Antrea コンテナ クラスタを NSX-T Data Center に登録するには、bootstrap-config.yaml ファイルと interworking.yaml 展開マニフェスト ファイルを Kubernetes API サーバに送信する必要があります。

前提条件

次のように設定されていることを確認します。

手順

  1. 次の kubectl コマンドを実行して、.yaml ファイルを Kubernetes API サーバに送信します。
    $ kubectl apply -f bootstrap-config.yaml -f interworking.yaml

    コマンドの最初に bootstrap-config.yaml が記述されていることを確認します。

    このコマンドは、 Antrea コンテナ クラスタを NSX-T に登録します。register-xxx と interworking-yyy ポッドが vmware-system-antrea ネームスペースに展開されます。

    ここで、xxxyyy は、クラスタ内のポッドのインスタンス ID を表す任意の数字です。

  2. 次の kubectl コマンドを実行して、vmware-system-antrea ネームスペース内のすべてのポッドのリストを表示します。
    $ kubectl get pods -o wide -n vmware-system-antrea

    登録ポッドの状態が「完了」で、相互運用性ポッドの状態が「実行中」になっていることを確認します。

    これで、相互運用性ポッドの 管理プレーン アダプタ中央制御プレーン アダプタ のコンテナが、 Antrea コンテナ クラスタで実行を開始します。 Antrea コンテナ クラスタ内のリソースは、 NSX-T インベントリと同期されます。
    注: Antrea コンテナ クラスタが NSX-T に登録されると、 管理プレーン アダプタ は NSX 管理プレーンに接続して、 NSX-T インベントリ内の Antrea クラスタ リソースを完全に同期します。完全同期操作に必要な時間はクラスタの規模に正比例します。その後は、差分同期操作のみが事前に定義した間隔で定期的に実行されます。何らかの理由で 管理プレーン アダプタ が失敗した場合、リソースは NSX-T インベントリと同期されません。アダプタが再起動した後にのみ、 Antrea コンテナ クラスタ内のリソースが NSX-T インベントリ内の既存のオブジェクトと比較され、差分(デルタ)が同期されます。
  3. この手順は、Antrea コンテナ クラスタでバージョン 1.20 以前の Kubernetes を使用している場合にのみ実行します。
    1. 次の kubectl コマンドを実行して、イベントを作成するネームスペースに Antrea Controller Webhook を登録します。
      $ kubectl apply -f ns-label-webhook.yaml

      この Webhook 定義ファイルは、[VMware Antrea のダウンロード] ページからダウンロードした antrea-interworking-version.zip ファイルに含まれています。

    2. Antrea Controller ポッドを再起動します。
      kubectl rollout restart deployment antrea-controller -n kube-system

      このコマンドを実行すると、既存の Antrea Controller ポッドが削除され、新しい Antrea Controller ポッドが作成されます。

    3. Antrea Controller ポッドが実行されていることを確認します。
      $ kubectl get pod -l component=antrea-controller -n kube-system

次のタスク

NSX Manager ユーザー インターフェイスで、ポッド、ネームスペース、Antrea ネットワーク ポリシー、Antrea クラスタ ネットワーク ポリシーなどの Antrea コンテナ クラスタ リソースと他のリソースのインベントリを表示します。