NSX Manager ユーザー インターフェイス (UI) を使用して、現在の NSX Intelligence 1.2.x インストールを NSX Intelligence 3.2 以降にアップグレードします。
NSX Intelligence では、仮想マシンベースのアプライアンスを使用していましたが、Kubernetes クラスタベースのプラットフォームである NSX Application Platform にホスティングされるようになりました。NSX Intelligence 3.2 にアップグレードする前に、それまでに収集された NSX Intelligence トラフィック フロー データを移行するかどうかを決定する必要があります。フロー データを移行するには、NSX Intelligence 3.2 へのアップグレード時に使用される NSX Intelligence アップグレード バンドルを準備しておく必要があります。トラフィック データを移行しないことを選択すると、すべてのトラフィック データ分析が完全に失われます。
注意：
アップグレード プロセスの実行中に NSX Intelligence アプライアンスを手動でパワーオフしないでください。
前提条件
NSX Intelligence アプライアンス バンドル (.mub) ファイルをダウンロードします。NSX Intelligence アップグレード バンドルのダウンロード を参照してください。
MUB ファイルを NSX Manager ホストにアップロードするために十分な容量が NSX Manager ホストの /image パーティションにあることを確認します。
NSX Intelligence アプライアンスの /image と /tmp パーティションに、NSX Intelligence アップグレード バンドルのアップロードと検証に十分な容量がある必要があります。
手順
- ブラウザから、エンタープライズ管理者の権限で NSX Manager Orchestrator ノード (https://<nsx-manager-ip-address>) にログインします。
- NSX Manager で、 の順に選択します。
- NSX Intelligence アプライアンス カードを探して、[NSX Intelligence のアップグレード] をクリックします。
- [アップグレード バンドル] ページで、次の情報によって、アップグレード バンドルをアップロードする方法を決定します。
- 次の情報を使用して、アップグレード バンドルのファイル名を入力します。
重要：
入力する MUB ファイルの名前は、VMware 製品のダウンロード ポータルからダウンロードしたアップグレード バンドル ファイルと完全に一致する必要があります。
- [MUB ファイルのアップロード] といった方法を選択した場合は、[選択] をクリックし、MUB ファイルをダウンロードした場所に移動して、ファイルを選択します。
- [リモートからのアップロード] を選択した場合は、リモートの Web サーバにダウンロードした MUB ファイルの完全な URL を入力します。
- [アップロード] をクリックします。
アップロードには時間がかかることがあります。アップグレード バンドルのアップロードと検証の進行状況が表示されます。アップロードを途中で停止する場合は、[キャンセル] をクリックします。バンドル アップロードのキャンセルを確認するメッセージが表示されます。アップグレード プロセスを再開する場合は、バンドルを再度アップロードする必要があります。
- .MUB ファイルが正常にアップロードされたら、[アップグレードの開始] をクリックします。
Upgrade Coordinator が、NSX Intelligence のアップグレード情報でアップグレードされます。Upgrade Coordinator は NSX Manager で実行されます。これは、NSX Intelligence のアップグレード プロセスを調整する自己完結型の Web アプリケーションです。Upgrade Coordinator により、適切な順序でアップグレードを行うことができます。アップグレード プロセスは、ユーザー インターフェイスから追跡できます。
- [アップグレードの準備] タブで、NSX Intelligence 1.2 によって収集された分析データを保持してターゲット NSX Intelligence 3.2 インストールに移行するか決定します。
データを保持するか |
方法 |
○ |
[はい] をクリックして、NSX Intelligence によって収集された分析データを保持します。 データ移行に関する注意事項を読んでから [確認] をクリックします。 [事前チェックを実行] をクリックします。 事前チェック中にエラーが発生した場合は、[見つかった問題] リンクをクリックし、報告されている問題について詳細を確認し、問題を解決してから次へ進みます。 事前チェックの状態で 成功 が返されたら（[次へ] ボタンが有効になったら）、[次へ] をクリックします。 [移行の準備] をクリックします。 システムではアップグレード バンドルのアップロードに進み、データ収集を停止し、すべてのサービスをシャットダウンし、NSX Intelligence 1.2 アプライアンスから移行するデータを準備します。進行状況についての詳細がユーザー インターフェイスに表示されます。[最新のログ] をクリックして進行状況を確認することもできます。 アプライアンスが移行の準備完了とマークされたら、[終了] をクリックします。 ページの [NSX Intelligence アプライアンス] カードに、[アップグレードのサマリ] が表示されます。 [NSX Intelligence アプライアンス] カードの [アップグレード履歴の表示] をクリックして、ターゲット バージョンが正しいことを確認します。 |
× |
注意：
NSX Intelligence によって以前に収集されたすべての分析データは、データを移行しないことを選択すると失われます。
[いいえ] をクリックして、[アプライアンスに移動] をクリックします。NSX Intelligence アプライアンスの削除に進みます。 NSX Intelligence カードを見つけて [アクション] をクリックし、ドロップダウン メニューから [削除] を選択します。 詳細については、NSX Intelligence の削除を参照してください。 |
- NSX 3.1.x インストールを NSX 3.2 以降にアップグレードします。
- NSX Application Platform を展開します。
VMware NSX ドキュメント セットに含まれている NSX Data Center バージョン 3.2 以降の『VMware NSX Application Platform の展開と管理』を参照してください。
- NSX Intelligence 3.2 以降の有効化の準備をします。
- ページで NSX Intelligence カードを見つけて、[開始] をクリックします。
- NSX Intelligence ダイアログ ボックスに表示される情報を確認します。
- [はい] をクリックして、NSX Intelligence の以前のバージョンからトラフィック フロー データを移行することを確認し、[移行] をクリックします。
移行対象のデータのサイズによっては、この手順に時間がかかることがあります。
- データを移行しないと決定した場合は、[いいえ] をクリックします。
- NSX Intelligence 機能カードに [有効化] ボタンが表示されたら、[有効化] をクリックします。
次のタスク
の順に移動し、データ フローの視覚化が損なわれていないことと、新しいトラフィック フロー データが予期したとおりに収集されていることを確認します。
