Tanzu Kubernetes Grid (TKG) は、単一ノード クラスタをサポートします。単一ノード クラスタは、ホストされたワークロードが、単一の ESXi ホスト上で制御プレーン インフラストラクチャと一緒に実行されるワークロード クラスタです。
単一ノード クラスタの占有量をさらに最小限に抑えるには、tiny
Tanzu Kubernetes リリース (TKr) から作成します。これは、基本 OS に Photon または Ubuntu の Tiny OVA を持っています。このようなクラスタは、「最小」単一ノード クラスタと呼ばれます。
単一ノード クラスタは、vSphere で実行され、スタンドアローン管理クラスタによって展開されるクラスベースのワークロード クラスタです。
単一ノード クラスタは、Telco Cloud Automation (TCA) で完全にサポートされています。
注Tanzu Mission Control (TMC) を使用して単一ノード クラスタを作成および管理することはできませんが、この機能は TMC の今後のリリースで計画されています。
単一ノード クラスタのユースケースは次のとおりです。
単一ノード クラスタは、次の環境およびコンポーネントでサポートされます。
カテゴリ | サポートされているオプション |
---|---|
インフラストラクチャ | vSphere 7、vSphere 8 |
ノードの OS | Ubuntu 20.04、Photon 3 |
ノード サイズ | small |
パッケージ | Cert Manager、Fluent Bit、Multus、Prometheus、Whereabouts |
制御プレーン エンドポイント プロバイダ | Kube-Vip* |
ワークロード ロード バランサ | Kube-Vip* |
ワークロード クラスタ タイプ | クラスベース |
CNI | Antrea、Calico |
接続モード | オンライン、インターネット制限 |
*TKG v2.3 の単一ノード クラスタでは、NSX Advanced Load Balancer (ALB) はサポートされていません。
kubectl
占有量を最小限に抑えるため、tiny
Tanzu Kubernetes リリース (TKr) を使用する単一ノード ワークロード クラスタを vSphere に作成するには、次の手順を実行します。
OVA を準備します。
VMware Customer Connect にアクセスし、VMware Customer Connect の認証情報を使用してログインします。
Tiny TKG OVA で、単一ノード クラスタに使用する Tiny OVA をダウンロードします。
Photon v3 Kubernetes v1.26.8 Tiny OVA
Ubuntu 2004 Kubernetes v1.26.8 Tiny OVA
「基本イメージ テンプレートの vSphere へのインポート」で説明されているように、Tiny OVA を vSphere 環境にインポートして、仮想マシン テンプレートに変換します。
単一ノード ワークロード クラスタを作成します。
注最小の単一ノード クラスタを作成するには、kubernetes スタイルのオブジェクト仕様を使用して
tanzu cluster create
コマンドを実行する必要があります。フラット クラスタ構成ファイルから開始する場合は、「クラスベースのクラスタを作成する」で説明されている 2 段階のプロセスに従ってオブジェクト仕様を生成し、以下で説明するように編集してから、tanzu cluster create
を再度実行してクラスタを作成する必要があります。
この例で設定するように、環境変数を設定します。
export CLUSTER_NAME='workload-snc'
export CLUSTER_NAMESPACE='default'
export CLUSTER_CIDR='100.96.0.0/11'
export SERVICE_CIDR='100.64.0.0/13'
export VSPHERE_CONTROL_PLANE_ENDPOINT=10.185.11.134
export VSPHERE_SERVER=10.185.12.154
export VSPHERE_USERNAME='[email protected]'
export VSPHERE_PASSWORD=<encoded:QWRtaW4hMjM=>
export VSPHERE_DATACENTER='/dc0'
export VSPHERE_DATASTORE='/dc0/datastore/sharedVmfs-0'
export VSPHERE_FOLDER='/dc0/vm'
export VSPHERE_NETWORK='/dc0/network/VM Network'
export VSPHERE_RESOURCE_POOL='/dc0/host/cluster0/Resources'
export VSPHERE_SSH_AUTHORIZED_KEY=ssh-rsa AAAAB3[...]tyaw== [email protected]
export VSPHERE_TLS_THUMBPRINT=47:F5:83:8E:5D:36:[...]:72:5A:89:7D:29:E5:DA
export VSPHERE_CONTROL_PLANE_NUM_CPUS='2'
export VSPHERE_CONTROL_PLANE_MEM_MIB='4096'
export VSPHERE_CONTROL_PLANE_DISK_GIB='20'
export TKG_CUSTOM_IMAGE_REPOSITORY='projects.registry.vmware.com/tkg'
export OS_NAME='photon'
export TKG_CUSTOM_IMAGE_REPOSITORY_CA_CERTIFICATE="LS0tL[...]0tLQo="
上記の変数を参照する Cluster
および Secret
のオブジェクト仕様を使用して、マニフェスト vsphere-snc.yaml
を作成します。
apiVersion: cluster.x-k8s.io/v1beta1
kind: Cluster
