Upgrade Coordinator は NSX Manager で実行されます。Upgrade Coordinator は、ホスト、NSX Edge クラスタ、NSX Controller クラスタ、および管理プレーンのアップグレード プロセスを調整する自己完結型の Web アプリケーションです。

Upgrade Coordinator により、適切な順序でアップグレードを実行できます。アップグレード プロセスを追跡し、必要に応じてユーザー インターフェイスからアップグレードを一時停止したり、再開することができます。

Upgrade Coordinator を使用すると、連続または並行してグループをアップグレードできます。グループ内のアップグレード ユニットを連続してアップグレードするか、または並行してアップグレードするかを選択することもできます。

前提条件

アップグレード バンドルが入手可能なことを確認します。NSX-T Data Center アップグレード バンドルのダウンロード を参照してください。

手順

  1. NSX Manager の CLI で、NSX-T Data Center サービスが実行されていることを確認します。
    get service install-upgrade
    サービスが実行されていない場合は、問題のトラブルシューティングを行います。『 NSX-T Data Center トラブルシューティング ガイド』を参照してください。
    • get service install-upgrade を実行して、オーケストレータ ノードの IP アドレスのリストを取得します。Enabled on を参照してください。

      次の API 呼び出しを実行して IP アドレスを取得することもできます。
      GET /api/v1/node/services/install-upgrade
      この IP アドレスは、アップグレード プロセス全体で使用します。
      注: NSX-T Data Center のアップグレードで仮想 IP アドレスや FQDN を使用しないでください。
    • オーケストレータ ノードを変更するには、オーケストレータ ノードとして設定するノードにログインして、set repository-ip を実行します。
      注: NSX フェデレーション 環境で、グローバル マネージャからローカル マネージャをアップグレードし、ローカル マネージャのオーケストレータ ノードを変更した場合、この変更がグローバル マネージャのユーザー インターフェイスに表示されるまでに時間がかかります。
    • 管理プレーンのアップグレード中は、どのノードでも構成を変更しないようにします。
  2. ブラウザから、NSX Manager (https://nsx-manager-ip-address/login.jsp?local=true) にローカル admin ユーザーとしてログインします。
  3. ナビゲーション パネルから、[システム] > [アップグレード] の順に選択します。
  4. [アップグレードを続行] をクリックします。
  5. ダウンロードしたアップグレード バンドルに移動するか、ダウンロード URL リンクを貼り付けて、アップグレード バンドルの .mub ファイルに移動します。
    • [参照] をクリックして、アップグレード バンドル(.mub ファイル)をダウンロードした場所に移動します。
    • アップグレード バンドル .mub ファイルが置かれている、VMware ダウンロード ポータルの URL を貼り付けます。
  6. [アップロード] をクリックします。
    ネットワークの速度にもよりますが、Upgrade Coordinator のアップグレードには、10 ~ 20 分ほどかかる場合があります。ネットワークがタイムアウトした場合には、アップグレード バンドルを再ロードします。
    アップロードが完了すると、 [アップグレードを開始] ボタンが表示されます。
  7. [アップグレードを開始] をクリックして、Upgrade Coordinator をアップグレードします。
    注: Upgrade Coordinator で複数のアップグレード プロセスを同時に開始しないでください。

    エンド ユーザー使用許諾契約書 (EULA) が表示されます。

  8. エンド ユーザー使用許諾契約書 (EULA) を読んで同意します。
  9. 通知に同意して、Upgrade Coordinator をアップグレードします。
  10. (オプション) Upgrade Coordinator の更新後にパッチ リリースが入手可能になった場合は、最新のアップグレード バンドルをアップロードするか、またはその URL を追加して、Upgrade Coordinator をアップグレードします。
  11. [事前チェックの実行] をクリックして、すべての NSX-T Data Center コンポーネントのアップグレード準備ができていることを確認します。
    この操作を行うと、現在のアップグレードプランのコンポーネント接続、バージョンの互換性、および他の環境の準備チェックにおけるコンポーネントの状態を確認できます。
    注: アップグレード プランを変更またはリセットする場合や、新しいアップグレード バンドルをアップロードする場合は、事前チェックを実行する必要があります。
  12. (オプション) API 呼び出し GET https://<nsx-manager>/api/v1/upgrade/upgrade-checks-info で実行される事前チェックのリストを表示します。
  13. アップグレード中に問題が発生するのを回避するため、警告通知を解決します。
    1. [事前チェック] の横にあるホストの通知をクリックして、警告の詳細を確認します。
      一部のホストをメンテナンス モードにすることがあります。
    2. [事前チェック] の横にある Edge の通知をクリックして、警告の詳細を確認します。
      接続問題を解決しなければならないことがあります。
    3. [事前チェック] の横にある管理ノードの通知をクリックして、警告の詳細を確認します。
    [事前チェックの結果をダウンロード] をクリックすると、各コンポーネントの事前チェック エラーとその状態を含む CSV ファイルをダウンロードできます。
  14. (オプション) [アップグレード履歴の表示] をクリックして、以前の NSX Manager アップグレードの情報を表示します。