DR IP Customizer ツールを使用して、Site Recovery Manager が保護する複数の仮想マシンの IP プロパティをカスタマイズできます。
注:
Site Recovery Manager のこのリリースでは、DR IP Customizer ツールを使用するのと同様に、サブネットレベル IP マッピング ルールを定義して、仮想マシンの IP 設定をカスタマイズすることができます。サブネットレベル IP マッピング ルールを DR IP Customizer と組み合わせて使用できます。サブネットレベル IP マッピング ルールと DR IP Customizer を一緒に使用する方法については、
複数の仮想マシンの IP プロパティのカスタマイズを参照してください。
前提条件
- 環境内の vCenter Server インスタンスにアクセスできるコンピュータ上で DR IP Customizer ツールを使用します。
- Windows 版 Site Recovery Manager を使用している場合、DR IP Customizer ツールを実行するのに使用しているユーザー アカウントには、少なくとも Site Recovery Manager リカバリ プラン管理者ロールが必要です。
- Site Recovery Manager Virtual Appliance を使用している場合は、管理者ユーザーで SSH に接続する必要があります。
手順
- Site Recovery Manager Server ホストにログインして、コマンド シェルを開きます。
- 作業ディレクトリを次のディレクトリに変更します。
- Windows の場合:C:\Program Files\VMware\VMware vCenter Site Recovery Manager\bin
- Linux の場合:/opt/vmware/srm/bin/
- dr-ip-customizer コマンドを実行し、保護された仮想マシンの情報を含むコンマで区切られた値(CSV)ファイルを生成します。
- 単一の vCenter Server インスタンスが配置された Platform Services Controller を使用している場合
Windows の場合は、次のコマンドを実行します。
dr-ip-customizer.exe --cfg "SRM_install_dir\config\vmware-dr.xml"
--cmd generate --out "path_to_CSV_file.csv"
--uri "https://Platform_Services_Controller_address[:port]/lookupservice/sdk"
Linux の場合は、次のコマンドを実行します。
/opt/vmware/srm/bin/dr-ip-customizer --cfg "/opt/vmware/srm/conf/vmware-dr.xml"
--cmd generate --out "/home/admin/output.csv"
--uri "https://Platform_Services_Controller_address[:port]/lookupservice/sdk"
この例では、dr-ip-customizer で Site Recovery Manager Server の vmware-dr.xml ファイルを指定し、https://Platform_Services_Controller_address で Platform Services Controller に関連付けられた vCenter Server インスタンスに CSV ファイルを生成しています。
- 複数の vCenter Server インスタンスがある Platform Services Controller の場合には、--vcid パラメータに vCenter Server ID を指定する必要があります。--vcid を指定しない場合、または不正な ID を提供した場合には、ツールにはすべての使用可能な vCenter Server インスタンスがリストされます。
Windows の場合は、次のコマンドを実行します。
dr-ip-customizer.exe --cfg "SRM_install_dir\config\vmware-dr.xml"
--cmd generate --out "path_to_CSV_file.csv"
--uri "https://Platform_Services_Controller_address[:port]/lookupservice/sdk"
--vcid vCenter_Server_ID
Linux の場合は、次のコマンドを実行します。
/opt/vmware/srm/bin/dr-ip-customizer --cfg "/opt/vmware/srm/conf/vmware-dr.xml"
--cmd generate --out "/home/admin/output.csv"
--uri "https://Platform_Services_Controller_address[:port]/lookupservice/sdk"
--vcid vCenter_Server_ID
この例では、dr-ip-customizer で Site Recovery Manager Server の vmware-dr.xml ファイルを指定し、ID が vCenter_Server_ID の vCenter Server インスタンスに CSV ファイルを生成しています。
注:
vCenter Server ID は
vCenter Server の名前とは同じではありません。
- (必須) vCenter Server サムプリントを確認し、y と入力してこの vCenter Server インスタンスが信頼できるものであると確定します。
--ignore-thumbprint オプションを指定している場合は、サムプリントを確認するプロンプトは表示されません。
- vCenter Server インスタンスのログイン認証情報を入力します。
再度、
vCenter Server インスタンスが信頼できるかどうか確認するよう求めるプロンプトが表示される場合があります。
- 生成された CSV ファイルを編集して、復旧プランの仮想マシンの IP プロパティをカスタマイズします。
スプレッド シート アプリケーションを使用して CSV ファイルを編集することができます。変更した CSV ファイルを新しい名前で保存します。
- dr-ip-customizer を実行して、変更した CSV ファイルからカスタマイズした IP プロパティを適用します。
DR IP Customizer ツールを保護サイトかリカバリ サイトのいずれかで実行できます。保護された仮想マシンの仮想マシン ID は、サイトごとに異なるため、DR IP Customizer ツールを実行して CSV ファイルを生成するときにどのサイトを使用したとしても、設定の適用時に再度 DR IP Customizer を実行するときには、生成時と同じサイトを使用する必要があります。
- 単一の vCenter Server インスタンスが配置された Platform Services Controller を使用している場合
Windows の場合は、次のコマンドを実行します。
dr-ip-customizer.exe --cfg "SRM_install_dir\config\vmware-dr.xml"
--cmd apply --csv "path_to_CSV_file.csv"
--uri "https://Platform_Services_Controller_address[:port]/lookupservice/sdk"
Linux の場合は、次のコマンドを実行します。
/opt/vmware/srm/bin/dr-ip-customizer --cfg "/opt/vmware/srm/conf/vmware-dr.xml"
--cmd apply --csv "/home/admin/output.csv"
--uri "https://Platform_Services_Controller_address[:port]/lookupservice/sdk"
この例では、dr-ip-customizer で Site Recovery Manager Server の vmware-dr.xml ファイルを指定し、https://Platform_Services_Controller_address で Platform Services Controller に関連付けられた vCenter Server に CSV ファイルでカスタマイズを適用しています。
- 複数の vCenter Server インスタンスがある Platform Services Controller の場合には、--vcid パラメータに vCenter Server ID を指定する必要があります。
Windows の場合は、次のコマンドを実行します。
dr-ip-customizer.exe --cfg "SRM_install_dir\config\vmware-dr.xml"
--cmd apply --csv "path_to_CSV_file.csv"
--uri "https://Platform_Services_Controller_address[:port]/lookupservice/sdk"
--vcid vCenter_Server_ID
Linux の場合は、次のコマンドを実行します。
/opt/vmware/srm/bin/dr-ip-customizer --cfg "/opt/vmware/srm/conf/vmware-dr.xml"
--cmd apply --csv "/home/admin/output.csv"
--uri "https://Platform_Services_Controller_address[:port]/lookupservice/sdk"
--vcid vCenter_Server_ID
この例では、dr-ip-customizer で Site Recovery Manager Server の vmware-dr.xml ファイルを指定し、ID が vCenter_Server_ID の vCenter Server インスタンスに CSV ファイルでカスタマイズを適用しています。
結果
指定したカスタマイズは、復旧時に CSV ファイルに指定してあるすべての仮想マシンに適用されます復旧プランのプロパティを編集するときに、それらのマシンの IP 設定を個別に構成する必要はありません。