VMware NSX 4.1.2.3 以降では、VMware Cloud Foundation(vSphere 8.0 Enterprise Plus for VCF または vSphere 8.0 Enterprise Plus for VCF Edge)の新しいソリューション ライセンスがサポートされます。

すべての古いライセンス タイプとライセンス関連の機能も有効で、サポートされています。詳細については、「ライセンス タイプ」を参照してください。

VMware Cloud Foundation (VCF) のソリューション ライセンス

VCF のソリューション ライセンスの消費量は、 NSX 環境に登録されている vCenter Server に対して追跡されます。 vCenter Server Appliance でサポートされる最小バージョンは 8.0 Update 2b です。
  • vSphere Client で vSphere 8 Enterprise Plus for VCF ライセンスを作成し、このライセンスを VMware vCenter Server に割り当てる必要があります。ライセンス キーの追加の詳細については、「vSphere ライセンスの管理」を参照してください。
  • VMware vCenter Server をコンピュート マネージャとして NSX に追加する必要があります。
  • その後、NSX Manager ユーザー インターフェイスの [システム] > [ライセンス] ページで、割り当てられた VCF のソリューション ライセンスを表示できます。

    NSX Manager ユーザー インターフェイスから VCF のソリューション ライセンスを追加または削除することはできません。ライセンスは VCF によって管理されているため、NSX Manager ユーザー インターフェイスから変更することはできません。vCenter Server が削除された場合、または通信が停止している場合、VCF のソリューション ライセンスが NSX から削除されます。

  • [システム] > [ライセンス] ページからセキュリティ ライセンスを追加できるようになりました。

評価期間

新しい NSX 環境は、すぐに 60 日間の評価期間に入ります。評価期間中、システムは、NSX ベース ライセンス(VCF のソリューション ライセンスまたは NSX Networking for VCF ライセンス)で使用資格が付与されている機能と同等の NSX ネットワーク機能をすべてサポートします。

デフォルトでは、特別な設定が不要な評価期間中に、ライセンスレス モードでセキュリティ機能を使用することはできません。セキュリティ機能を評価するには、Broadcom のサポート ポータルから「VMware vDefend Firewall」または「VMware vDefend Firewall with Advanced Threat Prevention」の評価版ライセンスをリクエストし、NSX Manager で VMware vDefend の評価版ライセンスを割り当てます。

以前の NSX バージョンからバージョン 4.2 以降にアップグレードすると、NSX Manager は有効な既存の NSX エディション ライセンスから引き続き資格を受け取ります。つまり、既存のすべてのライセンス キーがターゲット リリースに引き継がれます。評価期間は、アップグレードのインストールには適用されません。

評価期間中は、NSX Manager ユーザー インターフェイスの各ページの上部に情報バナーが表示され、評価期間中にサポートされている機能を引き続き使用するには、評価期間の期限が切れる前に有効なライセンス キーを適用する必要があることを知らせます。

NSX の新規インストールでは、次のいずれかの NSX ベース ライセンスを追加することで、評価期間を早期に終了できます。

  • VMware Cloud Foundation の NSX ネットワーク
  • VCF(vSphere 8.0 Enterprise Plus for VCF または vSphere 8.0 Enterprise Plus for VCF Edge)のソリューション ライセンス

ベース ライセンスを追加したら、NSX Manager でセキュリティ ライセンスを追加できます。

注: 評価期間中は、セキュリティ ライセンスを直接追加することはできません。まず、有効な NSX ベース ライセンスを追加してから、 NSX Manager にセキュリティ ライセンスを追加する必要があります。

60 日間の評価期間中に有効な NSX ベース ライセンスを適用せず、評価期間が終了した場合、NSX Manager では、デフォルトの NSX for vShield Endpoint ライセンスでサポートされている機能のみを使用できます。

評価期間中に構成された、デフォルトの NSX for vShield Endpoint ライセンスではサポートされていない機能の場合、読み取りおよび削除操作のみが許可されます。すべての編集および作成操作はブロックされます。

デフォルトの NSX for vShield Endpoint ライセンス キーは削除できません。ライセンスの有効期限が切れるか有効期限に近づくと、NSX Manager ユーザー インターフェイスに警告バナーが表示され、通知されます。

評価モード中にレガシー ライセンスを割り当てると、次のバナーが表示されます。

「評価モードで有効になっている機能は、モードが期限切れになるまで有効になっています。これらの機能へのアクセスを維持するには、期限切れになる前に適切なライセンス キーを適用してください。」

レガシー NSX 評価版ライセンス キーについて

NSX Data Center Evaluation ライセンスは、インストール後 60 日間有効になります。
  • NSX for vShield Endpoint ライセンスと NSX Data Center Evaluation ライセンスのみがある場合
    • NSX Data Center Evaluation ライセンスが有効な場合、このライセンスが使用されます。
    • NSX Data Center Evaluation ライセンスが期限切れの場合、NSX for vShield Endpoint ライセンスが使用されます。(適用後に有効になります。)
  • 評価版およびその他の購入済みライセンスを一緒に追加できます。たとえば、NSX for vShield Endpoint ライセンス、NSX Data Center Evaluation ライセンス、その他のライセンスがある場合です。
    • NSX Data Center Evaluation ライセンスが有効な場合、このライセンスと他のライセンスが使用されます。(評価版ライセンスが優先されます。)
    • NSX Data Center Evaluation ライセンスが期限切れの場合、その他のライセンスが使用されます。

