NSX Intelligence アプライアンスをインストールして構成するには、NSX Manager ユーザー インターフェイス (UI) を使用します。

NSX Intelligence 機能を使用する前に、NSX Intelligence アプライアンスをインストールして構成し、NSX Intelligence サービスとプラグインを NSX Manager に統合する必要があります。

重要: NSX-T Data Center 2.5.x を使用して NSX Intelligence 1.1 アプライアンスをインストールする場合は、 NSX-T Data Center 2.5.x とともにリリースされた NSX Intelligence 1.0.x リリースの手順に従う必要があります。 NSX Intelligence インストーラ バンドルのダウンロードと解凍NSX Intelligence アプライアンスのインストールを参照してください。これらのトピックで説明されているコマンドを使用して、VMware 製品ダウンロード ポータルからダウンロードした NSX Intelligence インストーラの OVA ファイルを解凍して、 NSX Intelligence アプライアンスをインストールできます。

前提条件

  • インストールするアプライアンス サイズが NSX Intelligence の最小システム要件を満していることを確認します。NSX Intelligence のインストールの準備 を参照してください。
  • NSX Intelligence のインストール、設定、使用権限が付与されているエンタープライズ管理者ロールが必要です。
  • VMware ダウンロード ポータルで NSX Intelligence インストーラ バンドル ファイルを探して、ローカルにダウンロードします。NSX Intelligence インストーラ バンドルのダウンロード を参照してください。
  • 構成する NSX Intelligence アプライアンスのサイズを決めます。小規模サイズは、ラボまたは事前検証の展開、あるいは小規模な本番環境で使用できます。大規模な本番環境の場合は、大規模サイズを使用します。
  • NTP サーバ、NSX Intelligence アプライアンスを展開するコンピューティング クラスタ、NSX Manager サーバの時間を同期します。
  • NSX Intelligence アプライアンスの構成に必要な管理サブネット、ゲートウェイ、DNS サーバ、NTP サーバの IP アドレスを収集します。
  • NSX Manager Unified Appliance ノードまたはクラスタに使用されている証明書が、NSX Intelligence のインストールの準備に記載されている証明書タイプと互換性があることを確認します。

手順

  1. ブラウザから、エンタープライズ管理者の権限で NSX Manager (https://<nsx-manager-ip-address>) にログインします。
  2. NSX Manager[システム] > [アプライアンス] の順に選択します。
  3. [アプライアンスの概要] ペインで下にスクロールして NSX Intelligence アプライアンス カードを探し、[NSX Intelligence アプライアンスの追加] をクリックします。
    NSX Manager ノードのクラスタがある場合は、特定の NSX Manager ノードにログインして NSX Intelligence 展開バンドルをアップロードするように求めるメッセージが表示されることがあります。Orchestrator ノードとして割り当てられている NSX Manager ノードは 1 つのみで、 NSX Intelligence アプライアンスの展開に使用されます。
    次の図のような [アプライアンスを追加] ウィザードが表示されます。
    NSX Intelligence の [アプライアンスを追加] ウィザード
    注: すでに OVA ファイルをアップロードしている場合、 [アプライアンス情報] ペインに [アクティブなバンドルのバージョン] テキスト ボックスが表示され、以前にアップロードした OVA ファイルのバージョン番号が表示されます。別のバージョンを使用する場合を除き、別の OVA ファイルをアップロードする必要はありません。別の OVA バンドル バージョンを使用する場合は、 [変更] をクリックして、使用する新しい OVA ファイルの場所を指定します。
  4. [アプライアンスを追加] ウィザードで、NSX Intelligence アプライアンスの情報を入力します。
    詳細項目 実行するアクション
    [OVA ファイル]
    1. ドロップダウン メニューから、次のいずれかのメニュー項目を選択します。
      • ローカルでアクセス可能な場所に NSX Intelligence OVA ファイルをダウンロードした場合は、[OVA ファイルのアップロード]
      • リモートの Web サーバに NSX Intelligence OVA ファイルをダウンロードした場合は、[リモート OVA リンク]

      詳細については、NSX Intelligence インストーラ バンドルのダウンロードを参照してください。

    2. [OVA ファイルのアップロード] を選択した場合は [選択] をクリックしてファイル名を入力するか、ファイルの場所に移動します。[リモート OVA リンク] を選択した場合は、ダウンロードした NSX Intelligence OVA ファイルの URL を入力します。たとえば、ファイルがリモートの Web サーバ上にある場合は、http://localhost/nsx-intelligence-appliance-1.1.0.0.0.15620107.ova のように入力します。
    3. [アップロード] をクリックします。

      アップロードの進行状況が表示されます。

      OVA ファイルがアップロードされたら、残りのアプライアンス情報の入力を続けることができます。OVA ファイルが正常にアップロードされると、状態が緑色の Uploaded になります。

    [名前] NSX Intelligence アプライアンスのホスト名を入力します。

    この値は、subdomain.company.com のような完全修飾ドメイン名(優先)にすることも、mytest-lab などの簡易名を指定することもできます。

    [管理 IP/ネットマスク] NSX Intelligence アプライアンスで使用する IP アドレス(範囲を含む)を入力します。たとえば、10.11.22.33/24 と指定します。
    [管理ゲートウェイ] 使用する NSX Intelligence アプライアンスの 1 つのゲートウェイ IP アドレスを入力します。
    [DNS サーバ] 既知の DNS サーバが表示されます。必要であれば、別の DNS サーバの IP アドレスを入力します。
    [NTP サーバ] 1 台以上の NTP サーバの IP アドレスを入力します。
    [アプライアンスのサイズ] 構成する NSX Intelligence アプライアンスのサイズを選択します。

