Site Recovery Manager がリカバリを実行したら、ファイルバックを実行して、保護サイトとリカバリ サイトの元の設定をリストアできます。

理解しやすいように、復旧前からの元の保護サイトをサイト A とします。元のリカバリ サイトをサイト B とします。サイト A からサイト B への復旧後、復旧した仮想マシンは保護なしでサイト B で動作しています。

前提条件

次の条件が整っていることを確認します。

  • 計画移行または災害復旧の一環として復旧を実行していること。
  • 元の保護サイト (サイト A) は実行中であること。
  • ディザスタ リカバリを実行している場合は、元の保護サイト(サイト A)にあるホストとデータストアが再び動作しているときに、計画移行のリカバリを実行する必要があります。
  • 復旧後は再保護を実行していないこと。

手順

  1. vSphere Client で、[Site Recovery] > [Site Recovery を開く] の順にクリックします。
  2. Site Recovery の [ホーム] タブで、サイト ペアを選択し、[詳細表示] をクリックします。
  3. [リカバリ プラン] タブを選択し、リカバリ プランを右クリックして、[再保護] を選択します。
  4. チェック ボックスを選択して、再保護操作の取り消しができないことを理解していることを確認し、[強制クリーンアップ] を有効にするかどうかを決定して [次へ] をクリックします。
    [強制クリーンアップ] は、再保護を一度実行した後にエラーが発生した場合にのみ使用可能です。このオプションを有効にすると、エラーを無視して仮想マシンが強制的に削除され、リカバリ プランが準備状態に戻ります。
  5. 再保護情報を確認し、[終了] をクリックします。
  6. リカバリ プランを選択し、[リカバリ手順] をクリックして、再保護操作を完了するまで監視します。
  7. (オプション) 必要に応じて、エラーが発生しない状態で終了するまで再保護を再実行します。
    再保護操作の終了時に、 Site Recovery Manager はレプリケーションを反転したため、元のリカバリ サイト(サイト B) が保護サイトになっています。
  8. (オプション) テストが完了したら、リカバリ プランを右クリックし、[クリーンアップ] を選択してリカバリ プランをクリーンアップします。
  9. リカバリ プランを右クリックして [実行] を選択し、計画移行どおりにリカバリ プランを実行します。
  10. リカバリ プランを選択し、[リカバリ手順] をクリックして、計画移行を完了するまで監視します。
    計画移行では、新しい保護サイト(サイト B)で仮想マシンをシャットダウンし、新しいリカバリ サイト(サイト A)で仮想マシンを起動します。必要に応じて、エラーのない状態で終了するまで計画移行を再実行します。
    計画移行が完了すると、仮想マシンは元の保護サイト (サイト A) で実行されますが、仮想マシンは保護されません。元のリカバリ サイト(サイト B)の仮想マシンはパワー オフされます。
  11. リカバリ プランを右クリックして [再保護] を選択し、ウィザードの手順にしたがって、2 回目の再保護操作を実行します。
    再保護を再実行すると、復旧前の元の方向で保護が再確立されます。

結果

保護サイトおよびリカバリ サイトが復旧前の元の構成に戻りました。保護サイトはサイト A、リカバリ サイトはサイト B になっています。