パッケージが Program Files などのアクセス可能な場所に置かれている場合、管理者は、thinreg /a パラメータを使用して、すべてのユーザーについてアプリケーション パッケージの登録を行うことができます。

thinreg.exe パラメータ リファレンス

/a パラメータを使用するコマンドではいずれも管理者権限が必要になります。パッケージが /a に登録されている場合、パッケージの登録を解除するときには、同じパラメータを使用しなければなりません。

表 1. thinreg.exe パラメータ リファレンス
パラメータ 目的 使用例
/a /allusers

すべてのユーザーに対してパッケージを登録します。

承認されていないユーザーがアプリケーションの実行を試みると、アプリケーションを実行できないことを示すメッセージが表示されます。

thinreg.exe /a "\\<server>\<share>\Microsoft Office 2007 Word.exe"
/q /quiet 認識されないコマンドライン パラメータに対するエラー メッセージが表示されないようにします。 thinreg.exe /q <unknown_option>
/u/unregister/uninstall

パッケージの登録を解除します。

[プログラムの追加と削除] コントロール パネルからアプリケーションを削除します。

現在のユーザーの Microsoft Word の登録を解除します。

thinreg.exe /u "\\<server>\<share>\Microsoft Office 2007 Word.exe"

現在のユーザーのすべての Microsoft Office アプリケーションを登録解除し、[プログラムの追加と削除] エントリを削除します。

thinreg.exe /u "\\server\share\Microsoft Office *.exe"

/a パラメータを使用してパッケージを登録した場合、パッケージの登録を解除するときは、 /a パラメータを使用する必要があります。

thinreg.exe /u /a *.exe

/r、/reregister

パッケージを登録します。

一般的な状況では、thinreg.exe ユーティリティにより、パッケージがすでに登録されているかどうかを確認した後、スキップすることができます。/r オプションを指定すると、thinreg.exe ユーティリティが強制的にパッケージを再登録します。

thinreg.exe /r "\\<server>\<share>\Microsoft Office 2007 Word.exe"

/a パラメータを使用してパッケージを登録した場合は、パッケージを再登録するときにも /a を使用する必要があります。

thinreg.exe /r /a *.exe

/k/keepunauthorized/keep

アプリケーション パッケージへのアクセスが許可されなくなった後も、登録情報の削除を防止します。

このオプションを指定しない場合、パッケージへのアクセスが許可されなくなったことがわかった後、thinreg.exe ユーティリティにより当該のパッケージに関する登録情報が削除されます。

ThinApp では、Package.ini ファイルの PermittedGroups パラメータに認証情報が保存されます。

thinreg.exe /k "\\<server>\<share>\Microsoft Office 2007 Word.exe"

/noarp

[プログラムの追加と削除] コントロール パネルにエントリが作成されないようにします。

thinreg.exe /q /noarp "\\<server>\<share>\Microsoft Office 2007 Word.exe"
/norelaunch

昇格権限がなくても Microsoft Vista 上で thinreg.exe ユーティリティを起動します。標準ユーザーは、ユーザー アカウント制御 (UAC) ポップアップ ウィンドウを使用せずにユーティリティを起動できます。

thinreg.exe ユーティリティで、/allusers パラメータに必要な権限など、追加の権限が必要であることが確認されると、ユーティリティは特権プロセスとして再起動され、UAC ポップアップ ウィンドウが生成されます。/norelaunch オプションにより、この再起動プロセスがブロックされ、登録が失敗します。

thinreg.exe /q /norelaunch "\\<server>\<share>\Microsoft Office 2007 Word.exe"