トランスポート ノード プロファイルを使用して vSphere クラスタに NSX-T Data Center をインストールしている場合は、次の手順に従って、クラスタ内のすべてのホストから NSX-T Data Center をアンインストールできます。

トランスポート ノード プロファイルの詳細については、 トランスポート ノード プロファイルの追加を参照してください。

トランスポート ノード プロファイルを使用して NSX-T Data Center をインストールしていない場合、またはクラスタ内のホストのサブセットから NSX-T Data Center を削除する場合は、vSphere クラスタ内の管理対象ホストからの NSX-T Data Center のアンインストールを参照してください。

注: クラスタ内のホストから NSX-T Data Center をアンインストールする場合は、 vSphere クラスタ内の管理対象ホストからの NSX-T Data Center のアンインストールを参照してください。

前提条件

  • アンインストール時に VMkernel アダプタを移行する場合は、vCenter Server で、ホストをメンテナンス モードにし、ホストで実行されている仮想マシンをパワーオフします。

手順

  1. ブラウザから、NSX Manager (https://<nsx-manager-ip-address>) に管理者権限でログインします。
  2. NSX-T Data Center バージョンに応じてユーザー インターフェイスを移動し、ホストを選択します。
    • (NSX-T Data Center 3.2.2) [システム] > [ファブリック] > [ホスト] を選択して、[クラスタ] タブを選択します。
    • NSX-T Data Center 3.2.1 以前)[システム] > [ファブリック] > [ノード] > [ホスト トランスポート ノード] で、[管理元] ドロップダウン メニューから vCenter Server を選択します。