metadata:
annotations:
tkg.tanzu.vmware.com/cluster-controlplane-endpoint: ${VSPHERE_CONTROL_PLANE_ENDPOINT}
run.tanzu.vmware.com/resolve-tkr: 'tkr.tanzu.vmware.com/tiny'
labels:
tkg.tanzu.vmware.com/cluster-name: ${CLUSTER_NAME}
name: ${CLUSTER_NAME}
namespace: ${CLUSTER_NAMESPACE}
spec:
clusterNetwork:
pods:
cidrBlocks:
- ${CLUSTER_CIDR}
services:
cidrBlocks:
- ${SERVICE_CIDR}
topology:
class: tkg-vsphere-default-v1.1.0
controlPlane:
metadata:
annotations:
run.tanzu.vmware.com/resolve-os-image: image-type=ova,os-name=${OS_NAME}
replicas: 1
variables:
- name: controlPlaneTaint
value: false
- name: auditLogging
value:
enabled: false
- name: apiServerEndpoint
value: ${VSPHERE_CONTROL_PLANE_ENDPOINT}
- name: aviAPIServerHAProvider
value: false
- name: imageRepository
value:
host: ${TKG_CUSTOM_IMAGE_REPOSITORY}
- name: trust
value:
additionalTrustedCAs:
- data: ${TKG_CUSTOM_IMAGE_REPOSITORY_CA_CERTIFICATE}
name: imageRepository
- name: vcenter
value:
cloneMode: fullClone
datacenter: ${VSPHERE_DATACENTER}
datastore: ${VSPHERE_DATASTORE}
folder: ${VSPHERE_FOLDER}
network: ${VSPHERE_NETWORK}
resourcePool: ${VSPHERE_RESOURCE_POOL}
server: ${VSPHERE_SERVER}
storagePolicyID: ""
tlsThumbprint: ${VSPHERE_TLS_THUMBPRINT}
- name: user
value:
sshAuthorizedKeys:
- ${VSPHERE_SSH_AUTHORIZED_KEY}
- name: controlPlane
value:
machine:
diskGiB: ${VSPHERE_CONTROL_PLANE_DISK_GIB}
memoryMiB: ${VSPHERE_CONTROL_PLANE_MEM_MIB}
numCPUs: ${VSPHERE_CONTROL_PLANE_NUM_CPUS}
version: v1.26.8+vmware.1-tiny.2
---
apiVersion: v1
kind: Secret
metadata:
name: ${CLUSTER_NAME}
namespace: ${CLUSTER_NAMESPACE}
stringData:
password: ${VSPHERE_PASSWORD}
username: ${VSPHERE_USERNAME}
EOF
次の点に注意してください。
run.tanzu.vmware.com/resolve-tkr
の metadata.annotations
設定controlPlaneTaint
の topology.variables
設定topology.workers
ブロックはなく、topology.controlPlane
のみです。topology.version
は、v2.3.1 の場合 v1.26.5+vmware.1-tiny.2
、v2.2.0 の場合 v1.25.7+vmware.1-tiny.1
、v2.1.1 の場合 v1.24.10+vmware.1-tiny.1
、v2.1.0 の場合 v1.24.9+vmware.1-tiny.2
である必要があります。(オプション)デフォルトの Antrea CNI ではなく Calico を CNI として使用するようにクラスタを構成するには、「スーパーバイザーまたは単一ノードのクラスベースのワークロード クラスタの Calico CNI」にある、単一ノード クラスタ向けの手順に従ってください。
Cluster
オブジェクト マニフェストを適用します。
tanzu cluster create -f vsphere-snc.yaml
標準の Photon または Ubuntu TKr を使用する vSphere に単一ノード ワークロード クラスタを作成するには、次の手順を実行します。
「スタンドアローン管理クラスタを使用する vSphere の構成ファイル」の説明に従って、ワークロード クラスタのフラット構成ファイルを作成します。
「オブジェクト仕様の作成」で説明されているように、--dry-run
フラグを使用して tanzu cluster create
を実行し、フラット構成ファイルを Kubernetes スタイルの Cluster
オブジェクト仕様に変換します。
次の設定を含めるように Cluster
オブジェクト仕様を編集します。
topology.controlPlane
を次のようにします。
replicas: 1
topology.workers
ブロックがある場合は削除します。
topology.variables
を次のようにします。
- name: controlPlaneTaint
value: false
「オブジェクト仕様からのクラスベースのクラスタの作成」で説明されているように、変更した Cluster
オブジェクト仕様を使用して、tanzu cluster create
を実行します。