猶予期間

次のいずれかの状況が発生した場合、NSX Manager は資格を取得できません。

  • VCF のソリューション ライセンスが期限切れか、無効になる。
  • VCF のソリューション ライセンスが、NSX Manager に登録されている vCenter Server から削除される。
  • VCF のソリューション ライセンスが、vCenter Server で VVF のソリューション ライセンスに置き換えられる。
  • vCenter Server が NSX Manager から切断される。
  • vCenter Server の登録が NSX Manager から削除される。

NSX Manager が 3 日間連続して vCenter Server から資格を取得できない場合、NSX Manager ユーザー インターフェイスに警告バナーが表示されます。NSX Manager で有効なライセンス キーが適用されていることを確認するか、vCenter Server への NSX Manager の接続を確認する必要があります。

この 3 日間は、すべての作成、更新、読み取り、および削除操作が許可されます。

この問題が 3 日以内に修正されない場合、vCenter Server に接続されている NSX Manager アプライアンスは、さらに 90 日間の猶予期間に入ります。この猶予期間中は、NSX Manager ユーザー インターフェイスに警告バナーが引き続き表示されます。

猶予期間中にライセンスの問題が修正されず、猶予期間が終了した場合、NSX Manager では、デフォルトの NSX for vShield Endpoint ライセンスでサポートされている機能のみを使用できます。

デフォルトのライセンスでサポートされていない機能の場合、読み取りおよび削除操作のみが許可されます。すべての編集および作成操作はブロックされます。

注:
  • NSX Manager が連続する 3 日間および 90 日間の猶予期間内に資格を取得できない場合、NSX Manager にセキュリティ ライセンスを適用することはできません。
  • ベース ライセンスが無効か、期限切れになっている場合、NSX Manager にセキュリティ ライセンスを適用することはできません。
アップグレードのシナリオ:

NSX Manager に有効なレガシー NSX エディション ライセンス キーがあり、以前の NSX バージョンから v4.2 以降にアップグレードしたとします。レガシー NSX エディション ライセンス キーが期限切れか、無効になると、NSX Manager は最初の 3 日間と、その後の 90 日間の猶予期間中に警告バナーを表示します。

猶予期間中にライセンスの問題が修正されず、猶予期間が終了した場合、NSX Manager では、デフォルトの NSX for vShield Endpoint ライセンスでサポートされている機能のみを使用できます。

ここでは、v4.2 以降にアップグレードした後、NSX Manager が 1 つのレガシー NSX エディション ライセンス キーと VCF のソリューション ライセンスから資格を取得すると仮定します。数日後に、レガシー NSX エディション ライセンス キーの有効期限が切れるとします。この場合、NSX Manager は、VCF のソリューション ライセンスが割り当てられている vCenter Server から資格を引き続き取得します。

混合ライセンスのサポート

同じ NSX エディションに対して、複数のライセンス キーを追加できます。次の API を使用して、NSX システム内のすべてのライセンスの詳細を取得できます。

GET https://<nsx-mgr>/api/v1/licenses
Example 1

既存の NSX ユーザーの場合で、システムに現在 NSX Networking for VCF ライセンス(100 コア)があるとします。

その後、NSX に登録されている vCenter Server に VCF のソリューション ライセンスを適用することを決定しました。この VCF のソリューション ライセンスは、さらに 50 個のコアの使用資格を NSX に付与するとします。

VCF のソリューション ライセンスを追加した後、NSXNSX Networking for VCF の 150 コアを使用できるようになりました。

Example 2

既存の NSX ユーザーの場合で、バージョン 4.2 以降にアップグレードしたとします。NSX Manager には、有効な既存のレガシー NSX エディション ライセンスがあります。4.2 以降にアップグレードした後、既存のライセンスはターゲットの NSX リリースに引き継がれます。

その後、VCF のソリューション ライセンスを、NSX Manager に登録されている vCenter Server に適用しました。次の組み合わせがサポートされています。

レガシー NSX エディション ライセンス VCF のソリューション ライセンス サポートされるレベル
なし 既存の機能がサポートされます
機能のユニオンがサポートされます
なし NSX ネットワーク機能がサポートされます
○(およびファイアウォール アドオン) 機能のユニオンがサポートされます
なし ○(およびファイアウォール アドオン) NSX ネットワークとセキュリティ機能がサポートされます

マルチ vCenter Server およびマルチ NSX 展開でのライセンス資格

マルチ vCenter Server 展開

新規の NSX ユーザーの場合で、2 台の vCenter Server(VC1 と VC2)を NSX Manager に登録したとします。VC1 に VCF のソリューション ライセンスを適用しました。この場合、NSX は VC1 から資格を受け取ります。

VC1 と VC2 の両方で VCF のソリューション ライセンスを適用した場合、NSX は VC1 と VC2 の両方から資格を受け取ります。VC1 で VCF のソリューション ライセンスの有効期限が切れ、VC2 で VCF のソリューション ライセンスが有効期間内である場合、NSX は引き続き VC2 から資格を取得します。

マルチ NSX 展開

新規の NSX ユーザーの場合で、複数の NSX Manager クラスタを単一の vCenter Server に登録したとします。vCenter Server に VCF のソリューション ライセンスを適用しました。この場合、すべての NSX Manager は、vCenter Server から同じ資格を受け取ります。