティを形成できなくなっています。この時点では、アップグレードを再び開始することはできません。このシナリオを解決するには、別のコントローラを作成します。新しく作成されたコントローラに新しい NSX バージョン(コントローラ 1)がインストールされ、コントローラ 1 を含むマジョリティを形成できます。これで、アップグレード手順を再開できるようになりました。別のコントローラを作成する手順については、『NSX トラブルシューティング ガイド』の「NSX Controller の再デプロイ」を参照してください。