この手順では、移行するトポロジを指定します。これは、NSX Manager ユーザー インターフェイスを使用するか、JSON 形式のマッピング ファイルを使用して実行できます。

このマッピングでは、Edge Service Gateway (ESG) と分散論理ルーター (DLR) を NSX-T 内のゲートウェイにマッピングする方法を指定します。マッピングを指定する前に、トポロジ要件を評価し、次の作業を計画します。
  1. ESG と DLR のマッピング方法を決定します。L4-L7 サービスがない North バウンド ESG はスキップする必要があります。通常、これらは North バウンド ルーターとピアリングする ESG であり、ECMP パスにあります。North バウンド ESG で VPN を使用している場合は、アクティブ/スタンバイ Tier-0 への移行が推奨されます。それ以外の場合は、ESG/DLR を Tier-1 に移行することを推奨します。ESG と DLR は、1 つのマッピング エントリにマージできます。
  2. Tier-0 および Tier-1 ゲートウェイを作成し、要件に基づいて North バウンド ルーターに向かう Tier-0 ゲートウェイで動的ルーティングまたは固定ルーティングを構成します。動的ルーティングの場合は、NSX-V 構成に基づいて BGP または OSPF のいずれかを構成できます。この North バウンド ルーティングを手動で構成する必要があります。
  3. North バウンド ルーティングを構成する場合は、NSX-T Tier-0 ゲートウェイでアップリンク インターフェイスを作成して構成する必要があります。アップリンク インターフェイスのサブネットは、NSX-V ESG の North バウンド アップリンクと同じサブネットにすることができます。アップリンク インターフェイスの IP アドレスは、ESG アップリンクの IP アドレスと異なるアドレスにする必要があります。
  4. Tier-0 ゲートウェイで動的ルーティングを構成した後、動的ルーティングが統合されていること、つまり、BGP セッションが確立されているか、OSPF ネイバーシップが FULL になっていることを確認します。その後、マッピングの指定に進みます。
ESG を Tier-0 ゲートウェイにマッピングするマッピング ファイルの例:
[
  {
    "name":"nsxv-to-nsxt-mapping",
    "v_edges_to_policy_gateways_mappings":[
      {
        "v_edges":[
          "edge-1",
          "edge-2"
         ],
         "policy_gateway_name": "tier0-gateway"
         "policy_gateway_path": "/infra/tier-0s/tier0-gateway"
      }
    ]
  }
]
構成の移行を行う場合、上記のマッピングは Advanced Load Balancer (ALB) に使用されません。代わりに、ALB に提供できる別のオプションのマッピングがあります。このマッピングを指定するには、JSON ファイルをアップロードする必要があります。ESG をサービス エンジン グループにマッピングするマッピング ファイルの例:
{
  "alb": {
    "service_engine_group_per_esg": false,
    "esgs": [
      {
        "name": "edge-4",
        "interfaces": [
          {
            "name": "mgmt",
            "tier1_id": "London_Tier1Gateway1"
          },
          {
            "name": "vnic1",
            "placement_network_subnet": "172.16.1.10/16",
            "service_engine_group": "Test-SE-group"
          }
        ]
      }
    ]
  }
}
NSX-T 3.2.1 以降では、Cross-vCenter 環境を NSX フェデレーション環境に移行できます。次に、このような移行のサンプル マッピング ファイルを示します。
[
    {
        "name": "london",
        "nsxv_id": "10.206.106.163",
        "nsxt_site_id": "1722c659-b0a9-4e70-b7ba-f264e057e1ea",
        "v_edges_to_policy_gateways_mappings": [
            {
                "v_edges": [
                    "edge-2"
                ]
                "policy_gateway_name": "Tier1Gateway1",
                "policy_gateway_path": "/infra/tier-1s/Tier1Gateway1"
            }
        ]
    },
    {
        "name": paris",
        "nsxv_id": "10.206.96.206",
        "nsxt_site_id": "00d3802e-5673-4791-b86d-71805a2c0aa6",
        "v_edges_to_policy_gateways_mappings": [
            {
                "v_edges": [
                    "edge-2"
                ]
                "policy_gateway_name": "Tier1Gateway1",
                "policy_gateway_path": "/infra/tier-1s/Tier1Gateway1"
            }
        ]
    },
    {
        "name": "site-GM",
        "nsxv_id": "10.206.106.163",
        "nsxt_site_id": "",
        "v_edges_to_policy_gateways_mappings": [
            {
                "v_edges": [
                    "edge-4e5065d6-d12d-49b1-a7da-5d9fcc7888f0"
                ]
                "policy_gateway_name": "Tier1Gateway1",
                "policy_gateway_path": "/infra/tier-1s/Tier1Gateway1"
            }
        ]
    },
]
Cross-vCenter 環境を NSX フェデレーションに移行する場合は、次の点に注意してください。
  • ローカル マネージャで作成された Tier-0 ゲートウェイには、Edge クラスタが割り当てられている必要があります。
  • ローカル マネージャで作成された Tier-1 ゲートウェイには、Edge クラスタが割り当てられているか、Edge クラスタが割り当てられている Tier-0 ゲートウェイに接続している必要があります。
  • グローバル マネージャで作成された Tier-0 および Tier-1 ゲートウェイは、すべてのサイトにまたがる必要があります。

対象のマネージャのユーザー インターフェイスを使用してマッピングを行う場合、上記の条件を満たさない Tier-0 および Tier-1 ゲートウェイはドロップダウン リストに表示されません。

ロード バランサのマッピング ファイルの作成の詳細については、NSX-V ロード バランサから Advanced Load Balancer への移行を参照してください。

手順

  1. 以下のいずれかのオプションを選択します。
    • L3 - L7 エンティティおよびサービスを移行しない。
    • マッピング ファイル (*.json) をアップロードする。
    • 移行する必要があるエンティティごとに Tier-0 または Tier-1 ゲートウェイを選択する。
  2. マッピングを指定したら、[続行] をクリックして次の手順に進みます。