NSX-T をインストールする前に、vSphere 環境を準備し、『NSX-T Data Center インストール ガイド』に記載されている要件を満たしていることを確認します。

次の表に、NSX-T をインストールするときに必要となるコンポーネント、オブジェクト、および情報を示します。オブジェクト名、VLAN 番号、および IP アドレスは例です。これらは、環境に適した名前、番号、アドレスに置き換えてください。

コンポーネント メモ
vCenter Server (VC) vCenter Server のデータセンター(このガイドでは DC1)で、クラスタ(NSX-cluster)を作成します。
ESXi ホスト ESXi-1、ESXi-2、ESXi-3 という名前の 3 台のホストが必要です。これらを NSX-cluster に配置します。ESXi-1 と ESXi-2 では、1 つのマネージャ ノード、1 つの Edge ノード、1 台のテスト用仮想マシンに十分な CPU コアとメモリが必要です。ESXi-3 では、1 つのマネージャ ノードと 1 台のテスト用仮想マシンに十分な CPU コアとメモリが必要です。CPU コアの数とメモリ量は、展開に適したマネージャ ノードと Edge ノードのサイズによって異なります。
ストレージ 3 台のマネージャ仮想マシン、2 台の Edge 仮想マシン、3 台のテスト用仮想マシンに十分なストレージが必要です。約 1.4 TB。このガイドでは、予約するストレージを Storage-1 とします。

NSX-T をインストールする場合は、次のネットワーク情報が必要です。一部の情報はすでに存在しているはずです。プロセスをスムーズに行うため、インストールを開始する前に残りの情報を収集してください。このガイドでは、すべての IP アドレスのサブネット マスクは /24 です。

設定 メモ 実際の値
VLAN 11 管理トラフィック用
VLAN 12 NSX オーバーレイ トラフィック用
VLAN 50 Tier-0 ゲートウェイと物理ルーター間のトラフィック用
PG-mgmt VLAN 11(管理 VLAN)によってバッキングされた vCenter Server dvportgroup
管理サブネット 192.168.10.0/24、デフォルト ゲートウェイ:192.168.10.1、サブネット マスク:255.255.255.0
TEP(トンネル エンドポイント)サブネット 192.168.20.0/24、デフォルト ゲートウェイ:192.168.20.1、サブネット マスク:255.255.255.0
vCenter Server の IP アドレス 192.168.10.10 (VLAN 11)
ESXi-1 IP アドレス 192.168.10.11 (VLAN 11)、192.168.20.11 (VLAN 12)
ESXi-2 IP アドレス 192.168.10.12 (VLAN 11)、192.168.20.12 (VLAN 12)
ESXi-3 IP アドレス 192.168.10.13 (VLAN 11)、192.168.20.13 (VLAN 12)
NSX-mgr-1 IP アドレス 192.168.10.14 (VLAN 11)
NSX-mgr-2 IP アドレス 192.168.10.15 (VLAN 11)
NSX-mgr-3 IP アドレス 192.168.10.16 (VLAN 11)
Edge-1 IP アドレス 192.168.10.17 (VLAN 11)、192.168.20.17 (VLAN 12)
Edge-2 IP アドレス 192.168.10.18 (VLAN 11)、192.168.20.18 (VLAN 12)
物理ルーターのダウンリンク IP アドレス 192.168.50.1 (VLAN 50)
Edge-1 の Tier-0 ゲートウェイの外部インターフェイス IP アドレス 192.168.50.11 (VLAN 50)
Edge-2 の Tier-0 ゲートウェイの外部インターフェイス IP アドレス 192.168.50.12 (VLAN 50)
Tier-0 ゲートウェイの仮想 IP (VIP) 192.168.50.13 (VLAN 50)
セグメント 1 のサブネット 10.1.1.0/24
セグメント 2 のサブネット 10.1.2.0/24
セグメント 3 のサブネット 10.2.1.0/24
Test-VM-1 の IP アドレス 10.1.1.11
Test-VM-2 の IP アドレス 10.1.2.11
Test-VM-3 の IP アドレス 10.2.1.11