トランスポート ノードが VDS ホスト スイッチに構成されている場合、一部のネットワーク パラメータは vCenter Server でのみ構成できます。

VDS ホスト スイッチに NSX-T をインストールするには、次の要件を満たしている必要があります。

  • vCenter Server 7.0 以降のバージョン
  • ESXi 7.0 以降のバージョン

NSX-T ホストのネットワークを集中管理するように、作成された VDS スイッチを構成できます。

NSX-T ネットワークに VDS スイッチを構成する場合は、 NSX-T と vCenter Server でオブジェクトを構成する必要があります。
  • vSphere
    • VDS スイッチを作成します。
      • MTU を 1600 以上に設定します。
      • スイッチに ESXi ホストを追加します。これらのホストは、後で NSX-T トランスポート ノードとして準備されます。
      • アップリンクを物理 NIC に割り当てます。
  • NSX-T
    • トランスポート ノードを構成するときに、NSX-T アップリンク プロファイルで作成されたアップリンクを VDS のアップリンクにマッピングします。

VDS スイッチでのホスト トランスポート ノードを準備する方法については、『NSX-T Data Center インストール ガイド』を参照してください。

次のパラメータは、VDS でバッキングされたホスト スイッチの vCenter Server でのみ構成できます。

構成 VDS NSX-T 説明
MTU

vCenter Server で、スイッチの MTU 値を設定します。

注: VDS スイッチの MTU は 1600 以上にする必要があります。

vCenter Server で、VDS を選択し、[アクション] > [設定] > [設定の編集] の順にクリックします。

NSX-T アップリンク プロファイルで設定されている MTU 値はすべて上書きされます。

ホスト スイッチに VDS を使用してホスト トランスポート ノードが準備されるため、vCenter Server で VDS スイッチに MTU 値を設定する必要があります。

アップリンク/LAG vCenter Server で、VDS スイッチのアップリンク/LAG を構成します。

vCenter Server で、VDS を選択し、[アクション] > [設定] > [設定の編集] の順にクリックします。
トランスポート ノードが準備されるときに、NSX-T のチーミング ポリシーが VDS スイッチで構成されたアップリンク/LAG にマッピングされます。
注: トランスポート ノードが N-VDS スイッチで準備されるため、チーミング ポリシーが物理 NIC にマッピングされます。

ホスト スイッチに VDS を使用してホスト トランスポート ノードが準備されるため、アップリンクまたは LAG が VDS スイッチに構成されます。構成中、NSX-T でトランスポート ノードにチーミング ポリシーを構成する必要があります。このチーミング ポリシーが、VDS スイッチに構成されているアップリンク/LAG にマッピングされます。

NIOC vCenter Server で構成します。

vCenter Server で、VDS を選択し、[アクション] > [設定] > [設定の編集] の順にクリックします。

VDS スイッチを使用してホスト トランスポート ノードが準備されている場合、NIOC の構成は使用できません。

ホスト スイッチとして VDS を使用してホスト トランスポート ノードが準備されるため、NIOC プロファイルは vCenter Server でのみ構成できます。

Link Layer Discovery Protocol (LLDP) vCenter Server で構成します。

vCenter Server で、VDS を選択し、[アクション] > [設定] > [設定の編集] の順にクリックします。

VDS スイッチを使用してホスト トランスポート ノードが準備されている場合、LLDP の構成は使用できません。 ホスト スイッチとして VDS を使用してホスト トランスポート ノードが準備されるため、LLDP プロファイルは vCenter Server でのみ構成できます。
ホストの追加と管理 vCenter Server で管理します。

vCenter Server で、[ネットワーク] > [VDS スイッチ] > [ホストの追加と管理] の順に移動します。

NSX-T でトランスポート ノードとして準備されます。 VDS スイッチを使用してトランスポート ノードを準備する前に、vCenter Server でそのノードを VDS スイッチに追加する必要があります。
注: これらの仮想マシンの NIOC プロファイル、Link Layer Discovery Protocol (LLDP) プロファイル、リンク集約グループ (LAG) は、 NSX-T ではなく、VDS スイッチで管理されます。 vSphere 管理者として vCenter Server ユーザー インターフェイスまたは VDS API コマンドを使用して、これらのパラメータを構成します。

ホスト スイッチとして VDS を使用してホスト トランスポート ノードを準備すると、ホスト スイッチ タイプで VDS がホスト スイッチとして表示されます。NSX-T と関連のトランスポート ゾーンに構成されているアップリンク プロファイルが表示されます。

トランスポート ノードを選択すると、VDS スイッチの詳細と、それに関連付けられたアップリンク プロファイルとトランスポート ゾーンが表示されます。

vCenter Server では、NSX-T ホストの準備に使用される VDS スイッチは NSX スイッチとして作成されます。vCenter Server には、NSX-T トランスポート ノードを NSX-T スイッチとして準備するために使用される VDS スイッチが表示されます。