VMware SD-WAN Orchestrator は ARP (Address Resolution Protocol) タイムアウト設定をサポートします。これにより、ユーザーは ARP テーブル エントリのデフォルトのタイムアウト値をオーバーライドできます。VMware SD-WAN Orchestrator では、Stale、Dead、Cleanup の 3 つのタイプのタイムアウトを設定できます。各タイプの ARP タイムアウトのデフォルト値は Stale:2 分、Dead:25 分、Cleanup:4 時間です。

プロファイル レベルでデフォルトの ARP タイムアウト値をオーバーライドするには、次の手順を実行します。

手順

  1. SD-WAN Orchestrator から、[設定 (Configure)] > [プロファイル (Profiles)] の順に移動します。
    [設定プロファイル (Configuration Profiles)] ページが表示されます。
  2. L2 設定を行うプロファイルを選択し、[デバイス (Device)] 列の下にあるアイコンをクリックします。
    選択したプロファイルの [デバイス設定 (Device Settings)] ページが表示されます。
  3. [L2 設定 (L2 Settings)] 領域に移動し、[デフォルトの ARP タイムアウトを上書き (Override default ARP Timeouts)] チェックボックスをオンにします。
  4. 次のように、さまざまな ARP タイムアウトを時間と分で設定します。
    フィールド 説明
    ARP Stale タイムアウト

    ARP のエージが Stale 時間を超えると、その状態は「アライブ (ALIVE)」から「リフレッシュ (REFRESH)」に変わります。「リフレッシュ (REFRESH)」状態では、新しいパケットがこの ARP エントリを使用しようとすると、パケットが転送され、新しい ARP 要求も送信されます。ARP が解決されると、ARP エントリは「アライブ (ALIVE)」状態に移行します。それ以外の場合、エントリは「リフレッシュ (REFRESH)」状態のままで、トラフィックはこの状態で転送されます。

    許容値の範囲は 1 分から 23 時間 58 分です。
    ARP Dead タイムアウト

    ARP のエージが Dead 時間を超えると、その状態は「リフレッシュ (REFRESH)」から「デッド (DEAD)」に変わります。「デッド (DEAD)」状態では、新しいパケットがこの ARP エントリを使用しようとすると、パケットがドロップされ、ARP 要求も送信されます。ARP が解決されると、ARP エントリは「アライブ (ALIVE)」状態に移行し、次のデータ パケットが転送されます。ARP が解決されていない場合、ARP エントリは「デッド (DEAD)」状態のままになります。「デッド (DEAD)」状態では、トラフィックはそのポートに転送されず、失われます。

    許容値の範囲は 2 分から 23 時間 59 分です。
    ARP Cleanup タイムアウト

    ARP のエージが Cleanup 時間を超えると、そのエントリは ARP テーブルから完全に削除されます。

    許容値の範囲は 3 分から 24 時間です。
    注: ARP タイムアウト値は、分単位でのみ指定できます。
  5. [変更の保存 (Save Changes)] をクリックします。

次のタスク

Edge レベルでは、特定の Edge の L2 設定をオーバーライドできます。詳細については、Edge のレイヤー 2 設定の構成を参照してください。