RemoveSandboxOnExit パラメータにより、最後の子プロセスが終了した時点でサンドボックスが削除され、アプリケーションがリセットされます。

ThinApp は、アプリケーションによるレジストリとファイル システムの各場所への変更すべてを、隔離モード WriteCopy または Full を使用してサンドボックスに保存します。ThinApp では、アプリケーションが何度実行されても、一貫する設定を維持した RemoveSandboxOnExit パラメータの初期値がサンドボックス ディレクトリに設定されます。

アプリケーションで子プロセスが生成された場合、ThinApp ではすべての子プロセスが終了するまで、サンドボックスを削除することはありません。アプリケーションは、子プロセスをそのまま残すように設計されている場合があります。これが原因でクリーンアップ操作がブロックされることがあります。たとえば、Microsoft Office 2003 では ctfmon.exe プロセスがそのまま保持されます。この場合は、スクリプトを使用して ctfmon.exe プロセスとその子プロセスを終了し、強制的にクリーンアップ操作を実行することができます。

RemoveSandboxOnExit スクリプトの API 関数を使用して、子プロセスの終了時にサンドボックスを削除するかどうかは、実行時に決定することができます。

RemoveSandboxOnExit パラメータの変更

複数のユーザーが同じユーザー名で 1 つのアプリケーションを共有している場合は、RemoveSandboxOnExit を変更してサンドボックスの削除を指定しておけば、サンドボックスが消去されるため、前のユーザーのレジストリやファイル システムの変更との混乱を避けることができます。

[BuildOptions]
RemoveSandboxOnExit=1