NSX-V トポロジを確認し、NSX-T トポロジにマッピングする方法を決定します。移行中、「トポロジの定義」手順でマッピングを求めるプロンプトが表示されます。

NSX-T 3.2.0 または 3.2.1 を実行している場合は、NSX-V ロード バランサを NSX-T Advanced Load Balancer (ALB) に移行できます。NSX-T 3.2.2 以降では、NSX-V ロード バランサを NSX-T ロード バランサにのみ移行できます。

特に、必要な NSX-T Edge クラスタの数と、Edge Service Gateway (ESG) と分散論理ルーター (DLR) を NSX-T 内のゲートウェイにマッピングする方法を決定します。L4-L7 サービスがないノースバウンド ESG はスキップする必要があります。通常、これらはノースバウンド ルーターとピアリングする ESG であり、ECMP パスにあります。ノースバウンド ESG で VPN を使用している場合は、アクティブ/スタンバイ Tier-0 への移行が推奨されます。それ以外の場合は、ESG/DLR を Tier-1 に移行することを推奨します。マッピング ファイルで、ESG と DLR は、1 つのマッピング エントリにマージできます。

親 Tier-0 ゲートウェイの下に Edge クラスタまたは DR 専用 Tier-1 ゲートウェイがない場合、複数の Tier-1 ゲートウェイを分散論理ルーターにマッピングすることはできません。また、DR 専用 Tier-1 ゲートウェイにマッピングしている場合は、親 Tier-0 ゲートウェイを分散論理ルーターにマッピングすることもできません。トポロジで複数の分散論理ルーターのマッピングが必要な場合は、Edge クラスタが割り当てられたアクティブ/スタンバイ Tier-1 ゲートウェイを使用する必要があります。

ESG で DHCP サーバを構成し、DLR で DHCP リレー サーバを構成している場合は、ESG と DLR を同じ NSX-T ゲートウェイにマッピングする必要があります。

ESG を Tier-0 ゲートウェイにマッピングするマッピング ファイルの例:
[
  {
    "name":"nsxv-to-nsxt-mapping",
    "v_edges_to_policy_gateways_mappings":[
      {
        "v_edges":[
          "edge-1",
          "edge-2"
         ],
         "policy_gateway_name": "tier0-gateway"
         "policy_gateway_path": "/infra/tier-0s/tier0-gateway"
      }
    ]
  }
]
NSX-T 3.2.0 または 3.2.1 を実行していて、構成の移行を行う場合、Advanced Load Balancer (ALB) に上記のマッピングは使用されません。代わりに、ALB に提供できる別のオプションのマッピングがあります。このマッピングを指定するには、JSON ファイルをアップロードする必要があります。ESG をサービス エンジン グループにマッピングするマッピング ファイルの例:
{
  "alb": {
    "service_engine_group_per_esg": false,
    "esgs": [
      {
        "name": "edge-4",
        "interfaces": [
          {
            "name": "mgmt",
            "tier1_id": "London_Tier1Gateway1"
          },
          {
            "name": "vnic1",
            "placement_network_subnet": "172.16.1.10/16",
            "service_engine_group": "Test-SE-group"
          }
        ]
      }
    ]
  }
}

ロード バランサのマッピング ファイルの作成の詳細については、「NSX-V ロード バランサから Advanced Load Balancer への移行」を参照してください。

NSX-T 3.2.1 以降では、Cross-vCenter 環境を NSX フェデレーション環境に移行できます。次に、このような移行のサンプル マッピング ファイルを示します。
[
  {
    "name": "site-GM",
    "nsxv_id": "20.20.0.131",
    "nsxt_site_id": "",
    "v_edges_to_policy_gateways_mappings": [
      {
        "v_edges": [
          "edge-3",                                          <== Dhcp server
          "edge-1b4b70c4-27da-4ee9-91cb-bd6389dadca2"        <== Dhcp Relay
        ],
        "policy_gateway_name": "tier0_1_global",
        "policy_gateway_path": "/global-infra/tier-0s/tier0_1_global"
      },
      {
        "v_edges": [
          "edge-a529c168-56c0-4e1a-98e4-e1f0312d82a4"
        ],
        "policy_gateway_name": "tier1_0_global",
        "policy_gateway_path": "/global-infra/tier-1s/tier1_0_global".     <== mapping corresponding to UDLR
      },
      {
        "v_edges": [
          "edge-5"
        ],
        "policy_gateway_name": "tier0_2_global",
        "policy_gateway_path": "/global-infra/tier-0s/tier0_2_global"
      }
    ]
  },
  {
    "name": "london",
    "nsxv_id": "20.20.0.131",
    "nsxt_site_id": "23790eb0-201a-48c3-8e34-8a03be03b61a",
    "v_edges_to_policy_gateways_mappings": [
      {
        "v_edges": [
          "edge-4"
        ],
        "policy_gateway_name": "site0_tier1_0",
        "policy_gateway_path": "/infra/tier-1s/site0_tier1_0"
      }
    ]
  },
  {
    "name": "paris",
    "nsxv_id": "20.20.0.132",
    "nsxt_site_id": "27db83d3-aa10-4a40-b15c-bf6e234b9e74",
    "v_edges_to_policy_gateways_mappings": [
      {
        "v_edges": [
          "edge-1",
          "edge-5"
        ],
        "policy_gateway_name": "site1_tier0_1_local",
        "policy_gateway_path": "/infra/tier-0s/site1_tier0_1_local"
      }
    ]
  }
]
Cross-vCenter 環境を NSX フェデレーションに移行する場合は、次の点に注意してください。
  • ローカル マネージャで作成された Tier-0 ゲートウェイには、Edge クラスタが割り当てられている必要があります。
  • ローカル マネージャで作成された Tier-1 ゲートウェイには、Edge クラスタが割り当てられているか、Edge クラスタが割り当てられている Tier-0 ゲートウェイに接続している必要があります。
  • グローバル マネージャで作成された Tier-0 および Tier-1 ゲートウェイは、すべてのサイトにまたがる必要があります。
  • マッピング ファイルでグローバル マネージャの属性を指定する場合、nsxt_site_id は空の文字列にする必要があります。
  • ユニバーサル DLR (UDLR) は、他の ESG とマージしないでください。
  • ユニバーサル分散論理ルーターとピアリングする L4-L7 サービスを使用する North バウンド ESG は、ローカル サイトのアクティブ/スタンバイ Tier-0 ゲートウェイにマッピングする必要があります。