NSX Intelligence の有効化に失敗しました。

問題

NSX Intelligence の有効化を正常に完了できませんでした。次のいずれかのエラー メッセージが表示されることがあります。
  • 機能を展開する前に、クラスタの状態が「安定」になっている必要があります

    このエラー メッセージは、[有効化] をクリックした後に表示される場合があります。

  • 機能の有効化に時間がかかりすぎました。Kubernetes ポッドの起動に失敗したか、NSX Manager への登録に失敗しました。詳細については、インフラストラクチャ管理者にお問い合わせください。

原因

次のいずれかの理由により、 NSX Intelligence の有効化に失敗することがあります。
  • NSX Application Platform で使用されている Kubernetes ポッドが「劣化」または「不安定」状態になっています。NSX Intelligence はプラットフォームでホストされるため、プラットフォームが不安定な場合は有効化を続行できません。
  • Kubernetes ポッドが起動しなかったか、NSX Manager への NSX Intelligence の登録に失敗しました。

解決方法

この問題を解決するには、次のいずれかの推奨解決策を行います(前のセクションに記載されている原因に対応する解決策を行ってください)。
  • 機能を展開する前に、クラスタの状態が「安定」になっている必要があります」というエラー メッセージが表示された場合は、NSX Application Platform 展開先の Kubernetes クラスタが不安定な状態になる原因となった問題を解決します。詳細については、VMware NSX ドキュメント セットに含まれているバージョン 3.2 以降の『VMware NSX Application Platform の展開と管理』で「NSX Application Platform の問題のトラブルシューティング」セクションを参照してください。
  • 機能の有効化に時間がかかりすぎました」というエラー メッセージが表示された場合は、次の情報を使用して失敗の根本原因を絞り込みます。
    1. cluster-api ポッドのログを調べます。
      1. root アカウントで NSX Manager アプライアンスにログインします。
      2. システム プロンプトで次のコマンドを実行します。
        napp-k logs cluster-api-xxxx -c cluster-api 
        正確な cluster-api ポッド名は、napp-k get pods コマンドから取得できます。上記のコマンドでは、cluster-api ポッド名に -xxxx という自動生成されたサフィックスが追加されます。

      Helm リポジトリは、cluster-api ポッド内からアクセスできる必要があります。cluster-api ポッドと Helm リポジトリの間に接続の問題がある場合、cluster-api ポッドは Helm チャートを取得できず、NSX Intelligence の Kubernetes リソースを作成できないことがあります。接続は、Kubernetes インフラストラクチャ管理者が設定したネットワーク ポリシーおよびその他のファイアウォール ルールによって異なります。インフラストラクチャ管理者と協力してこの問題をさらに調査し、解決してください。

    2. 必要なポッドをすべて起動できるかどうかを確認します。ポッドを起動できるかどうかは、Docker レジストリにアクセスできるかどうかによって異なります。認証または認可の理由により Docker レジストリにアクセスできない場合、またはダウンロード アクションが失敗した場合、Kubernetes ワーカー ノードはワークロードの実行に必要な Docker コンテナ イメージをダウンロードできないことがあります。手順 1 の説明に従って、接続を確認します。認証を使用する Docker レジストリは現在サポートされていません。
    3. すべてのポッドが Running 状態になり、すべてのジョブが正常に完了したことを確認します。Docker コンテナ イメージがダウンロードされたら、ポッドを起動して実行できる必要があります。Running 状態でないポッドについては、次の describe コマンドを使用してイベントを確認します。
      napp-k describe pod <pod-name>
      正常に完了しなかったジョブについては、次のコマンドを使用してログを確認します。
      napp-k logs <pod-name>