  3. アンインストールするクラスタを選択し、[NSX の削除] を選択します。
    注: ホストに NSX Intelligence が展開されている場合、すべてのトランスポート ノードがデフォルトのネットワーク セキュリティ グループに含まれるため、 NSX-T Data Center のアンインストールは失敗します。 NSX-T Data Center を正常にアンインストールするには、アンインストールを続行する前に [強制的に削除] オプションを選択する必要があります。
  4. NSX-T Data Center ソフトウェアがホストから削除されていることを確認します。
    1. ホストのコマンドライン インターフェイスに root としてログインします。
    2. 次のコマンドを実行して、NSX-T Data Center VIB を確認します。
      esxcli software vib list | grep -E 'nsx|vsipfwlib'
  5. (N-VDS スイッチ上のホスト)ホストが失敗状態になり、NSX-T Data Center VIB を削除できない場合は、nsxcli -c del nsx コマンドを実行して、ホストから NSX-T Data Center を削除します。
    1. del nsx コマンドを実行する前に、次の手順を実行します。
      • VDS スイッチの NSX ポート グループに VMkernel アダプタがある場合は、手動で VMK を NSX ポート グループから VDS スイッチの DV ポート グループに移行するか、削除する必要があります。NSX ポート グループに使用可能な VMK がある場合、del nsx コマンドの実行は失敗します。
      • ESXi ホストをメンテナンス モードに切り替えます。vCenter Server では、ホストで実行中のすべての仮想マシンがパワーオフ状態であるか、別のホストに移動されていない限り、ホストをメンテナンス モードにすることはできません。
      • ESX ホスト トランスポート ノードで実行されている nsx-proxy サービスを停止して、 ESXi ホスト トランスポート ノードを NSX Manager から完全に切断します。 ESXi CLI ターミナルにログインして、/etc/init.d/nsx-proxy stop を実行します。
      • NSX Manager ユーザー インターフェイスを更新します。
      • ESXi ホスト トランスポート ノードの状態が「切断」で、NSX Manager から切断されていることを確認します。
    2. ESXi CLI ターミナルにログインします。
    3. nsxcli -c del nsx を実行します。
    4. 警告メッセージを確認します。NSX-T Data Center のアンインストールを続行する場合は、はい と入力します。
      Carefully read the requirements and limitations of this command:
      1. Read NSX documentation for 'Remove a Host from NSX or Uninstall NSX Completely'.
      2. Deletion of this Transport Node from the NSX UI or API failed, and this is the last resort.
      3. If this is an ESXi host:
         a. The host must be in maintenance mode. 
         b. All resources attached to NSXPGs must be moved out.
         If the above conditions for ESXi hosts are not met, the command WILL fail.
      4. For command progress check /scratch/log/nsxcli.log on ESXi host or /var/log/nsxcli.log on non-ESXi host.
      Are you sure you want to remove NSX on this host? (yes/no)
      重要: del nsx コマンドを実行した後は、 NSX Manager ユーザー インターフェイスの [解決] 機能を使用して、 [切断] 状態にあるホストを再準備しないでください。 [解決] 機能を使用すると、ホストが [劣化] 状態になる場合があります。
    5. N-VDS スイッチ上の既存の VMkernel および物理 NIC が新しい vSwitch に移行されていることを確認します。ホストに複数の N-VDS スイッチがある場合、各 N-VDS スイッチは個別の vSwitch に移行されます。たとえば、ホストに N-VDS1 および N-VDS2 スイッチがある場合、VMkernel アダプタと物理 NIC は vSwitch1 と vSwitch2 に移行されます。
    6. NSX Manager で、トランスポート ノード プロファイル (TNP) がクラスタに接続されている場合は、プロファイルを接続解除します。
    7. 各ホストを選択し、[NSX の削除] をクリックします。
    8. ポップアップ ウィンドウで [強制的に削除] を選択して、アンインストールを開始します。
    9. ESXi ホストで、表示されるシステム メッセージが 終了 であることを確認します。このメッセージは、NSX-T Data Center がホストから完全に削除されていることを示しています。
      del nsx を実行すると、既存のすべてのホスト スイッチが削除され、VMkernel と物理 NIC が新しく作成された vSwitch に移行され、トランスポート ノードが NSX Manager から接続解除され、 NSX-T Data Center VIB が削除されます。いずれかの NSX-T Data Center VIB がホストに残っている場合は、 VMware サポートにお問い合わせください。
  6. (VDS 7.0 スイッチ上のホスト)ホストが失敗状態になり、NSX-T Data Center VIB を削除できない場合は、nsxcli -c del nsx コマンドを実行して、ホストから NSX を削除します。
    1. del nsx コマンドを実行する前に、次の手順を実行します。
      • VDS スイッチの NSX ポート グループに VMkernel アダプタがある場合は、手動で VMK を NSX ポート グループから VDS スイッチの DV ポート グループに移行するか、削除する必要があります。NSX ポート グループに使用可能な VMK がある場合、del nsx コマンドの実行は失敗します。
      • ESXi ホストをメンテナンス モードに切り替えます。vCenter Server では、ホストで実行中のすべての仮想マシンがパワーオフ状態であるか、別のホストに移動されていない限り、ホストをメンテナンス モードにすることはできません。
      • ESX ホスト トランスポート ノードで実行されている nsx-proxy サービスを停止して、 ESXi ホスト トランスポート ノードを NSX Manager から完全に切断します。 ESXi CLI ターミナルにログインして、/etc/init.d/nsx-proxy stop を実行します。
      • NSX Manager ユーザー インターフェイスを更新します。
      • ESXi ホスト トランスポート ノードの状態が「切断」で、NSX Manager から切断されていることを確認します。
    2. ESXi CLI ターミナルにログインします。
    3. nsxcli -c del nsx を実行します。
    4. 警告メッセージを確認します。NSX-T Data Center のアンインストールを続行する場合は、はい と入力します。
      Carefully read the requirements and limitations of this command:
      1. Read NSX-T documentation for 'Remove a Host from NSX-T Data Center or Uninstall NSX-T Data Center Completely'.
      2. Deletion of this Transport Node from the NSX-T UI or API failed, and this is the last resort.
      3. If this is an ESXi host:
         a. The host must be in maintenance mode.
         b. All resources attached to NSXPGs must be moved out.
         If the above conditions for ESXi hosts are not met, the command WILL fail.
      4. For command progress check /scratch/log/nsxcli.log on ESXi host or /var/log/nsxcli.log on non-ESXi host.
      Are you sure you want to remove NSX-T on this host? (yes/no)
      重要: del nsx コマンドを実行した後は、 NSX Manager ユーザー インターフェイスの [解決] 機能を使用して、 [切断] 状態にあるホストを再準備しないでください。 [解決] 機能を使用すると、ホストが [劣化] 状態になる場合があります。
    5. NSX Manager ユーザー インターフェイスで、TNP がクラスタに接続されている場合は、プロファイルを接続解除します。
    6. 各ホストを選択し、[NSX の削除] をクリックします。
    7. ポップアップ ウィンドウで [強制的に削除] を選択して、アンインストールを開始します。
    8. ESXi ホストで、表示されるシステム メッセージが 終了 であることを確認します。このメッセージは、NSX-T Data Center がホストから完全に削除されていることを示しています。
      既存のすべてのホスト スイッチが削除され、トランスポート ノードが NSX Manager から接続解除され、 NSX-T Data Center VIB が削除されます。いずれかの NSX-T Data Center VIB がホストに残っている場合は、 VMware サポートにお問い合わせください。