復旧後に、保護サイトと復旧サイトの元の構成をリストアするために、フェイルバックとして知られる一連のオプションの手順を実行できます。

計画移行または災害復旧の後で、前の復旧サイトが保護サイトになります。復旧の直後、新しい保護サイトには復旧する復旧サイトがありません。再保護を実行すると、新しい保護サイトは元の保護サイトによって保護され、元の保護の方向が反転されます。再保護の詳細については、復旧後の仮想マシンの再保護 を参照してください。

保護サイトとリカバリ サイトの構成をリカバリ前の初期構成にリストアするには、フェイルバックを実行します。

フェイルバックを実行するには、再保護と計画移行の一連の操作を実行します。

  1. 再保護を実行します。復旧サイトが保護サイトとなります。前の保護サイトが復旧サイトとなります。
  2. 保護サイトの仮想マシンをシャットダウンし、リカバリ サイトの仮想マシンを起動するには、計画移行を実行します。仮想マシンの可用性を維持するために、計画移行を開始する前にテストを実行できます。テストでエラーが特定されれば、計画移行の実施前に問題を解決できます。
  3. 2 回目の再保護を実施し、保護サイトおよび復旧サイトを復旧前の元の構成に戻します。

フェイルバックを構成して実行できるのは、インシデント後にオンラインに戻した後元の保護サイトにサービスをリストアする準備ができたときです。

フェイルバック操作の実行

最初は A が保護サイトで B が復旧サイトだとします。復旧が実行されると、サイト A がサイト B に移行されます。サイト A を保護サイトとしてリストアするには、フェイルバックを実行します。
  1. 仮想マシンをサイト A からサイト B に複製します。
  2. 再保護を実行します。前の復旧サイトである サイト B が保護サイトとなります。Site Recovery Manager は、保護情報を使用してサイト B の保護を確立します。サイト A がリカバリ サイトとなります。
  3. サイト B で保護された仮想マシンをサイト A にリカバリするには、計画移行を実行します。
  4. 2 度目の再保護を実行します。サイト A が保護サイトとなりサイト B が復旧サイトとなります。
図 1. Site Recovery Manager フェイルバック プロセス
SRM フェイルバック プロセス