InventoryName パラメータは、インベントリ追跡ユーティリティがパッケージの識別に使用する文字列です。このパラメータにより、アプリケーションのキャプチャ プロセスでプロジェクト フォルダとサンドボックスのデフォルト名が決まります。

アプリケーションのキャプチャ プロセスでは、次のいずれかの場所で作成された新しい文字列に基づいて、 InventoryName パラメータのデフォルト値が設定されます。
  • HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Uninstall
  • HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Uninstall

thinreg.exe ユーティリティおよび ThinApp の MSI ファイルは、インベントリ名を参照して、コントロール パネルの [プログラムの追加と削除] ウィンドウに表示する製品名を決定します。たとえば、インベントリ名が SuperApp で、MSI ファイルをインストールするか、thinreg.exe ユーティリティを使用してパッケージを登録すると、[プログラムの追加と削除] ウィンドウに、インストールされているアプリケーションが SuperApp(VMware ThinApp) 文字列とともに表示されます。ThinApp は、インベントリのスキャン中に仮想化されたアプリケーションを識別するために VMware ThinApp をインベントリ名に追加します。

同じアプリケーションの異なる複数のバージョンで同じインベントリ名を使用して、[プログラムの追加と削除] ウィンドウには必ず最新のバージョンのみが表示されるようにすることができます。これらのアプリケーションは [プログラムの追加と削除] ウィンドウで相互に上書きされ、ユーザーが登録済みのすべてのパッケージをアンインストールすることが防止されます。複数のバージョンをアンインストールするには、バージョンごとに異なるインベントリ名を使用します。たとえば、インベントリ名として、単に Microsoft Office とするのではなく、Microsoft Office 2003 および Microsoft Office 2007 を使用します。同じ環境で異なるバージョンの仮想アプリケーションを維持している場合、SandboxName パラメータを変更して、新しいバージョンが別のサンドボックス内のユーザー設定を隔離するようにすることができます。

他のアプリケーションを含んでいるパッケージがある場合は、パッケージの実際のコンテンツを反映するように、インベントリ名を手動で更新することができます。たとえば、SuperApp アプリケーションをキャプチャし、パッケージに Java Runtime が含まれている場合、InventoryName 値は SuperApp ではなく Java Runtime Environment 1.5 として表示される可能性があります。[プログラムの追加と削除] ウィンドウには、パッケージ内にインストールされている最初のアプリケーションが表示されます。

InventoryName パラメータの変更

InventoryName パラメータは、Microsoft Office 2003 に変更することができます。

[BuildOptions]
InventoryName=Microsoft Office 2003