Upgrade Coordinator がアップグレードされると、Upgrade Coordinator は、選択した順序に従って NSX Edge クラスタとホストを更新します。管理プレーンは最後にアップグレードされます。Edge アップグレード ユニット グループは、同じ NSX Edge クラスタの一部である NSX Edge ノードで構成されます。アップグレードの順序で Edge アップグレード ユニット グループを並べ替え、これを有効または無効にできます。

注: Edge アップグレード ユニット グループのメンバーシップは、アップグレード前の NSX Edge クラスタ メンバーシップで決まるため、Edge アップグレード ユニット グループ間で NSX Edge ノードを移動することはできません。

NSX Edge ノードは連続モードでアップグレードされます。アップグレード中にノードが停止しても、NSX Edge クラスタ内の他のノードがアクティブな状態を維持して、引き続きトラフィックを転送します。

Edge アップグレード ユニット グループは同時に 20 個までアップグレードできます。

注: VMware NSX® 4.0.1.1 以降では、NSX 3.2 以降で管理され、ESXi ホスト バージョン 8.0 に展開されている NSX Edge の Edge アップグレード中に、 NSX Edge 仮想マシン ハードウェアがバージョン vmx-20 にアップグレードされます。

前提条件

  • NSX Edge ノードが NSX Edge クラスタに含まれていることを確認します。

    NSX Edge クラスタに含まれていない NSX Edge ノードは、Upgrade Coordinator の事前チェック中にフラグが付き、アップグレードを続行できません。

  • NSX Edge クラスタのアップグレード中とアップグレード後の影響について理解します。「NSX のアップグレードによる運用上の影響」を参照してください。

手順

  1. NSX Edge クラスタのアップグレード プランの詳細を入力します。
    オプション 説明
    連続

    すべての Edge アップグレード ユニット グループを連続して順番にアップグレードします。

    このメニュー項目はデフォルトで選択されています。この選択は、アップグレードの順序全体に適用されます。

    注: Edge アップグレード ユニット グループは同時に 5 つまでアップグレードできます。
    並行

    すべての Edge アップグレード ユニット グループを同時にアップグレードします。

    たとえば、アップグレード全体の順序が並行に設定されている場合、Edge アップグレード ユニット グループは一括でアップグレードされ、NSX Edge ノードは一度に 1 台ずつアップグレードされます。

    注: Edge アップグレード ユニット グループは同時に 5 つまでアップグレードできます。
    アップグレード ユニットがアップグレードに失敗した場合

    デフォルトで選択されているため、Edge ノードで発生したエラーを修正して、アップグレードを続行できます。

    この設定は選択解除できません。

    各グループのアップグレード完了後

    Edge アップグレード ユニット グループのアップグレードが完了するたびにアップグレード プロセスを一時停止します。

  2. (オプション) Edge アップグレード ユニット グループのアップグレードの順序を変更します。

    たとえば、グループ全体のアップグレードを連続モードに構成する場合、内部ネットワークを使用する Edge アップグレード ユニット グループまたは外部ネットワークに接続する Edge アップグレード ユニット グループを先にアップグレードするように順序を変更できます。

    注: 重要なスタンバイ ノードがアクティブ ノードの前にアップグレードされるように、順序に従うことをお勧めします。この順序では、重要なノードのアップグレード中にフェイルオーバーを 1 回のみ実行できます。
    1. Edge アップグレード ユニット グループを選択し、[アクション] タブをクリックします。
    2. ドロップダウン メニューから [順序の変更] を選択します。
    3. ドロップダウン メニューから [前] または [後] を選択します。
    4. [保存] をクリックします。

    これは、次の REST API でも実行できます。指定したアップグレード ユニットの前後に配置して、アップグレード ユニット グループ内のアップグレード ユニットの順序を変更します。

    METHOD POST
    URI https://<nsx-mgr>/api/v1/upgrade/upgrade-unit-groups/<groupId>/upgrade-unit/<upgrade-unit-id>?action=reorder
    ペイロード { "id": "<upgrad-uniti-id>", "is_before": "false" }
  3. (オプション) デフォルトの状態に戻すには、[リセット] をクリックします。
    注意: リセット後、前の構成をリストアすることはできません。また、リセットを行うと、Edge アップグレード ユニット グループの順序によって、スタンバイ論理ルーターを含む Edge ノードを最初にアップグレードし、その後にアクティブな論理ルーターを持つ Edge ノードをアップグレードできます。この順序では、フェイルオーバーが削減されます。
  4. [開始] をクリックして、NSX Edge クラスタをアップグレードします。
  5. アップグレード プロセスを確認します。
    アップグレード全体の状態と各 Edge アップグレード ユニット グループの状況の詳細を確認できます。アップグレードにかかる時間は、環境内の Edge アップグレード ユニット グループの数によって異なります。

    アップグレードを一時停止し、アップグレードされていない Edge アップグレード ユニット グループを構成し、アップグレードを再開することができます。

  6. [事後チェックの実行] をクリックして、Edge アップグレード ユニット グループが正常にアップグレードされたことを確認します。
    一部の Edge のアップグレード ユニット グループのアップグレードに失敗した場合は、エラーを解決します。
  7. (オプション) NSX Manager で、[システム] > [概要] の順に選択し、各 NSX Edge ノードで製品バージョンが更新されていることを確認します。

次のタスク

プロセスが成功した場合は、アップグレードに進むことができます。「ホストの構成およびアップグレード」を参照してください。

アップグレード エラーがある場合には、エラーを解決する必要があります。「アップグレード エラーのトラブルシューティング」を参照してください。