NSX-T 3.2.1 以降では、ホストの移行手順で移行が一時停止したときに、移行するホストを追加または削除できます。

NSX-T 3.2.2 以降では、グループ内のホストの移行を一時停止できます。詳細については、NSX-V ホスト移行の構成を参照してください。

[グループ間の一時停止] または [次のホスト間で一時停止] の設定を有効にした場合、あるいはホストの移行に失敗した場合、ホストの移行は一時停止します。

クラスタの移行前または移行後、あるいはクラスタの移行中に、クラスタにホストを追加できます。移行されていないクラスタまたは移行中のクラスタからホストを削除することもできます。

スタンドアローン ホストまたはクラスタ内のホストを追加できます。ホストには、NSX-V または NSX-T が未構成である必要があります。ホストがクラスタ内にある場合、クラスタには NSX-V または NSX-T が未構成である必要があります。

ホストをトランスポート ノードとして準備し、後で、NSX-T に移行済み、移行中、または移行が開始していないターゲット クラスタにホストを移動する必要があります。ターゲット クラスタのホストがすでに NSX-T トランスポート ノードに移行されている場合は、トランスポート ノードの構成をリファレンスとして使用して、ホストをトランスポート ノードとして準備できます。ホストがオーバーレイ トラフィックをサポートし、ホストをトランスポート ノードとして準備するときに VTEP IP プールを使用する場合は、移行中または移行予定の NSX-V ホスト用に作成された VTEP IP プールと重複する VTEP IP プールを使用することはできません。既存の IP プール(NSXT Edge ノードで使用されているものなど)を設定することも、新しく作成した IP プールを使用することもできます。詳細については、『NSX-T Data Center インストール ガイド』の「トランスポート ノードとしての ESXi および KVM ホストの準備」を参照してください。

トランスポート ノードとして ESXi ホストを準備するときに、ホスト スイッチとして N-VDS または VDS を選択できます。移行する VDS のバージョンが 7.0 以降の場合は、VDS を選択します。それ以外の場合は、N-VDS を選択します。VDS を選択すべきときに、N-VDS を使用してホストを準備した場合、ホストは移行されますが、ネットワークの問題が発生する可能性があります。

クラスタへのホストの追加

  1. vCenter Server で、ホストをメンテナンス モードに切り替えます。
  2. 移行中または移行予定の NSX-V ホスト用に作成された VTEP IP プールと重複しない VTEP IP プールがない場合、または、これらのプールに、ホストを追加する VTEP を作成するために十分な空き IP アドレスが残っていない場合は、[ネットワーク] > [IP アドレス プール] の順に移動して、新しい VTEP IP プールを作成します。
  3. インストール ガイドの手順に従って、ホストをトランスポート ノードとして準備します。トランスポート ゾーンを選択するときに、ホスト スイッチにオーバーレイ トランスポート ゾーンが選択されている場合は、手順 2 で作成した新しい IP プールを選択するか、移行中または移行予定の NSX-V ホスト用に作成された VTEP IP プールと重複しない既存の IP プールを選択します。アップリンク プロファイルを選択します。ホスト スイッチにオーバーレイ トランスポート ゾーンが選択されている場合は、名前に「VXLAN」が含まれている名前を選択しないでください。
  4. ホスト ノードの状態が「成功」になるまで待機します。ホストのメンテナンス モードを解除しないでください。
  5. ホストを追加するクラスタを選択します。NSX-T Manager ユーザー インターフェイスで、[システム] > [ファブリック] > [ノード] > [ホスト トランスポート ノード]NSX-T バージョンが 3.2.0 または 3.2.1 の場合)または [システム] > [ファブリック] > [ホスト]NSX-T バージョンが 3.2.2 以降の場合)の順に移動して、クラスタにトランスポート ノード プロファイル (TNP) が接続されているかどうかを確認します。接続している場合は、TNP を接続解除します。
  6. vCenter Server ユーザー インターフェイスで、選択したクラスタにホストを移動します。
  7. ホスト グループの同期 API を呼び出すか、NSX-T Manager ユーザー インターフェイスのホスト移行画面で [更新] ボタンをクリックして、クラスタの移行グループに新しいホストが含まれるようにします。
  8. 次の NSX-T API を呼び出して、新しいホストを受け入れます。
    POST https://{nsxt-mgr-ip}/api/v1/migration/setup?action=migrate_newly_added_host_transport_node
    {
        "host_transport_node_id" : "<transport-node-uuid>"
    }

    API がエラーを返した場合は、エラーを修正して API を再試行します。API が成功を返した場合は、ホストのメンテナンス モードを終了します。

  9. vMotion で仮想マシンをホストに移行します。仮想マシンを NSX-V ホストから移行する場合は、ソース仮想ワイヤーが NSX-T オーバーレイ セグメントにマッピングされるようにネットワークを変更してください。たとえば、virtual-wire vxw-dvs-64-virtualwire-4-sid-10787-1-switch-191 は 1-switch-191-LS にマッピングする必要があります。

クラスタからのホストの削除

  1. vCenter Server で、すべての仮想マシンをホストから移行し、ホストをメンテナンス モードに切り替えます。
  2. ホストが移行を開始していないクラスタにある場合は、次の手順に進みます。それ以外の場合は、NSX-T Manager ユーザー インターフェイスで、[システム] > [ファブリック] > [ノード] > [ホスト トランスポート ノード]NSX-T バージョンが 3.2.0 または 3.2.1 の場合)または [システム] > [ファブリック] > [ホスト]NSX-T バージョンが 3.2.2 以降の場合)の順に移動します。ホストで NSX が構成されている場合は、ホストを削除します。NSX Manager からホストにアクセスできない場合は、強制オプションを使用してホストを削除します。
  3. vCenter Server からホストを削除します。タスクが完了するまで待機します。
  4. ホストの移行画面の [更新] ボタンをクリックして、移行グループからホストを削除します。
  5. ホストの移行を再開します。