Edge のループバック インターフェイスを設定するには、次の手順を実行します。

前提条件

ループバック インターフェイスを設定する前に考慮する必要があるルールと注意事項については、ループバック インターフェイス - 制限事項を参照してください。

手順

  1. エンタープライズ ポータルの [SD-WAN] サービスで、[設定 (Configure)] > [Edge (Edges)] の順に移動します。
  2. ループバック インターフェイスを設定する Edge へのリンクをクリックするか、Edge の [デバイス (Device)] 列の [表示 (View)] リンクをクリックします。選択した Edge の設定オプションが [デバイス (Device)] タブに表示されます。
  3. [接続 (Connectivity)] カテゴリまで下にスクロールし、[ループバック インターフェイス (Loopback Interfaces)] をクリックします。
  4. [+追加 (+Add)] をクリックし、[ループバックの追加 (Add Loopback)] ポップアップ ウィンドウで、次の表の説明に従って必要なループバック設定を行います。
    フィールド 説明
    インターフェイス ID (Interface ID) ループバック インターフェイスの一意の ID を入力します。ID は、Edge 内のすべてのセグメントで一意である必要があります。ゼロ (0) はサポートされないので、1 から開始する必要があります。
    セグメント (Segment) ドロップダウン リストからセグメントを選択します。ループバック インターフェイスは、選択したセグメントに属します。
    ICMP エコー応答 (ICMP Echo Response) ループバック インターフェイスが ICMP のエコー メッセージに応答できるようにするには、このチェック ボックスをオンにします。
    [IPv4 設定]
    アドレス指定のタイプ (Addressing Type) デフォルトでは、アドレス指定のタイプは [静的 (Static)] で、タイプを変更することはできません。
    IP アドレス (IP Address) ループバック インターフェイスの IPv4 アドレスを入力します。
    CIDR プレフィックス (CIDR Prefix) ループバック インターフェイスの IPv4 アドレスの CIDR プレフィックス。デフォルト値は /32 です。デフォルト値は変更できません。
    広報 (Advertise) ループバック インターフェイスをネットワーク内の他のブランチに広報するには、このチェック ボックスをオンにします。
    OSPF
    チェック ボックスをオンにして、ドロップダウン リストから OSPF エリアを選択します。ループバック インターフェイスの IP アドレスは、選択した OSPF エリアで広報されます。
    注: OSPFv2 設定は IPv4 のみをサポートします。OSPFv3 設定は IPv6 のみをサポートします。これは、5.2 リリースでのみ使用可能です。
    注: このオプションは、ループバック インターフェイス用に選択したセグメントに OSPF を設定した場合にのみ有効になります。OSPF はサブインターフェイスではサポートされません。また、非グローバル セグメントではサポートされません。

    OSPF 設定および OSPFv3 の詳細については、プロファイルの OSPF の有効化を参照してください。

    [IPv6 設定]
    アドレス指定のタイプ (Addressing Type) デフォルトでは、アドレス指定のタイプは [静的 (Static)] で、タイプを変更することはできません。
    IP アドレス (IP Address) ループバック インターフェイスの IPv6 アドレスを入力します。
    CIDR プレフィックス (CIDR Prefix) ループバック インターフェイスの IP アドレスの CIDR プレフィックス。デフォルト値は /128 です。デフォルト値は変更できません。
    注: IPv4 および IPv6 設定の [アクティブ (Active)] チェック ボックスをオンにして、インターフェイスの対応するアドレス指定のタイプを有効にできます。デフォルトでは、このオプションは IPv4 設定に対して有効になっています。
  5. [追加 (Add)] をクリックします。
  6. [変更の保存 (Save Changes)] をクリックします。

結果

ループバック インターフェイスは、 [ループバック インターフェイス (Loopback Interfaces)] 領域に一覧表示されます。

[CIDR プレフィックス (CIDR Prefix)][インターフェイス ID (Interface ID)] を除いて、アドレス リンクをクリックしてループバック インターフェイス設定をいつでも編集できます。

ループバック インターフェイスを削除すると、ループバック インターフェイスを選択したすべてのサービスの [送信元インターフェイス (Source Interface)] フィールドが [自動 (Auto)] にリセットされます。

さらに、さまざまなサービスの [送信元インターフェイス (Source Interface)][自動 (Auto)] にリセットされる次の 2 つのシナリオがあります。
  • Edge にループバック インターフェイス ID が見つからない場合。
  • 古いバージョンの API を使用して Edge を設定している場合、Edge がサービスの送信元 IP アドレスのキーを受け取らないことがあります。
任意のサービスの [送信元インターフェイス (Source Interface)] フィールドが [自動 (Auto)] に設定されている場合、Edge は、次の基準に基づいて送信元インターフェイスを選択します。
  • 広報される非 WAN インターフェイスが優先されます。
  • 広報される非 WAN インターフェイスの中で、送信元インターフェイスの選択は、ループバック インターフェイス、VLAN インターフェイス、またはルーティング インターフェイスの優先順位に基づいています。
  • 複数の同じタイプのインターフェイスが設定および広報されている場合は、インターフェイス ID が最も小さいインターフェイスが選択されます。

    たとえば、2 つのループバック インターフェイス(LO3 と LO4)、1 つの VLAN インターフェイス (VLAN2)、および 2 つのルーティング インターフェイス(GE1 および Ge2)が設定および広報され、任意のサービスの [送信元インターフェイス (Source Interface)] フィールドが [自動 (Auto)] に設定されている場合、Edge は送信元インターフェイスとして LO3 を選択します。

次のタスク

Edge のループバック インターフェイスを設定すると、次のサービスの送信元インターフェイスとしてインターフェイスを選択できます。
サービス/設定 詳細の参照先
Orchestrator 管理トラフィック (Orchestrator Management Traffic) Edge の管理トラフィックの設定
認証設定 (Authentication Settings) プロファイルの認証の設定
DNS 設定 (DNS Settings) プロファイルの DNS の設定
NetFlow 設定 (Netflow Settings) Edge の NetFlow の設定
Syslog 設定 (Syslog Settings) Edge の Syslog の設定
BGP 設定 (BGP Settings) Edge からプロファイルのアンダーレイ ネイバーへの BGP の設定
NTP 設定 (NTP Settings) Edge の NTP の設定
注:

Edge がトラフィックを送信するとき、パケット ヘッダーには選択した送信元インターフェイスの IP アドレスが含まれますが、パケットは宛先ルートに基づいて任意のインターフェイスを介して送信できます。