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CEIP への参加の管理

VMware のカスタマー エクスペリエンス向上プログラム (CEIP) は、ユーザーの製品の使用方法に関する情報を収集する任意のプログラムです。

収集されるデータには、デバイス識別子とユーザーを識別する情報が含まれることがあります。このデータは、VMware が製品とサービスの診断と向上、製品の問題の修正、プロアクティブなテクニカル サポートの提供、および製品の最適な展開と使用方法についてのアドバイスの提供をできるようにするために収集されます。データはオープン ソース Sonobuoy ライブラリを使用して収集されます。

インストーラ インターフェイスまたは CLI を使用して管理クラスタを展開する場合、オプトアウトするオプションを指定しない限り、VMware カスタマー エクスペリエンス向上プログラム (CEIP) への参加はデフォルトで有効になります。プログラムにオプトインしたままにすると、管理クラスタは定期的にデータを VMware に送信します。このデータは、VMware が製品とサービスの診断と向上、製品の問題の修正、プロアクティブなテクニカル サポートの提供、および製品の最適な展開と使用方法についてのアドバイスの提供をできるようにするために収集されます。

CEIP にオプトインすると、管理クラスタは次の情報を VMware に送信します。

  • 展開するワークロード クラスタの数。
  • 使用するインフラストラクチャ、ネットワーク、およびストレージ プロバイダ。
  • tanzu CLI が cluster createcluster deletecluster scalecluster upgrade などの基本的な操作を実行するのにかかった時間。
  • 実装する Tanzu Kubernetes Grid パッケージ。
  • クラスタの展開に使用するプラン、および制御プレーンおよびワーカー ノードの数と構成。
  • 使用する Tanzu Kubernetes Grid および Kubernetes のバージョン。
  • クラスタが実行するワークロードのタイプとサイズ、およびその存続期間。
  • Tanzu Kubernetes Grid を vSphere with Tanzu、Tanzu Mission Control、または VMware Aria Operations for Applications と統合するかどうか。
  • Tanzu Kubernetes Grid の使用時に発生する問題、エラー、および障害の性質。これは Tanzu Kubernetes Grid のどの領域をより堅牢にする必要があるかを特定するのに役立ちます。

VMware CEIP のオプトインまたはオプトアウト

管理クラスタを展開したときに CEIP からオプトアウトし、その後オプトインする場合、またはオプトインしてからオプトアウトする場合は、展開後に CEIP 参加設定を変更できます。

CEIP は、管理クラスタで cronjob として実行されます。ワークロード クラスタでは実行されません。cronjob は、vmware-system-telemetry 名前空間にある configmap vmware-telemetry-cluster-ceip をチェックして、データを収集するかどうかを判断します。

CEIP ステータスの表示

管理クラスタの現在の CEIP ステータスを表示するには、次の手順を実行します。

  1. 管理クラスタをターゲットとする kubeconfig を環境変数 KUBECONFIG にエクスポートします。

    export KUBECONFIG=~/.kube/config
    
  2. tanzu telemetry participation status コマンドを実行して、現在の管理クラスタの CEIP ステータスを確認します。次に例を示します。

    tanzu telemetry participation status
    
    - ceip: |
        level: disabled
      shared_identifiers: ...
    

    出力の ceip.level リストは CEIP ステータスを示します。

    • standard、またはステータスがリストされていない:管理クラスタで CEIP 参加が有効になっており、テレメトリ データが送信されます。これがデフォルトの動作です。
    • disabled:CEIP への参加は無効になっています。

CEIP へのオプトイン

現在 CEIP への参加が無効になっている管理クラスタで参加を有効にするには、次の手順を実行します。

  1. tanzu telemetry participation update --CEIP-opt-in コマンドを実行します。

    tanzu telemetry participation update --CEIP-opt-in
    
  2. CEIP 参加が現在アクティブであることを確認するには、tanzu telemetry participation status を再度実行します。

    ステータスは standard になっているはずです。

    - ceip: |
        level: standard
      shared_identifiers: ...
    

    また、CEIP cronjob が実行されていることを確認するには、kubectl コンテキストを管理クラスタに設定し、kubectl get cronjobs -A を実行します。例:

    kubectl config use-context my-aws-mgmt-cluster-admin@my-aws-mgmt-cluster
    
    kubectl get cronjobs -A
    

    出力には、tkg-telemetry ジョブが実行されていることが示されます。

    NAMESPACE              NAME            SCHEDULE      SUSPEND   ACTIVE   LAST SCHEDULE   AGE
    tkg-system-telemetry   tkg-telemetry   0 */6 * * *   False     0        <none>          18s
    

CEIP のオプトアウト

現在 CEIP への参加が有効になっている管理クラスタで参加を無効にするには、次の手順を実行します。

  1. tanzu telemetry participation update --CEIP-opt-out コマンドを実行します。

    tanzu telemetry participation update --CEIP-opt-out
    
  2. CEIP への参加が現在無効になっていることを確認するには、tanzu telemetry participation status を再度実行します。

    ステータスは disabled になっているはずです。

    - ceip: |
        level: disabled
      shared_identifiers: ...
    