    Small アプライアンスは、ラボまたは事前検証環境、あるいは小規模な本番環境で使用できます。大規模な本番環境の場合は、Large アプライアンスを使用します。

  5. [次へ] をクリックします。
  6. NSX Intelligence アプライアンスの展開先の構成情報を入力します。
    詳細項目 実行するアクション
    [コンピュート マネージャ] ドロップダウン メニューから、NSX Intelligence アプライアンスを展開するコンピュート マネージャを選択します。
    [コンピュート クラスタ] ドロップダウン メニューから、使用するクラスタを選択します。
    [リソース プール] (オプション)使用するリソース プールをドロップダウン メニューから選択します。
    [ホスト] (オプション)ドロップダウン メニューからホストを選択します。複数のトランスポート ノードがあるクラスタを使用している場合は、使用するトランスポート ノードを決定します。
    注: ホストを明示的に選択すると、vCPU カウント チェックが上書きされます。選択するホストに、インストールする NSX Intelligence アプライアンスのサイズに対応できる十分な vCPU 数があることを確認します。これがない場合、 NSX Intelligence アプライアンスの設定が正しく行われない可能性があります。不明な場合は、テキスト ボックスを空のままにするとホストが自動的に選択されます。
    [データストア] ドロップダウン メニューから、NSX Intelligence の構成とデータを保存するデータストアを選択します。
    [仮想ディスクのフォーマット] ドロップダウン メニューからシックまたはシン プロビジョニングを選択します。
    注:
    • Thick Provision 形式を選択する場合は、データストア インフラストラクチャがハードウェア アクセラレーション機能をサポートしている必要があります。Thick Provision を選択したときにハードウェア アクセラレーションがサポートされていない場合は、シン プロビジョニング形式に変更されます。
    • [データストア] で vSAN を選択した場合、仮想ディスクのフォーマットは選択できません。VMware vCenter Server™ によって割り当てられたストレージ ポリシーが有効になります。
    [ネットワーク] 使用するネットワークをドロップダウン メニューから選択します。
  7. [次へ] をクリックします。
  8. 管理者認証情報と NSX Intelligence アプライアンスへのアクセス権を構成します。
    [SSH の有効化][root アクセスの有効化] NSX Intelligence アプライアンスのコマンドライン インターフェイス (CLI) への SSH アクセスまたは root アクセスを有効にするかどうかを選択します。

    デフォルトで、これらのアクセス方法はセキュリティ上の理由から無効になっています。CLI を使用して、バックアップ ファイル サーバを設定し、NSX Intelligence アプライアンス構成のバックアップとリストアを行います。

    [システムのルート認証情報] root アクセスを有効にした場合は、root パスワードを設定します。UI に表示されるパスワード要件に従います。
    [管理者の CLI 認証情報と監査 CLI 認証情報] 管理者の CLI 認証情報と監査 CLI 認証情報を選択します。CLI パスワードまたは監査 CLI パスワードのいずれかに、以前に定義した root パスワードを使用する場合は、[root パスワードと同じ] を選択します。それ以外の場合は、[CLI パスワード][監査 CLI パスワード] にパスワードを入力します。
  9. [アプライアンスのインストール] をクリックします。
    インストールの進行状況が NSX Intelligence アプライアンス カードの [システム] > [構成] > [アプライアンス] タブに表示されます。インストールが完了するまでに 5 ~ 30 分かかることがあります。インストーラによって NSX Intelligence アプライアンスが展開され、NSX Manager に登録されます。インストーラは、 NSX Intelligence アプライアンスに必要なサービスとプラグインの健全性を確認します。
    注: エラーが報告された場合は、エラー メッセージの情報を使用して、報告された問題を解決します。問題が解決されたら、 NSX Intelligence アプライアンスをアンインストールしてから、 [システム] > [アプライアンス] タブから再インストールする必要があります。発生する可能性がある問題の解決方法については、 NSX Intelligence アプライアンスのアンインストールまたは NSX Intelligence アプライアンスのインストールで発生した問題のトラブルシューティングを参照してください。
  10. NSX Intelligence アプライアンスが正常にインストールされたことを示すメッセージが表示されたら、[NSX Intelligence の表示] をクリックします。

    展開に 30 分以上かかる場合、またはエラー メッセージが表示された場合は、NSX Intelligence アプライアンスのインストールで発生した問題のトラブルシューティングのトピックを参照してください。

    NSX Manager ユーザー インターフェイスが更新され、 [プランとトラブルシューティング] > [検出とプラン]セクションで NSX Intelligence 機能が有効になります。
    重要: アプライアンスに割り当てられた IP アドレスを使用して NSX Intelligence アプライアンスに直接アクセスすることはできません。 NSX Intelligence ユーザー インターフェイスおよび機能にアクセスするには、 NSX Manager ユーザー インターフェイスにログインし、 [プランとトラブルシューティング] タブをクリックします。ユーザー インターフェイスの [検出とプラン] セクションの [検出とアクションの実行] または [推奨] タブから、 NSX Intelligence 機能にアクセスできます。

次のタスク

NSX Manager ユーザー インターフェイスの [プランとトラブルシューティング] > [検出とプラン] セクションで NSX Intelligence 機能の使用を開始します。『VMware NSX Intelligence の使用』の「NSX Intelligence について」を参照してください。