Gigabit Passive Optical Network (GPON) は、ファイバー分散ネットワークで受動スプリッタを使用するポイントツーマルチポイント アクセス ネットワークであり、プロバイダからの 1 本の光ファイバーを使用して複数の家庭や小規模な企業にサービスを提供します。GPON は、トリプルプレイ サービス、広帯域幅、長距離(最大 20 km)をサポートしています。
GPON には、ユーザー間で共有される 2.488 Gb/s のダウンストリーム容量と 1.244 Gbps/s のアップストリーム容量があります。暗号化は、各ユーザーのデータをプライベートかつセキュアに保つために使用されます。ほかのテクノロジーを使用してファイバーを家庭に供給することも可能ですが、一般に、GPON などの受動光ネットワーク (PON) は広範な展開のための最も強力な候補と考えられています。
GPON のサポート
- より長い転送距離:光ファイバーの転送媒体は、アクセス層で最大半径 60 km の範囲をカバーし、ツイスト ペア転送の転送距離と帯域幅の問題を解決します。
- より高い帯域幅:各 GPON ポートは、ダウンストリーム方向で 2.5 Gbit/s、アップストリーム方向で 1.25 Gbit/s の最大転送速度をサポートでき、ハイビジョン テレビ (HDTV)、中継放送 (OB) などの高帯域幅サービスの使用要件を満たします。
- フル サービスにおけるユーザー エクスペリエンスの向上:柔軟な QoS の測定では、ユーザーおよびユーザー サービスに基づくトラフィック制御をサポートし、さまざまなユーザーに対して差別化されたサービス プロビジョニングを実装します。
- 低コストでより高いリソース使用率:GPON は最大 1:128 の分割比をサポートします。CO 機器室からのフィーダー ファイバーは、最大 128 のドロップ ファイバーに分割できます。これにより、ファイバー リソースと O&M コストが節約されます。
SASE Orchestrator からの GPON ONT の設定
SD-WAN Edge 610 または SD-WAN Edge 610-LTE デバイスに対してのみ SFP GPON インターフェイスを設定するには、エンタープライズ ポータルの [SD-WAN] サービスで [設定 (Configure)] > [プロファイル/Edge (Profiles/Edges)] > [デバイス (Device)] > [接続 (Connectivity)] > [インターフェイス (Interfaces)] ページに移動します。
特定の GPON モジュールが接続されている SFP インターフェイスをクリックします。SFP が接続されると、SASE Orchestrator の [インターフェイス (Interfaces)] 領域にスロット名が SFP1 および SFP2 として表示されます。
SASE Orchestrator からプロファイル レベルで GPON ONT SFP を設定するには、次の手順を実行します。
- エンタープライズ ポータルの [SD-WAN] サービスで、[設定 (Configure)] > [プロファイル (Profiles)] > [デバイス (Device)] > [接続 (Connectivity)] > [インターフェイス (Interfaces)] に移動します。
- SFP GPON インターフェイス設定を行う Edge モデル(SD-WAN Edge 610 など)を選択して展開します。
- [インターフェイス (Interface)] 列で、設定する SFP インターフェイス リンク(SFP1 など)をクリックします。
選択した SD-WAN Edge デバイスの [インターフェイス SFP1 (Interface SFP1)] ダイアログが表示されます。
注: 次の手順では、SFP 設定のみを説明します。選択した SD-WAN Edge デバイスの他のフィールドの説明については、 プロファイルのインターフェイスの設定 セクションを参照してください。 - [インターフェイス SFP1 (Interface SFP1) ] ダイアログで GPON 設定を行う場合は、下にスクロールして、[SFP 設定 (SFP Settings)] 領域に移動します。
- [SFP モジュール (SFP Module)] ドロップダウン メニューから [GPON] を選択します。
- [GPON 設定 (DSL Settings)] 領域で、次のように設定します。
- [サブスクライバの場所 ID モード (Subscriber Location ID Mode)] - サブスクライバの場所 ID モードを入力します。サブスクライバの場所 ID は、最大 10 文字の ASCII 文字または最大 20 文字の 16 進数にすることができます。サブスクライバの場所 ID モード「ASCII 」では、最大 10 文字の ASCII 文字を使用できます。サブスクライバの場所 ID モード「HEX」では、最大 20 文字の 16 進数を使用できます。
- [サブスクライバの場所 ID (Subscriber Location ID)] - サブスクライバの場所 ID を入力します。
- [保存 (Save)] をクリックして、設定を保存します。
- Edge レベルで、SD-WAN Edge 610 または SD-WAN Edge 610-LTE デバイスの SFP インターフェイス設定を上書きするには、[設定 (Configure)] > [Edge (Edges)] > [デバイス (Device)] > [接続 (Connectivity)] > [インターフェイス (Interfaces)] ページに移動します。
GPON 設定のトラブルシューティング
GPON 診断テストは、6X0 デバイスでのみ使用できます。詳細については、https://docs.vmware.com/jp/VMware-SD-WAN/index.html で公開されている『VMware SD-WAN トラブルシューティング ガイド』を参照してください。