    CEIP を無効にしても、管理クラスタから cron ジョブは削除されません。cron ジョブは、CEIP が無効であるか有効であるかを確認します。ジョブは、テレメトリを収集していないかどうかをログに記録する必要があります。cron ジョブがテレメトリを送信しているかどうかを確認するには、テレメトリの cron ジョブによって作成されたポッドのログを確認する必要があります。

次のコマンドを実行して、テレメトリ名前空間内のすべてのポッドを表示します。

kubectl get pods -n tkg-system-telemetry

出力は次のようになります。

NAME                             READY   STATUS      RESTARTS   AGE
tkg-telemetry-1657519200-l8k9x   0/1     Completed   0          14h
tkg-telemetry-1657540800-j4dzw   0/1     Completed   0          8h
tkg-telemetry-1657562400-pj826   0/1     Completed   0          125m

次のコマンドを使用して、完了した最新のポッドを選択し、そのログを確認します。

kubectl logs pods/tkg-telemetry-1657562400-pj826 -n tkg-system-telemetry

ログには、データが収集されなかったことを示す次の行が含まれている必要があります。

2022-07-11T16:01:52.686-0400  INFO  CEIP.config vmware/ceip_validator.go:77  loaded config  {"cluster[level]": "disabled"}
2022-07-11T16:01:52.686-0400  INFO  tkg-telemetry/main.go:57  cluster is opted out of telemetry, aborting collection

テレメトリ プロファイルへのエンタイトルメント アカウント番号と環境タイプの追加

プラットフォーム オペレータは、Tanzu CLI を使用して、エンタイトルメント アカウント番号 (EAN) と環境タイプをテレメトリ プロファイルに追加できます。

EAN は、アカウントに関連付けられた一意の 9 桁の番号です。テレメトリ プロファイルに EAN を追加すると、CEIP によって収集されたすべての情報をそのアカウントに関連付けることができ、アカウント チームはアカウントのレポートを作成できるようになります。

VMware では、すべての製品およびサポートのやり取りに EAN を使用することを推奨しています。EAN を指定しない場合は、やり取りの際に新しい EAN が作成される場合があります。

テレメトリ プロファイルに EAN と環境タイプを追加するには:

  1. エンタイトルメント アカウント番号の特定

  2. 管理クラスタの更新

エンタイトルメント アカウント番号の特定

EAN が不明な場合は、次のいずれかの方法を使用して検索します。

Customer Connect から EAN を検索する

Web ブラウザで、VMware Customer Connect に移動してログインします。新規ユーザーの場合は、登録して Customer Connect プロファイルを作成します。Customer Connect プロファイルの作成の詳細については、VMware ナレッジベースの「Customer Connect プロファイルの作成方法」を参照してください。

次のいずれかの方法で、Customer Connect から EAN を検索します。

  • アカウント サマリから:

    1. ホーム ページで、「アカウントの管理」クイック リンクをクリックします。Web サイト:customerconnect.vmware.com の [アカウントの管理 (Manage Accounts)] クイック リンク ボタン

    2. [アカウント] > [アカウント サマリ] を選択します。

    3. [アカウントのサマリ] ページで、アカウントを見つけ、EAN を記録します。Web サイト:customerconnect.vmware.com の [アカウントの管理 (Manage Accounts)] クイック リンク ボタン

  • ライセンス キーから:

    1. 上部のメニュー バーで、[アカウント] > [ライセンス キー] をクリックします。Web サイト:customerconnect.vmware.com の [ライセンスの管理 (Manage License)] へのメニュー パス

    2. [ライセンス キー] ページで、アカウントを見つけ、EAN を記録します。Web サイト:customerconnect.vmware.com の [ライセンス キー (License Keys)] ページ

Partner Connect ポータルから EAN を検索する

Partner Connect から EAN を検索します。

  1. Web ブラウザで、VMware パートナー ポータルに移動し、ログインします。

    Web サイト:VMware Partner Connect の [ログイン] ページ

    新しいユーザーの場合は、Partner Connect に登録します。登録の詳細については、VMware ナレッジベースの「Partner Connect への登録方法」を参照してください。

  2. 上部のメニュー バーで、[インセンティブ (Incentives)] > [Advantage Plus] をクリックし、[エンタイトルメント アカウント ルックアップ (Entitlement Account Lookup)] を選択します。Web サイト:Partner Connect のエンタイトルメント アカウント ルックアップへのメニュー パス

  3. [ユーザー名 (Customer Name)][国 (Country)] フィールドを更新し、[検索 (Search)] をクリックします。検索結果からアカウントを見つけ、EAN を記録します。Web サイト:Partner Conncect の EA ルックアップ検索ページ

管理クラスタの更新

テレメトリ プロファイルに EAN と環境タイプを追加し、CEIP ステータスを確認します。

  1. テレメトリ プロファイルに EAN と環境タイプを追加するには、次の手順を実行します。

    tanzu telemetry metadata update --entitlement-account-number "MY-EAN" --env-is-prod true
    

    ここで、

    • MY-EAN はエンタイトルメント アカウント番号です。
  2. EAN が追加されたことを確認するには、以下を実行します。

    tanzu telemetry metadata status
    
  3. このコマンドの出力が CEIP ステータスを standard として示していること、および EAN が shared_identifiers の下に表示されていることを確認します。

    - ceip: |
        level: standard
      shared_identifiers: |
        ...
        customer_entitlement_account_number: <MY-EAN>
        env_is_prod: "true"
    
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