Upgrade Coordinator は NSX Manager で実行されます。Upgrade Coordinator は、ホスト、NSX Edge クラスタ、および管理プレーンのアップグレード プロセスを調整する自己完結型の Web アプリケーションです。
Upgrade Coordinator により、適切な順序でアップグレードを実行できます。アップグレード プロセスを追跡し、必要に応じてユーザー インターフェイスからアップグレードを一時停止したり、再開することができます。
Upgrade Coordinator を使用すると、連続または並行してグループをアップグレードできます。グループ内のアップグレード ユニットを連続してアップグレードするか、または並行してアップグレードするかを選択することもできます。
ローリング アップグレード機能によって NSX Manager ノードは順番にアップグレードされるため、常に 2 つのノードが稼動しています。NSX Manager のアップグレードの進行中に、新しい構成をプッシュできます。
手順
- ブラウザから、NSX Manager (https://nsx-manager-ip-address/login.jsp?local=true) にローカル admin ユーザーとしてログインします。
- NSX 3.2、または 3.2.0.1 からアップグレードする場合は、Orchestrator ノードの IP アドレスを使用します。
- NSX 3.2.1.x 以降からアップグレードする場合は、ローカル admin ユーザーとして NSX マネージャ ノードのいずれかにログインします。
- ナビゲーション パネルから、 の順に選択します。
- [アップグレード] をクリックします。
- [参照] をクリックして、アップグレード バンドル(.mub ファイル)をダウンロードした場所に移動します。
- [アップロード] をクリックします。
ネットワークの速度にもよりますが、Upgrade Coordinator のアップグレードには、10 ~ 20 分ほどかかる場合があります。ネットワークがタイムアウトした場合には、アップグレード バンドルを再ロードします。
アップロードが完了すると、
[アップグレードの準備] ボタンが表示されます。
- [アップグレードの準備] をクリックして、Upgrade Coordinator をアップグレードします。
注: Upgrade Coordinator で複数のアップグレード プロセスを同時に開始しないでください。
エンド ユーザー使用許諾契約書 (EULA) が表示されます。
- エンド ユーザー使用許諾契約書 (EULA) を読んで同意します。
- 通知に同意して、Upgrade Coordinator をアップグレードします。
- (オプション) Upgrade Coordinator の更新後にパッチ リリースが入手可能になった場合は、最新のアップグレード バンドルをアップロードして、Upgrade Coordinator をアップグレードします。
- [事前チェックの実行] をクリックして、すべての NSX コンポーネントのアップグレード準備ができていることを確認します。
注: アップグレード プランを変更またはリセットする場合や、新しいアップグレード バンドルをアップロードする場合は、事前チェックを実行する必要があります。
この操作を行うと、現在のアップグレードプランのコンポーネント接続、バージョンの互換性、および他の環境の準備チェックにおけるコンポーネントの状態を確認できます。
- (オプション) API 呼び出し GET https://<nsx-manager>/api/v1/upgrade/upgrade-checks-info で実行される事前チェックのリストを表示します。
- 必要に応じて問題を確認し、ブラウザを更新します。
- 事前チェックで検出された問題を解決します。
- [Edges] セクションで、[事前チェックの状態] の問題をクリックして問題の詳細を確認します。
重要: Edge ノードの割り当てられた CPU コアまたはメモリが標準の Edge ノード フォーム ファクタよりも小さい場合は、警告するアラームが生成されます。このシナリオでは、Edge のアップグレードを続行するには、このタイプのアラームを確認する必要があります。その結果、Upgrade Coordinator は Edge の CPU コアとメモリを標準の Edge ノード フォーム ファクタに合わせて変更します。アップグレード後、次の Edge トランスポート ノードの更新アクションでこれらのタイプのアラームがクリアされます。詳細については、「
Upgrade Coordinator による NSX Edge ノードのアップグレード プロセス」を参照してください。
- [ホスト] セクションで、[事前チェックの状態] の問題をクリックして問題の詳細を確認します。
一部のホストをメンテナンス モードにすることがあります。
- [NSX Manager] セクションで、[事前チェックの状態] の問題をクリックして、問題の詳細を確認します。
[事前チェックの結果をダウンロード] をクリックすると、各コンポーネントの事前チェック エラーとその状態を含む
CSV ファイルをダウンロードできます。
- (オプション) [アップグレードの履歴を表示] をクリックして、以前の NSX Manager アップグレードの情報を表示します。
注: Upgrade Coordinator のアップグレード後に新しい
NSX Manager ノードが追加された場合は、新しく追加されたノードにアップグレード バンドルをアップロードして、Upgrade Coordinator を再度アップグレードします。