多くのカスタマーがワークロードをパブリック クラウド インフラストラクチャに移行し、SD-WAN をリモート サイトからパブリック クラウドに拡張して SLA(サービス レベル アグリーメント)を保証しようと取り組んでいます。VMware には複数のオプションが用意されています。分散 VMware SD-WAN Gateway を活用して、パブリック クラウドのプライベート ネットワークのための IPsec を確立したり、Virtual Edge を Google Cloud Platform (GCP) に直接デプロイしたりすることができます。

1G 未満のスループットを必要とする小規模なブランチの場合は、単一の Virtual Edge をプライベート GCP ネットワークにデプロイできます。数ギガビットのスループットを必要とする大規模なデータセンター環境の場合は、Hub クラスタリングをデプロイできます。

注: VMware SD-WAN Hub クラスタリング設計では、レイヤー 3 インスタンスを LAN 側で利用して、クラスタ内の Hub とレイヤー 3 インスタンスとの間で BGP を実行し、LAN でルートを分散します。GCP ルーターは動的ルーティング プロトコルをサポートしていないため、GCP インフラストラクチャにはサードパーティ製の仮想ルーターが必要です。

このドキュメントでは、基本的なトポロジと、GCP に仮想 SD-WAN Edge (vVCE) をデプロイするための概要レベルのワークフローについて説明します。GCP での Virtual Edge のデプロイを参照してください。

前提条件

  • GCP アカウントとログイン情報。
  • GCP ネットワークに関する十分な知識。詳細については、https://cloud.google.com/vpc/docs/overviewを参照してください。
  • SD-WAN Orchestrator のターゲットおよびログインのための管理者アカウント。

GCP マシン タイプ

VMware SD-WAN Virtual Edge のサイズを設定するときには、帯域幅のスループットとネットワーク インターフェイスの数を考慮する必要があります。必要なネットワーク インターフェイスの最小数は 3 です(GE1、GE2、GE3)。

スループット

30 Mbps

50 Mbps

100 Mbps

200 Mbps

400 Mbps

1 Gbps

vCPU 2 2 2 2 4 4
メモリ 4 GB 4 GB 4 GB 8 GB 8 GB 8 GB

マシン タイプ

vCPU 数 メモリ (Gb) 最大 NIC 数
n1-standard-4 4 15 4
n1-standard-8 8 30 8