アップグレード手順の最後に管理プレーンをアップグレードします。必要に応じて、管理プレーンのアップグレード中も引き続き構成を変更できます。

前提条件

NSX Edge クラスタが正常にアップグレードされたことを確認します。「NSX Edge クラスタをアップグレードします」を参照してください。

NSX は、クラスタ内で奇数のノードのみをサポートします。フォールト トレランスの推奨構成は、3 ノード クラスタです。アップグレード プロセスには、システムのリストアまたはロールバックに使用できる NSX Manager ノードのローカル バックアップの作成も含まれます。すべての事前チェックが完了すると、システムは構成のバックアップを保存し、その後にクラスタ内のすべてのノードのローカル バックアップを保存します。システムがローカル バックアップを保存したかどうかを確認するには、root 管理者に移動し、次のフォルダを確認します。
  • /image/backup/<unified_app_version>/cluster-node-backups - アップグレードが NSX 4.0.x 以前のバージョンからの場合。
  • /config_bak/backup/<unified_app_version>/cluster-node-backups - アップグレードが NSX 4.1.0 以降のバージョンからの場合。

ロールバック バックアップは、 /config_bak にも保存されます。何らかの理由でローカル バックアップが失敗した場合、アップグレードは停止します。

手順

  1. NSX Manager をバックアップします。
    NSX 管理ガイド』を参照してください。
  2. [開始] をクリックして、管理プレーンをアップグレードします。
  3. アップグレード通知に同意します。

    HTTP サービスの中断など、この時点で表示されるアップグレード関連のエラーは無視してかまいません。これらのエラーは、アップグレード中に NSX Manager ノードが再起動している可能性がある場合に表示されます。他の NSX Manager ノードのユーザー インターフェイスから、アップグレードの進行状況を引き続きモニターできます。

    仮想 IP アドレスを使用している場合、ユーザー インターフェイスは引き続きアクセス可能ですが、すべてのノードがアップグレードされた後に再認証する必要があります。
  4. アップグレード エラーが発生した場合、NSX に、アップグレードのロールバックを要求するメッセージが表示される場合があります。ロールバックは、すべての NSX Manager ノードで実行されます。
    1. すべての NSX Manager ノードでルート シェルから次のコマンドを実行します。

      /etc/init.d/corfu-server stop

    2. すべての NSX Manager ノードで管理者ユーザーとして次のコマンドを実行します。

      node-rollback run-step step1_start_rollback

    3. NSX Manager ノードのいずれかで次のコマンドを管理者ユーザーとして実行します。

      node-rollback run-step step2_restore_data

      エラーが発生した場合は、次のコマンドを実行します。
      1. corfu_tool_runner を実行して、レジストリ テーブルからレコードを削除します。
        /opt/vmware/bin/corfu_tool_runner.py  -t RegistryTable -n CorfuSystem --port 9000 -o deleteRecord --keyToDelete='{"namespace": "CorfuSystem","tableName": "CompactionControlsTable"}'
      2. 圧縮の検証を実行します。
        /opt/vmware/bin/corfu_compactor_upgrade_runner.py --runs 3 --lock false
      3. すべての NSX Manager ノードで corfu-server を停止します。
      4. すべての NSX Manager ノードで corfu-server を開始します。
      5. NSX Manager ノードのいずれかで管理者ユーザーとしてリストア コマンドを実行して再開します。

        node-rollback run-step step2_restore_data

    4. すべての NSX Manager ノードで管理者ユーザーとして次のコマンドを実行します。

      node-rollback run-step step3_exit_rollback

    ロールバックは、管理プレーンのアップグレードにのみ適用されます。NSX Manager ノードは、管理プレーンのアップグレードを開始する前のバージョンに戻ります。

次のタスク